ムームードメインとロリポップレンタルサーバーを使ったWEBサイト開設の手順(HTMLサイトの場合)

HTMLサイト新規開設の流れ

ムームードメインとロリポップレンタルサーバーを使ったWEBサイト開設の手順(HTMLサイトの場合)

HTMLサイト新規開設の流れ

それでは具体的にホームページを新規に開設する手順をご紹介します。

ご自身での開設はもちろん、特にクライアントとなる方に開設を一から頼まれた場合を想定して細かくおさらいをします。

今回はHTMLサイトを構築した場合のお話です。

既にパソコン上でWEBサイト自体は出来上がっている事を想定したものとなります。

HTMLサイトの作り方についてはここでは割愛します。

テスト環境を用意する

まずはクライアントに制作データをテスト確認いただく環境を用意しましょう。

HTMLサイトはWordpressサイトと違って、事前にパソコン上でデータ構築をする事ができます。

ですので、実際に使用するドメインや実際に稼働するサーバー(以下:本番環境と呼びます)を先に契約しておく必要はありません。

でき上がった後に準備する形で十分間に合います。

なぜ本番環境ではなくテスト環境を用意するのか

ご自身のホームページの場合はともかく、仮にWEBサイト制作をクライアントから頼まれたとしましょう。

その場合、クライアントにその制作状況を事前に確認してもらわなければなりません。

確認のために最初から本番環境を準備してしまうと、その準備した日から本番環境の「維持費」、つまりサイト維持費が発生してしまいます。

例えばドメインも取得した日を皮切りに1年ごと更新しなければなりません。

サーバーも(お試し期間を除き)開設した日から月額費用が発生します。WEBサイト運営のためには維持費が常にかかるのです。

まだサイトが出来ていない「制作期間中」からサイト維持費を先に発生させるのは、本来クライアント様に対するサービスとしてはよくありません。

自身のWEBサイト中にテスト区画を作る形でもOK

ですのでほとんどの場合、制作者であるあなたが所有している別WEBサイトの中の一部区画を「テスト環境」として用意します。

テスト区画にHTMLサイトのデータを入れて、インターネット上で確認ができるようにするのですね。

※私の場合はテスト専用のサイトがあります。それぞれのクライアントごとに区画を用意するためだけのサイトです。

そうすればあなたが既に運営しているWEBサイトを使うので追加の維持費は発生しません。

例:http://lpeg.info/ 【所有しているサイト】
http://lpeg.info/clent_datatest/ 【ディレクトリを作る】

その中が新設サイトのTOPになるようにデータをUPする訳です。

最初から本番環境で制作する場合

制作する人によっては最初から本番環境を用意して、そこでデータを入れながら構築を始める人もいるでしょう。

ただし、ある程度知識があるクライアントならば最初から本番の環境が動いている(ドメインとサーバーが稼働している)事がわかります。

クライアントによってわかる人はわかる

制作期間が2ヶ月なら、その間はホームページの効果が発生していないのに維持費が発生する事になりますよね。

それが例え微々たるものであっても、それを良しとするクライアントは少ないと思います。

維持費を頂くのか頂かないのかを明確に決めておく

その場合「ドメインとサーバーは稼働していますが、完成するまでの間に発生している維持費はいただきません」と、きちんと説明しておくべきだと思います。

そしてサイトが完成日した日をあらためて「ドメイン取得日・レンタルサーバー開設日」と設定しましょう。

その日を軸に維持費を管理・請求させて頂く事になります。

※前もって、制作期間中に維持費が発生する事に承諾いただいているのであれば問題なしです。

クライアントに懸念を持たせない

しかしそれでも、制作中の段階のサイトデータが正式なドメインで常に見えるのはあまりよろしくないのでは?と思うクライアントもいます。

それを口に出してくれればいいのですが、心の中で思っているだけだとこちらに伝わってきません。

そしてそう思われている事は決して良い事ではないのです。

そのようなケースを事前にオールクリアするために、本来はテスト環境を準備するべきです。

プロとして万全の準備を心がける

クライアントがどのような事を気にされているかがわかりにくい以上、こちらから全てを包み込める手を打つ事が重要です。

制作サービスを提供する側としては、相手がどのような事を気にするクライアントかを把握するのかも確かに重要です。

しかしどのようなクライアントであっても問題がない制作工程を提案するのがプロです。

テスト環境を準備する事に対して何か文句を言うクライアントはいないでしょう。

最初から本番環境で作っても良い場合は、前もって聞いておけばそのように言われるでしょうし。

「どこに落ち着いてもいい様に最初から一番良い提案をする事」これは制作業者としての肝になるのではないでしょうか。

本番環境の場合はパスワードロック

パスワードロック

本番環境でのデータの確認時は特に、パスワードでログインをする事で初めて中が見れるように設定を掛ける事が必要です。

Basic認証

パスワードロックは「Basic認証」が簡単でお勧めです。

パスワードはクライアント様しか知らない様にしておけば一般の方やパスワードを知らない方は閲覧する事が出来ないので便利です。

本番環境であればもちろん、そこがテスト環境であっても第三者への情報漏えい防止、その可能性を限りなくゼロにするためにはパスワードロックを掛けるべきですね。

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ドメインの取得の仕方

ドメイン・サーバー(本番環境)契約の仕方

ドメインを取得(ムームードメインの場合)

ドメインを取得する一例として「ムームードメイン」というWEBサイトを開きます。

ムームードメイン

ムームードメインにログインします(アカウントを持っていない場合もそのまま進めばあとから取得する工程が出てきます)。

ログインページ

TOPページなどに戻り、まずはドメイン名を決定します。

既に取得済みのドメインは取れませんのでクライアント様にいくつか候補を上げておき、その中から選択してもらいます。

ドメイン検索

ドメインの名称に注意しましょう。一文字でも間違っていないかどうか確認が必要です。

検索すると一覧が出てきますので、対象となるドメインをカートに入れます。

取得可能ドメイン一覧

カートに入れたドメインが間違っていなければ「お申し込みへ」ボタンをクリックします。

ドメイン購入

ドメイン取得以外のサービスへのチェック欄等が出てきますが、ここでは申込しません。

一番下に移動して「お支払い」欄のクレジットカード情報を入力します。そして「次のステップへ」をクリックします。

クレジットカード決済はここでは開設者であるあなたの情報を入れましょう。

仮にクライアントが直接管理をされる場合は取得作業をクライアントにおこなってもらう必要があります。

クレジットカード情報入力

次にサーバーの契約などのサービスを促されますが、ここではドメイン取得のみに限定していますので、そのまま「次のステップへ」進みましょう。

レンタルサーバーサービス同時申込

ドメイン名や料金・支払い情報などを確認したら「規約に同意する」にチェックを付けて「取得する」をクリックします。

内容確認画面

これで取得完了です。

サーバーレンタルの方法

レンタルサーバーを契約する(ロリポップレンタルサーバーの場合)

ロリポップレンタルサーバーを開きます。

ロリポップレンタルサーバー

上部メニューの「ご利用料金」のページから目的のプランを選択し、希望のプランの下にある「10日間無料でお試し」をクリックします。

各種プラン料金紹介ページ

ロリポップが発行する基本ドメインを決定して取得します。頭の方も末尾の方も変更できます。

パスワードとメールアドレスを入れて「規約に同意して本人確認へ」をクリックします。

基本ドメイン選択ページ

SMS認証による本人確認が必要です。電話番号を入力して「取得コードを送信」をクリックします。

SMS認証による本人確認

携帯のSMSに届いた4ケタの認証コードを入力して「認証する」をクリックします。

認証コード入力

契約を申込する人物の情報を入力して、下の「お申込内容確認」をクリックします。

申込者情報入力欄

最終的な契約内容を確認して「無料お試し開始」をクリックします。10日間はお試し期間です。

メールが届きますので記載してあるFTP情報を元にサーバーにデータをアップロードしましょう。

サーバーお試し契約内容確認画面

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WEBサイトデータのアップロード

サーバーにデータをアップロードします(FFFTPソフトを使った場合)

FFFTPソフトを開きます(持っていない場合はFFFTPで検索をしてダウンロードをしましょう。フリーソフトです)

FFFTPソフトイメージ

「接続」→「ホストの設定」を選択してホスト一覧を表示させます。そして隣の欄にある「新規ホスト」をクリックします。

FTP情報を入力する欄が表示されます。

ホスト一覧

ホストの設定名は任意ですので自由に入力下さい。

ホスト名は契約したサーバーのWEBサーバー(FTPサーバー名)、ユーザー名とパスワードを入力します。

いずれも契約時に届いたメールに記載がありますので確認しましょう。

「ローカルの初期フォルダ」はあなたのパソコンの中にある構築データのフォルダを指定します。

ホストの初期フォルダは同様に届いたメールに記載がありますのでそこを指定します。全て入力したらOKを押します。

ホスト設定情報入力例

ホスト一覧下の「接続」を押すとサーバー接続が開始されます。左があなたの指定したフォルダ内データの一覧、右がサーバー内を表示しています。

サーバー接続時の状態

左のデータを選択してアップロードします(右クリックからアップロードしたり、アップロードボタンをクリック)。

同じファイルがある場合は上書きのガイダンスが出ますので、上書きをしていきましょう。

データの上書きアップロード

これでデータのアップができました(移動ではないので、パソコン内データはそのまま残ります)。

動作確認をします。

それぞれのデータがきちんと映っているかどうかを確認します。

自身のPCではきちんと稼働していても、サーバーにUPすると環境が変わります。

特にお問合せフォームなどサーバーに上げないとわからないプログラム部分などは、きちんと動作チェックをしましょう。

ネームサーバー情報の変更

ドメインのネームサーバー先を契約したサーバーに向けます

ムームードメインのコントロールパネルにログインします。ネームサーバーを切り替えるドメインをクリックします。

ムームードメインコントロールパネル内

一番下の「ネームサーバー設定変更」をクリックします。

ドメイン詳細ページ

一覧の中に契約したサーバーがあればそれにチェックをつけます。

一覧にない場合は「GMOペポパ以外のネームサーバーを利用する」にチェックをつけて、ネームサーバーを入力します。

契約先のサーバーのネームサーバー情報は届いたメールかサイトのマニュアルなどにも載っていますので、それを各段に入力しましょう。

通常ネームサーバー情報は2段入れる事が多いですが、Xserverなどは常に5段入力します。

ネームサーバー設定変更ページ

一番下の「ネームサーバー設定変更」をクリックするとネームサーバーの変更が開始されます。

ネームサーバー設定変更ボタン位置

プロパゲ―ションについて

プロパゲ―ション

ネームサーバーの切替から正式にホームページが映るようになるまで、実は1日~最大3日程掛かります。

ドメインとサーバーの本番環境が揃ったらいきなり表示される訳ではないのです。

ホームページを開設するという事は
「これからaaa.com ドメインは、〇〇サーバー内のこのデータを読込します」
というインターネットの世界での新しい決まりごとができた事を意味します。

この決定事項を全世界に反映させるためには多少時間が必要なのです。

ですのできっちり何月何日にネームサーバー切替という指定はできません。

開設日をきちんと決めたい場合

ですがクライアントによってはその開設日をきっちり決めたいと言われる事が多いでしょう。

その場合は事前にネームサーバーの切替をしておき、切替されてもパスワードロックを掛けて見えない様にしておくのが一般的です。

そして指定日になったらパスワードロックを解除すればWEBサイトが見れるようになります。

ちなみにドメインがネームサーバーで紐づけされる前の状態でもパスワードロックはかけられます。

レンタルサーバー側は契約時点よりレンタルサーバー側が持つ仮のドメイン(アドレス)を発行しているので、そのTOPページにパスワードを設定すれば事前に確認できます。

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