サーバーに独自ドメインが設定できない理由

サーバーに独自ドメインが設定できない理由

サーバーに独自ドメインが設定できない理由

レンタルサーバーに独自ドメインが登録できない場合があります。

それは既に同じサーバーに同じドメイン名が登録されていて重複登録になるためです。

サーバー会社に問い合わせて、元の登録を解除してもらうように申請をする必要があります。

独自ドメイン設定ができない場合

今回は小ネタです。

WEBサイトを開設するには、レンタルサーバーにドメインを追加しサイトデータを構築(アップロード)する必要がありますよね。

この時、まれに独自ドメインが追加できない場合があります。

本記事では、独自ドメインが登録できない場合の原因と対処法をご紹介します。

基本前提

まず前提として以下の2つを確認しておきましょう。

・ドメインが取得され存在している事
・登録ドメイン名が間違っていない事

上記の間違いはない事に注意して下さい。

きちんと取得済み・管理下に入っているドメインを正確に入力しているにもかかわらず、登録できないケースの紹介です。

登録できない理由

独自ドメインが登録できない理由はズバリ、「既にサーバーに登録されているから」です。

自分が登録したのではなく、別の第三者が同じレンタルサーバーの中で既に登録した状態にしているのです。

登録だけして、何もしないまま放置した状態ですね。

重複登録

同じWEBサーバーグループの中で既に登録があると、重複登録と見なされます。

二重登録が許されていないので、ドメインの追加ができないのです。

その対象範囲は、「同一のサーバーグループ内」です。

サーバーグループの対象範囲

エックスサーバー…エックスサーバーのX10・X20・X30全契約の中
さくらインターネット…さくらサーバーの全契約の中
ロリポップサーバー…ロリポップサーバー全プラン契約の中
お名前.comサーバー…お名前.comのRSサーバー全契約の中

重複登録になる例

例えばエックスサーバーのX10プランを契約した誰かが、lpeg.info独自ドメインを登録していたとします。

この状態でまた別の人がエックスサーバーのX20プランを契約し、同じlpeg.infoドメインを登録する事はできません。

これがグループ範囲内での重複登録になる例です。

グループ外なら登録可能

専用サーバーの「エックスサーバーbusiness」など、同じ会社内でもサービス形態が違う場合は、登録ができる場合もあります。

ロリポップサーバーでドメイン登録がされていても、別会社、例えばさくらインターネットサーバーなら同じドメイン登録ができます。

この様にグループ外であったり、会社をまたぐ場合は影響を受けません。

レンタルサーバーによって登録時にガイダンスが出る

ガイダンス例

こういった場合の大半は、ドメイン追加時に「登録ができない」ガイダンス表示が出ます。

「既にサーバーに登録してある」という感じの警告が出る様になっています。

ガイダンス表示例

このガイダンスが出たら、既にそのレンタルサーバーの契約サーバー内に同じドメインの登録があると思って下さい。

お名前.comのレンタルサーバーの場合

ただし、一部こういったガイダンスが出ないサーバーもあります。

お名前.comのレンタルサーバー「RSプラン」がその傾向にあります。

お名前.com管理下ドメインから選ぶ場合

独自ドメインを追加する際に、お名前.com管理下にあるドメインの選択画面が出てきます。

しかし今回の様に既に登録がしてあると、チェックマークが出ないので先に進めない状態になります。

チェックマークが表示されない状態

チェック自体が非表示でガイダンスも出ないので、わかりにくい訳ですね。

他社管理のドメインから選ぶ場合

他社管理ドメインを入力する場合でも、「他のサービスで既に利用中のドメイン名が選択されています」というガイダンスがでます。

ガイダンスが表示された状態

これも直感ではわかりにくいと思います。

対応策:どうするべきか

自分が登録した覚えが無いのであれば、別の第三者が登録した事になります。

第三者であればこちらではどうする事もできませんので、サーバー会社に問い合わせるしかありません。

削除を依頼する

そしてこの登録を解除してもらうように申請するのです。

そして第三者が解除するか、サーバー会社側で解除されるのを待ちましょう。

第三者に連絡が取れた場合

サーバー会社から別の契約者へ連絡がいき、その旨が通知されます。

これを受けてその第三者によってドメイン登録が削除されれば、その後に登録ができるようになります。

第三者に連絡が取れない場合

もし登録した第三者と連絡が取れない場合は、通知をした上でサーバー会社によって直接削除されます。

確認と猶予を取りつつなのですぐに実行される事は無く、削除に時間が掛かるでしょう。

なぜこのような事が起きるのか

登録だけならいくらでもできる

サーバー内に独自ドメインを登録しても、実際にネームサーバー情報がそのサーバーを向かない限り何も起こりません。

登録しただけなら何も実害はない訳です。

ですので二重登録にならない限り、独自ドメインの登録は無限に可能なのです。

現に私もドメインを登録してサイトを構築した状態のまま、そこで止まっているものが実際にあります。

具体的に起こりうる経緯

例えば業者Aがクライアントからサイトを移転する業務を請け負ったとしましょう。

サーバーを契約してドメインを登録し、準備を進めていたとします。

ここで突然のトラブルがあって、契約自体が無効になります。作業が停止する訳ですね。

ここでその業者Aが、進めていた独自ドメイン設定を解除しないまま放っておく場合があります。

別業者の登録時に重複登録と見なされる

そこで次にクライアントと契約した業者Bが、同じレンタルサーバーを新しく契約します。

同じドメイン名を登録して、サイトデータの構築準備を始めようとする訳ですね。

ところが業者Aが設定してた独自ドメインを解除していないので、「登録できない」という事になるのです。

ここで業者Bが業者Aとは違うレンタルサーバー先を契約したのなら問題は無いのですが、同じサーバーの場合こういった事が起こりえます。

ネームサーバー先で登録は一つだけというルール

ドメインとサーバーの紐づけは基本的に1対である必要があります。

例えばlpeg.infoがネームサーバー情報で指し示すIPアドレス先は、基本1つしかないのです。

そのIPアドレス(WEBサーバー)の中にある「たった一つのドメイン区画」を読込にいくのがルールです。

この取り決めがきちんとされているからこそ、指し示すWEBサイト先を迷わずに済む訳です。

マンションの部屋名で考察してみる

例えば「部屋名」を自由に登録できるマンションがあったとします。

でもマンションである以上、同じ「部屋名」が2つ以上ある事は許されませんよね。

もしそんな事があると郵便物がどちらに届くかわかりません。入居者も困ります。

「A」により部屋名が登録される

独自ドメインの登録は、この「部屋番号を登録する」のと同じ意味合いです。

例えば「A」さんが「lpeg号室」という名前で部屋名の登録申請をしたとしましょう。

その申請はマンションの大家さんに受理され「lpeg号室」が認可されます。

まだ入居しておらず家財道具すら置いていない状態であっても、この部屋名は認められています。

「B」が申請した同じ名前は却下

ここで別の人「B」さんが、このマンションに同じ「lpeg号室」で申請しました。

しかしこの名前は既に「A」さんによって取得されているため、大家さんは当然却下しますよね。

これがドメインの重複登録です。

「A」さんが入居しないのなら登録解除をしてくれないか

しかし「B」さんは「A」さんと違い、本気で「lpeg号室」名で入居したい訳です。

そこで「A」さんが入居しないのであれば、登録を解除して欲しいと大家さんに頼みます。

大家さんが「A」に確認を取り「A」が解除の旨に了承すれば、晴れて「B」さんによる「lpeg号室」の登録が認可される訳です。

或いは「B」さんが別のマンションを選ぶ選択肢もありますね。別のマンションであれば、同じ「lpeg号室」の名前で申請しても何ら問題はありません。

WEBの世界は厳格

WEBは0と1のデジタルの世界ですから、もっと厳格です。

レンタルサーバーの中には、たくさんの独自ドメイン区画が無数に並んでいます。

その無数の並びに「ドメインのダブり」は一つも許されません。

ですので同じドメインがWEBサーバーの中で2つ以上登録されない様に制限がされている訳ですね。

この記事をシェアする

一押し人気コーナー紹介

Webworks関連記事