
ドメインを販売・オークションにかける方法
使わなくなったドメインは未払いで放置して失効させるより、販売サイトやオークションサイトに出品して第三者に購入してもらう事ができます。
ただ、失効ドメインの転売業者からの買い戻しは大変なので、支払い状況と利用期限を確認しておきましょう。
お名前.comは売買サイト・オークションサイトがあります。ムームードメインはJPドメインオークション機能、バリュードメインはバックオーダードメインのみのJPドメインオークション機能を持っています。
ドメインは廃棄より売却する方法へ
本業の性質上、WEBサイトを停止してドメインを破棄する事がたまにあります。
使わなくなったドメインは、年間更新せずにそのまま放置しておけば自然と消滅(失効)していきます。
今までそうやっていくつものドメインを廃棄してきました。
ドメインは所有しているだけで年間維持費が掛かりますからね。
使用済みドメインの価値
しかし最近は、ドメインを破棄せずに第三者に販売する傾向にある様です。
実は中古ドメインの方が、完全新規のドメインよりも「評価価値」があるとされています。
それはWEBサイトとして運営年数がある方が、SEO上有利と言われているためですね。
実際にドメイン売買はある程度されている様です。
そこで本記事では、こういったニーズに備えてドメインを販売・オークション出品する方法について、簡単にまとめてみました。
ドメインを販売する方法
有効期限が残っていて特に必要が無いドメインであれば、誰でも売りに出せる訳です。
ドメインは必ずどこかしらのドメイン管理サイト上で管理しているはずですよね。
ドメイン管理サイトの中には、売買サービスまで準備しているところがあります。
主なドメイン売却サイト
ドメイン管理サイトで売却機能も持つ先と言えば、以下になるでしょう。
・お名前.com
・ムームードメイン
・バリュードメイン
もし上記以外のところでドメイン管理をしている場合は、上記サービスに管理を移すか、別の方法を探る必要があります。
その他の売却方法
他にもYahooのオークションや、海外の売買サイトなどで売買ができます。
ただ海外サイトはやり取りが難しいですし、オークションサイトでドメインが売買されるケース自体は少ない様です。
期限切れドメインに注意
更新しなかったドメインは失効する訳ですが、取得し直せば再度利用する事ができます。
注意したいのは、この期限切れドメインを探して取得する「専門業者」がいる事です。
それを自社サイトなどで高額転売する訳ですね。
期限切れドメインを購入・転売する理由
専門業者が期限切れドメインを購入するのには、様々な理由があります。
・単純に更新し忘れていた
・以前から狙っていたが他社が取得していた
・高価値の中古ドメインを探していた
「WEBを運営しているのにドメインを失効するなんて」と思うでしょうが、実際にたくさんいらっしゃいます。支払いのメールが届いていなかったりするのです。
転売業者はそういったニーズの利用者が相当数いる事を知っているのです。
転売業者の出品ドメインはかなり高額で、海外サイトが多いため手間もかかるのが実情です。
ですがどうしても必要なドメインであれば、何とか買う必要がありますね。
不要な出費を避けるためにも、ドメインの有効期限と支払手続きの流れについては確認をしておくべきです。
お名前.comの場合
お名前.comでは様々なドメインの売買が行われています。
.comや.netなど、ほぼ全てのトップレベルドメインが販売できる様になっています。
単純な販売形式以外にオークション形式も取る事ができます。
お名前.comのドメイン売買ページは以下のURLです。
様々な種類のドメインがいろんな形式で出品されているのがわかりますね。
ログイン
まずはお名前.comの売買ページTOPへ進みます。
赤いボタン「今すぐ出品する」を押して、出品するドメインを管理しているお名前IDでログインをします。
出品するドメインの「追加」ボタンを押し、右側の「お申込みへ進む」ボタンをクリックします。
出品設定
1.売却種別・売却価格入力
出品種別を選んで販売価格を設定します。
2.購入申込受付期間の入力
出品を表示させる開始時間を設定します。カレンダーが表示されますが大体は翌日から出品が可能です。
購入申込受付期間まで設定したら「次に進む」をクリックします。
利用規約
利用規約に同意するにチェックをつけて、「上記内容で申し込む」ボタンを押します。
これで出品は完了です。
出品状況の確認
出品したドメインの状況については、2つの確認方法があります。
・ドメインNaviで確認する
・ドメイン出品ページを直接確認する
ドメインNaviで確認
お名前.com Naviにログインして、上部の「ドメイン」メニューにマウスを合わせ「ドメイン機能一覧」を開きましょう。
かなり下にスクロールすると、下の方に「その他ドメインサービス」の項目があります。
「出品ドメイン一覧」のリンクを開くと、出品中のドメインを確認する事ができます。
ドメイン出品ページから確認
上記ページで出品したドメイン名で検索を掛けると、ドメインが表示されます。
ウォッチ・マイページ
上部のウォッチ・マイページの欄では、ドメイン売買サービスで取得したドメイン名を確認することができます。
それ以外にも入札中や交渉中のドメインが表示されます。
手数料は売買金額の20%
お名前.comを通じて出品したドメインが売買された場合、手数料として20%が差し引かれます。
例えば50,000円のドメインが売れたら、10,000円が手数料として差し引かれる事になります。
かなり値が張りますが、販売サービス自体が少ないため仕方ありません。
お名前.comでは売買のほかに、JPオークションのサービスなどがあります。
ムームードメインの場合
次はムームードメインでドメインを出品する方法です。
JPドメインオークション
ムームードメインでは「JPドメインオークション」というサービスがあります。
以前は.comドメインもオークションされていましたが、現在はJPドメインのみとなっている様です。
多くのJPドメインがオークションに出品されている事がわかりますね。
残り時間は「終了」となっているものばかりですが、これはオークションの時間が過ぎている事を指しています。
その全てが売買完了している訳ではありません。
バックオーダーについて
上記ページ右上に「バックオーダー」という項目がありますが、オークションとは少し違います。
これは「期限切れをしたJPドメイン」の一覧です。
並んでいるドメインの管理者は存在せず、全て管理を手放されているものばかりです。
このページから使えそうなドメインを、改めて取得できる訳ですね。
・オークション…期限切れしていない
・バックオーダー…期限切れしている
出品できる日時が決まっている
ムームードメインのJPオークションは、毎月1日の午前9時から出品できるようになっています。
それ以外の時間帯では一切出品する事ができないので注意しましょう。
バリュードメインの場合
バリュードメイン(VALUE DOMAIN)でも、JPドメイン限定のオークションを開催しています。
バックオーダードメインのみが対象
バリュードメインのJPドメインオークションは、ムームードメインとは違います。
バリュードメインのJPドメインオークション対象は「バックオーダードメイン」のみです。
ムームードメインでは、運営中のJPドメインもオークションに出品できます。
しかしバリュードメインでは、期限切れしていないJPドメインは対象になりません。
オークションの対象になるのは、「失効したJPドメインだけ」である事に注意しましょう。
バリュードメインのバックオーダー判定
バリュードメインではドメインが期限切れになった場合、翌月の1か月間が事前予約(バックオーダー)期間になります。
失効した月の翌月1か月間は、元の管理者と第三者のいずれも取得が可能です。
もし元の管理者が翌月の「19日まで」に料金を支払えば、ドメインは元の管理者に戻ります。
この期間中、仮に第三者からこのJPドメインの取得申請があっても、19日までに元の管理者から料金支払いがあれば、第三者の利用申請は却下される訳です。
19日までに支払いが無い場合は、第三者からの取得申請が受理されます。
バリュードメインのオークションについて
この受理された再取得ドメインの申し込みが複数ある場合、オークション形式が適用されます。
その内一つが元の管理者からの申請だったとしても、それが19日以降の申し込みの場合は第三者と同じ立場な訳ですね。
ですので19日というのは重要な区切りになります。
翌月19日以降はオークション対象
19日以降に元の管理者が買い戻しの申請をした場合、すぐに管理は戻りません。
その管理者はあくまで「バックオーダー申請者」の一人となり、オークション形式となって他の人の入札を待つ事になる訳です。
他の人からの申請が無い事を祈るしかありませんね。
注意事項
ドメインがオークションとなる条件は以下です。
・月末で期限が切れ、翌月中にバックオーダーされたドメイン
・その予約が2件以上の競合になったドメイン
・次々月の1日にバリュードメインで新規登録できたドメイン
対象は、バリュードメインでドメインを購入された事があるユーザーのみが対象です。
入札がなかった場合は、バックオーダー申請者の中で一番最初に申請をされた方がドメイン取得者になります。
有効期限がある
バックオーダーのドメインが対象なのであれば、ドメインの有効期限は切れているはずですね。
ですが表示されているドメインのWhoisを調べてみると、有効期限があります。
これはオークション開催中にバリュードメインで新規登録がされるためです。
バリュードメインによる新規取得日は、失効の翌々月1日となります。
その後オークションで選ばれた管理者にバリュードメインからドメインが譲渡される訳です。