Outlook2016で同じメールアドレスを2重登録する方法
Outlook2016ではメールアドレスの重複登録ができないため、普段とは違う方法で登録する必要があります。
プロファイルの管理からOutlookを選択していく事で、POP形式とは別にIMAP形式のメールを入れる事ができます。
2019ではプロファイルの管理を通さなくても重複登録が可能です。
Outlook2016では同じメールアドレスの重複登録ができない
本記事では、Outlook2016で同じメールアドレスを2つ重複登録する方法についてご紹介します。
2016の場合普段と同じ登録の仕方では、同じメールアドレスを重複登録する事ができません。
POP形式とIMAP形式とが欲しい場合
本来のアカウントでメールは送受信できている訳ですから、重複登録させる必要は無いですよね。
しかし場合によって、同じメールアドレスを2つ入れたいケースに出くわします。
例えばIMAPで設定しているメールを、もう一つPOP形式で設定してメールを全てダウンロードする場合です。
なぜそのような事をするのか、その用途などについては以下の記事を参照下さい。
今回は登録済みのPOP形式メールとは別に、IMAPで同じメールアカウントを登録していきます。
もちろん元のIMAP設定に対し、追加でPOPを登録する場合も操作は同じです。
登録の仕方
Outolook2019の上部にあるファイルメニューを開きます。
アカウント情報画面にある「アカウント設定のボタンパネル」をクリックしましょう。
展開されたパネルメニューの中から「プロファイルの管理」パネルをクリックします。
プロファイルの管理
メール設定のウィンドウが表示されますので、一番下の「プロファイル」をクリックします。
全般タブが表示され、Outlookが選択されている状態になっているはずです。
このOutlookの選択文字自体をダブルクリックして下さい。
次の画面では「電子メールアカウント」をクリックします。
すると見た事のあるOutolookのアカウント設定画面が表示されます。
電子メールアカウントの追加
ここからは従来のメール追加と同じ方法です。登録が簡単にできるのであれば以下は無視して進めて構いません。
右上にある「新規」ボタンをクリックしましょう。
手動設定を選択
自動アカウントセットアップの画面では電子メールアカウントを入れずに、下にある項目を選択します。
自分で電子メールやその他のサービスを使うための設定をする(手動設定)
画面下の「次へ」をクリックします。
アカウントタイプの選択
次の画面(アカウントタイプの設定)では、「POPまたはIMAP」を選択して「次へ」をクリックします。
そうすると「POPとIMAPのアカウント設定」の画面が出てきます。
メールアドレスの設定情報の入力
ここで以下の情報を入力していきましょう。
・名前
・電子メールアドレス
・アカウントの種類(今回はIMAPを選択)
・受信メールサーバー(IMAP用のサーバー名)
・送信メールサーバー
・アカウント名
・パスワード
IMAPの場合専用の受信サーバー名がありますが、POPと同じ受信サーバー名の場合もあります。
全て入力し終わったら、画面右の「詳細設定」をクリックします。
詳細設定
次のパネル「インターネット電子メール設定」では、3つのタブが表示されます。
送信サーバータブ
まず真ん中の「送信サーバー」のタブを開きます。
ここでは「送信サーバー(SMTP)は認証が必要」にチェックをつけるだけです。
SSL暗号化通信向けのポート番号設定
次に一番右の「詳細設定」のタブを開きましょう。
今回受信サーバーはIMAPなので、ポート番号を「993」にします。
使用する暗号化接続の種類は「SSL/TLS」を選択します。
その下の送信サーバー(SMTP)はポート番号を「465」にします。
使用する暗号化接続の種類も先程同様「SSL/TLS」を選択します。
これで画面下の「OK」を押しましょう。
アカウント設定のテスト:完了
POPとIMAPのアカウント設定に戻ったら「次へ」をクリックします。
すると送受信のテストが自動で行われます。無事終われば設定完了です。
エラーが出て送受信できない場合はもう一度設定を確認して下さい。
再テスト時は情報登録画面の右上にある「アカウント設定のテスト」ボタンを押しましょう。
重複登録完了
登録が完了したら、これまで開いてきた各種ウィンドウは全て閉じてOKです。
これで従来のPOPのメールアドレス以外にIMAPのメールアドレスの項目ができているはずです。
POP形式と違い、IMAP形式はサーバーのメールを直接表示します。
メッセージのコピーを残している設定の場合は、一度受信した事のある過去メールが表示されてくると思います。
Outlook2019との違い
最後に、今回の重複登録におけるOutolook2016と2019の違いについて触れておきます。
Outlook2019では重複登録できる
実はOutlook2019ではメールアドレス重複登録が可能になっています。
パネルの案内に従ってメールアドレスの設定情報を入力すると、既に同じメールが入っていても登録がされます。
POPやIMAPを選択する画面も間で出てきますので、IMAP形式の登録も可能です。
今回紹介したようにプロファイルの管理を扱う必要はありません。
プロファイルを選択しなくても可能
先程はプロファイルの管理のところで、プロファイルの表示からOutlookをダブルクリックする流れをご紹介しました。
Outlook2019では、プロファイル管理から直接「電子メールアカウント」を選べます。
これでもアカウント設定画面が出る様になっています。
従来の登録様式が出せる
2016でアドレスの登録時に出ていた入力パネルは、2019で新しくなりました。
しかし2019でもプロファイルの管理からアカウント設定画面を出すと、2016時の入力画面を出すことができます。
新規に登録する場合はもちろん、従来設定を修復する際にも、2016時の設定情報入力画面が出ます。
昔の画面に慣れている人は、こちらの方がわかりやすいかも知れませんね。