SSH接続でmysqlデータをサーバーにUPする
RloginでサーバーにSSH接続し、sqlファイルをインポートする方法をご紹介します。
phpMyAdminでもインポートできないサイズの大きいファイルをアップする事ができます。
sqlファイルは前もって、FTPなどでサーバー上にUPしておく必要があります。
SSH接続でsqlファイルをUPするには
前回「サイズの大きいSQLデータをサーバーにUPする方法」の記事を紹介しました。
bigdump.phpファイルを使って.sqlデータ(ファイルサイズが大きい)をインポートする方法でしたね。
ここでSSH接続でもアップができると述べておりましたが、内容は割愛していましたので本記事にてご紹介します。
いずれもファイルサイズが大きくphpMyAdminではインポートができない場合を想定しています。
SSH接続ソフト「RLogin」を使う
今回はWindows環境で、SSHクライアントソフト(SSH接続に使うソフト)として「RLogin」を使います。
RLogin画面
SSH接続ソフトはPuttyやTeraTermなど様々なものがありますが、いずれも基本的には同じ操作ができます。
RLoginをダウンロードしても良いですし、手元にSSHクライアントソフトがあればそれを使って下さい。
RLoginの参考記事
SSH接続をした事が無い人へ
SSHは難しそうで戸惑うと思いますが、勇気を出してやってみる事に価値があります。
仮に入力ミスをしたとしても必ずエラーになるので、サーバーを壊したりはしません。
実際にインポートできた時のプチ達成感は、あなたを確実にレベルUPさせます。
是非トライしてみて下さい。
sqlファイルをインポートする前に
sqlファイルをインポートする前に必ずしておく事があります。
sqlファイルをFTPソフト等で前もってアップロードしておく事です。
アップロードする場所はルート(TOPディレクトリ)にしておきましょう。
sqlファイルアップロードに関する参考記事
サーバー接続情報の入力
では早速やっていきましょう。
初めて接続する際は、RLoginにサーバー接続情報を登録します。
ソフト起動後、最初表示される接続先ウィンドウで右の「新規」ボタンを押しましょう。
サーバー接続情報
接続に必要な最低限の情報は以下の3つです。
・ホスト名(サーバーIPアドレス)
・ログインユーザー名
・パスワード&パスフレーズ
これらを調べて入力しましょう。
上部のエントリーやコメント欄は、サーバー接続情報の見出しとして表示されます。
入れておけばわかりやすいですね。
サーバーへ接続
完了したら、新しく追加したサーバー情報を選択して下の「OK」を押します。
きちんと接続できたら以下のような画面になります。
Welcome to FreeBSD! % ■
上記の様に表示されていれば、サーバー接続ができている事になります。
mysqlデータベースへのログイン
サーバーに接続したら、次はデータベースに接続していきます。
ここで必要になるのは以下の3つの情報です。
必要なDB接続情報
・DBホスト(mysqlサーバー)名
・ユーザー名
・パスワード
これらはレンタルサーバーのコントロールパネルなどに記載がありますので、前もって調べておきましょう。
ログインコマンド入力
mysqlデータベースサーバーに接続するコマンドは以下です。
mysql -u ユーザー名 -h データベースアドレス -p
各所に半角の空白が入っていますので、その通りに入れましょう。
例:mysql -u hogehoge -h mysqlxxx.db.sakura.ne.jp -p
最後の-pまで入れ終わったらenterキーを押します。次はpasswordを聞いてきます。
パスワード入力時
passwordは入力し始めても、画面に表示されませんしカーソルも動きません。
ですのでキーボードを見て確実に入力しましょう。
入力したらenterを押します。
mysql> ■
と表示されたらmysqlへのログインが成功した事になりますす。
エラーが出ても焦らずに
入力内容が間違っていたり、不足していたりすると見慣れないガイダンス・エラーが出ます。
その場合は焦らずに、内容を確認してもう一度コマンド入力をしてみましょう。
コピペは簡単
RLoginの場合、入力コマンドのコピペはすぐにできます。
編集→コピー
編集→貼り付け
これを駆使すれば、同じ内容を何度も入力する必要がなくて便利です。
データベース操作・インポート
ではいよいよ、FTPソフトでアップロードしたsqlファイルデータをインポートしていきます。
sqlファイルをインポートするデータベース名を入力します。
データベース選択:「use」コマンド
use データベース名
データベース名が「hoge_databese」ならば、その様に入力してenterを押しましょう。
例:use hoge_database
データベースが選択されると次の様になります。
mysql> >■
「>」の付き方で、mysqlの中での操作だという事が何となくわかりますね。
インポートファイルの選択:「source」コマンド
次にインポートするsqlファイルを指定します。
source インポートするsqlファイルのパス
「source」コマンドを使い、sqlファイルの名前を「hoge_data.sql」としています。
例:source /home/hogehoge/www/hoge_data.sql
上記の様に、サーバーパス上のsqlファイルを指定する必要があります。
サーバーパスについて
sqlファイルを指定するには、現在のサーバー区画のサーバーパスを調べておく必要があります。
サーバーパスについても、コントロールパネルなどに記載があります。
インポート開始
入力できたらenterを押しましょう。するとインポートが始まります。
スピーディーにデータが下から上に流れていきますが、データの量によって数秒から数分で終了します。
最後に「mysql> ■」が表示されたらインポート完了です。
私の場合、7GB程度のファイルで10分から15分掛かりましたのでじっくり待ちましょう。
RLoginソフトの終了:exitコマンド
インポートが終わったらmysql >■に続けて以下のコマンドを入れます。
exit
「bye」と表示され、%の通常の状態に戻ります。
この後もう一度exitと入力してenterキーを押すと、接続が切れます。
これでphpMyAdminなどでデータベースを確認すると、きちんとインポートされていると思います。
SSH接続なら、かなりサイズの大きいファイルでもインポートできますので是非お試しください。