「JPNICハンドル」JPドメインの管理者欄にある英数字(xx0000JP)は何?

「JPNICハンドル」JPドメインの管理者欄にある英数字(xx0000JP)は何?

「JPNICハンドル」JPドメインの管理者欄にある英数字(xx0000JP)は何?

JPNICハンドルとは、.co.jpなどの属性型JPドメインの登録時に紐づけされる管理者情報の識別コードです。

担当者のイニシャルに続けて同じイニシャルの連番が続き、末尾は必ず「JP」で終わります。

属性型JPドメインの登録時にその登録管理サービスの会員情報が、JPNICハンドルとして自動登録されます。

管理を移管した時などはJPNICハンドル(担当者情報)を必ず変更するようにしましょう。

JPドメインの管理担当者欄に出るxx0000JPみたいなコード

JPドメインのWhois情報で、知らない英数字コードを見かけた事がありませんか?

表示されるのは登録担当者(Administrative Contact)の欄と技術連絡担当者(Technical Contact)の欄です。

Whois情報に表示された英数字のコード

そこに以下の様な「英数字」が必ず入っています。

YM3901JP
AG4499JP
TT56329JP

JPNICハンドル

これらは属性型JPドメインにのみ表示される識別記号で、「JPNICハンドル」と呼びます。

JPNICハンドルは、ドメインを管理する人物の氏名やメールアドレス等の情報を示すコードです。

これらの情報が専用機関のデータベースに登録されており、JPNICハンドルからドメインの所有者がわかるようになっているのですね。

違うJPNICハンドルが並ぶ場合もある

登録担当者と技術連絡担当者の欄で同じJPNICハンドルが入る事もあれば、そうでない事もあります。

上と下でJPNICハンドルが違う例

上画像の様にそれぞれ違うJPNICハンドルが表示される事もあります。

これはドメインを取得所有した人と、実質管理をしている人が違う事を示しています。

JPNICハンドルを何に使うのか

JPNICハンドルはもちろん所有者の確認に使われる訳ですが、頻度は稀ですよね。

ただ私の本業の都合で、ドメイン管理を「移管する」事がよくあります。

JPNICハンドルを見れば、誰に移管の手続きの打診をすれば良いかがすぐにわかります。

.comや.netなどのgLTDドメインと違って、所有者が簡単にわかるので重宝する訳です。

JPNICハンドルとは

JPNICハンドルとは、属性型(組織種別型)JPドメインで担当者情報を示す識別子です。

Whois情報のm.[登録担当者]欄、およびn.[技術連絡担当者]欄に表示されます。

アルファベットから始まり、最後は必ずJPで終わる英数字です。

YM3901JPの場合
イニシャルがYMで、3901は識別連番、最後にJP

上記の様に、担当者氏名のイニシャルとそのイニシャル毎の連番が並び、末尾に「JP」が付きます。

1ドメインに1つ割り当て

JPNICハンドルは、1つの属性型JPドメインに対し1つの担当者情報が割り当てられます。

登録される担当者はそのJPドメインの組織に属している必要があります。

組織が個人の場合は、その本人を示す事になりますね。

人によって複数のJPNICハンドルを持つ場合もある

場合によって、複数の組織においてドメイン登録担当者を兼任している人もいます。

その場合、ドメインごとに個別にJPNICハンドルが割り当てられます。

ですので同じ人物でも複数のJPNICハンドルを持つことがあります。

※私も複数組織のドメイン管理担当者なので、複数のJPNICハンドルが登録されていて、ドメインごとにそれぞれJPNICハンドルが違います。

JPNICとは

JPNICハンドルは、ドメイン管理組織の「JPNIC」にて管理されています。

では「JPNIC」とは、どんな組織なのでしょうか。

JPNIC:日本ネットワークインフォメーションセンター

JPNICは「日本ネットワークインフォメーションセンター」の略で、日本の国別インターネットレジストリ(National Internet Registry)です。

日本に割り当てられたIPアドレスやAS番号などを、専用データベースで構築・管理しています。

ICANNの「日本エリア担当」であり、日本のルートDNSサーバーの管理も行っています。

日本国内のIPアドレスの管理は全てこのJPNICが行っているのですね。

JPドメイン登録管理業務をJPRSへ譲渡

JPNICは2000年に株式会社日本レジストリサービス(JPRS)を設立し、JPドメインの登録管理業務を移管しています。

ですので現在は、JPNICに対して直接JPドメイン登録をする事はできません。

JPの登録業務はJPRSが担当する代わりに、それ以外の紐づけ管理などを専門にしています。

JPNICハンドルが付与されるドメイン

JPNICハンドルは「属性型JPドメイン」にしか発行がされません。

属性型JPはそれ以外のJPドメインとは違います。その辺を少しおさらいしておきましょう。

属性型JPドメインとは

属性型JPドメインには次の種類があります。

co.jp
or.jp
ne.jp
gr.jp
ac.jp
ed.jp
go.jp

会社や団体・教育機関や政府機関など、ある特定の組織団体だけが取得利用できるドメインですね。

この中で一番よく使われるのが、法人を示す「.co.jp」でしょう。

ですので.co.jpドメインを取得する際は、必ずJPNICハンドルが付与されます。

汎用JPドメインは含まれない

JPドメインには、他に「汎用JPドメイン」や「地域型ドメイン」などもありますよね。

これらのJPドメインはJPRSが管轄している事もあり、JPNICハンドルは割り振られません。

割り当てられるのは属性型JPドメインのみとなります。

gLTDドメインは含まれない

.comや.netなどのgTLDドメインにも、このJPNICハンドルは付きません。

gTLDドメインとは「Generic Top Level Domain:分野別トップレベルドメイン」の略です。

gTLDは特定の領域・分野ごとに割り当てられたトップレベルドメインです。

地理的な制限がなく、全世界どこでも登録する事ができるメリットがあるのですね。

それに対し属性型JPドメインを利用するには、日本国内である事など様々な条件があります。

JPNICハンドルの確認方法

JPNICハンドルを通して、そのドメイン担当者が誰なのかがわかる様になっています。

JPNICハンドルから登録されている担当者を調べる方法をご紹介しましょう。

ドメインから調べる

ドメイン名から調べるには、以下のサイトがお勧めです。

JPRS WHOIS

以下のサイトを開いてみましょう。

JPRSのWhois検索ページ

検索タイプは「ドメイン名情報」のまま、検索キーワード欄に調べたい属性型JPドメインを入力します。

すると対象ドメインの情報が表示されます。

表示されたJPNICハンドル情報

JPNICハンドルをクリック

このJPNICハンドルの部分がクリックできるようになっていますので、押してみましょう。

するとそれぞれのJPNICハンドルの情報が表示されます。

JPNICハンドルの担当者情報

・JPNICハンドル名
・氏名
・氏名(英語)
・電子メイル
・組織名
・組織名(英語)
・電話番号
・FAX番号
・通知アドレス

JPNICハンドルが上下で違う場合

mとnの欄でそれぞれ違うJPNICハンドルの場合、それぞれクリックすると違う人物の情報が出てきます。

大抵は、m.[登録担当者]がその会社の社長で、n.[技術連絡担当者]がドメインを管理する担当です。

n.には社員だったり、WEBサイト制作管理担当者の名前があるはずです。

JPNICハンドルから調べる

もう一つJPNICハンドルから調べる方法もあります。

JPNIC WHOIS Gateway

JPNIC WHOIS GatewayWEBサイト

他のサイトで調べたJPNICハンドルを入力して検索

上記サイトにほかのWhoisで調べたJPNICハンドルを入力して検索をしてみましょう。

JPNICハンドルの担当者情報

先程と同じように、JPNICハンドルのデータベース情報が表示されます。

JPNICハンドルを調べる事ができるのは一部のみ

他にもWhois情報を調べるサイトはたくさんあり、それぞれでJPNICハンドルが表示されると思います。

しかしほとんどのサイトではこのJPNICハンドルが表示されるところまでです。

ハンドル自体をクリックできるサイトはJPRS系列などに限られています。

JPNICハンドルを登録する

JPNICハンドルは、それだけを登録する事はできません。

属性型JPドメインと必ず紐づいている必要があるのです。

属性型JPドメインの管理者になると同時に、JPNICハンドル登録される事になります。

現状存在するJPNICハンドルは、必ず属性型JPドメインのWhois情報に登録されている事になります。

例えば.co.jpドメインを取得した時、或いは管理を譲ってもらった時に自動で登録されると思ってください。

ドメイン管理サービスで会員情報登録は必須

ドメインを管理する場合、どこかのドメイン管理サービスを必ず利用する事になります。

例えば「お名前.com」とか「バリュードメイン」などがそれにあたります。

ドメイン管理サービスを利用する場合、利用者として自身の情報を登録する必要があります。

これがいわゆる「会員情報」「ユーザー情報」ですね。

お名前.comの会員情報
お名前.comの会員情報

その中には支払情報も含まれますので、クレジットカード等の情報も入れる事になります。

会員情報がJPNICハンドル情報になる

ドメインを取得・管理する場合、基本的にはこの会員情報がそのまま「担当者情報」になります。

JPNICハンドルの登録時も、この会員情報が使われる訳です。

冒頭でJPNICハンドルは「氏名のイニシャルと番号と末尾JPの組み合わせ」と説明しました。

これらの識別子を自分で設定する必要はありません。

ドメイン管理会社に登録した会員情報を元に、JPNICハンドルが自動作成・割り当てされると思ってください。

JPNICハンドルの変更・削除

JPNICハンドル情報を変更する際も、基本的には同じ考え方です。

ドメイン管理サービスのコントロールパネル上で、会員情報を変更すれば良いのです。

管理担当者や技術担当者を変更すれば、それが新しいJPNICハンドル情報として更新される事になります。

ドメイン移管時は必ずおこなう事

.co.jpドメインの管理を譲ってもらった直後、コントロールパネルの管理者情報欄には前任者の名前が登録されています。

それを自分の会員情報に変更すれば、自動でJPNICハンドルも変わる訳です。

氏名のイニシャルが変れば、当然JPNICハンドル先頭のアルファベットも変わる事になりますね。

ドメイン移管をした場合は、必ずJPNICハンドル情報を変更する必要があります。

JPNICハンドル情報のないgLTDドメインであっても、ドメイン移管後は必ず担当者情報を変更しましょう。

管理サービスのコントロールパネルから変更

ドメイン管理サービスはそれぞれ管理画面上でこれらの情報を変更する事ができる様になっています。

ムームードメインの場合

ムームードメインでは、これらの担当者情報を登録・修正する専用ページがあります。

ムームードメインの属性型JPドメイン担当者情報変更ページ
ムームードメインの属性型JPドメイン担当者情報変更ページ

上記の場合、アカウント内で属性型JPドメインを2つ管理している事がわかりますね。

お名前.comの場合

お名前.comでは、担当者情報を編集するページがあります。

お名前.comのWhois情報変更ページ
お名前.comのWhois情報変更ページ

JPNICハンドルの消滅・削除

JPNICハンドル情報は、紐づいていない状態が続くと自動的に削除されます。

45日以上他の情報から参照されていない場合、「利用されてない」と判断される訳です。

ドメインを移管した事で紐づけが消失した場合

例えばAさんがJPNICハンドルとして登録されていた.co.jpドメインを、他の人に譲渡したとしましょう。

新しい.co.jpドメインの技術連絡担当者として、Bさんが選ばれたとします。

となると元の管理者であるAさんのJPNICハンドルは、どのドメインにも紐づいていない事になりますよね。

このまま45日が経過すると、AさんのJPNICハンドルがデータベースから削除される訳です。

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