Gmailに設定したドメインメールが受信できない時の対処法
GmailでPOPによるドメインメールを登録していると、受信メールが届くまでに時間が掛かります。
手動確認するか、受信時はGmailに転送して送信だけドメインメールから送る方法があります。これなら相手にGmailの存在を知られる事はありません。
この方法を使うとスマホGmailアプリではドメインメールはIMAPでの受信のため、Gmailへの転送分とコピーメールとで同じメールが2通届いた様に見えます。
Gmailに設定したドメインメールが受信できない
以前の記事で、Gmailにドメインメールを設定して送受信する方法をご紹介しました。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
ところが紹介した方法でドメインメールを設定したのに、すぐに届かない事があります。
しばらく時間が経ってから受信される訳ですね。
本記事では、Gmailに設定したドメインメールがすぐに受信されない場合の対処法をご紹介します。
メールが受信できない理由
メールがすぐに受信できない原因はズバリ「仕様」です。
GmailにPOP形式でドメインメールを追加した場合、最大1時間程遅延する様になっています。
受信するのに時間が掛かる
つまり設定は間違っていないのですが、受信するまでにどうしても時間が掛かる訳ですね。
※スマホの場合(iPhoneのGmailアプリなど)は、IMAPによる閲覧なので遅延する事は無いようです。
しかしメールは、送られたらすぐに届かないと意味がありませんよね。
そこで、すぐにメールを受信できるいくつかの方法を紹介したいと思います。
手動で受信する方法
まずはちょっと手間ですが、毎回任意に確認する方法です。
つまり毎回ボタンを押して、メールが来ていないかを確認する訳です。
PCブラウザでGmailを開いて、右上の「設定」マークをクリックし「すべての設定を表示」をクリックします。
設定ページの「アカウントとインポート」タブ欄を開きましょう。
メールを確認するリンク
他のアカウントのメールを確認:の欄に追加したメールアドレスが表示されています。
この隣に「メールを今すぐ確認する」のリンクが表示されていると思います。
これを押す事ですぐにメールが受信できるようになります。
毎回押す必要がありますので、ドメインメールの受信が緊急・重要な場合は使いずらいです。
事前準備:アカウントメールの削除
普通にドメインメールを追加しても、メールは遅延します。
そこでメールの機能である受信と送信とで、それぞれ役割を分ける事にします。
まずこれまで登録していたメールアドレスは一旦削除しましょう。
削除しても、これまでに受信したメール履歴は消えたりはしませんので安心して下さい。
メールアドレスの欄の右端にある「削除」をクリックして、登録を削除しておきます。
受信はGmailへ転送を掛ける
まず受信については直接ではなく、元々のGmailのメールアドレスから受ける様にします。
例えばcontact@lpeg.infoにメールが届いた場合、Gmailの方へ転送を掛ける訳です。
各サーバーのコントロールパネルで設定
まずドメインメールを利用しているサーバーのコントロールパネル上で転送設定をしましょう。
上記はXserverのサーバーパネル上で転送メールを設定した状態です。
転送設定についてはサーバーごとに違いますので、利用中サーバーの操作マニュアルを確認して下さい。
転送ができれば、contact@lpeg.infoに届くメールはGmailに飛んできますから、遅延なくGmailで受信できます。
メールのコピーについて
転送時に、サーバーにコピーを残すか残さないかを選択する場合があります。
仮に残した場合は、他のメーラーでも同じメールを受信する事ができます。
ここについては「メールが2通来る理由」の章で詳しく解説しています。
送信はドメインメールから送信する
次に送信です。届いた転送メールに対してそのまま返信すると、Gmailからの送信となってしまいますよね。
この送信を「ドメインメールからの送信」にできれば良いのです。
間にGmailが経由されていますが、ドメインメールとやり取りしているつもりの相手に違和感は与えません。
Gmailを使用して他のメールアドレスからメールを送信
送信にドメインメールを使うには、設定ページの「名前:」の欄にドメインメール追加する必要があります。
「Gmailを使用して他のメールアドレスからメールを送信します」のところです。
「他のメールアドレスを追加する」のリンクを押しましょう。
自分のメールアドレスを追加
黄色のウィンドウが表示されたら、名前とメールアドレスを入力します。
エイリアスはチェックをつけたままでOKです。
「次のステップ」のボタンをクリックしましょう。
SMTPサーバー経由でメールを送信します。の画面が表示されたら、以下の情報を入れましょう。
・送信(SMTP)サーバー名:
・ユーザー名:
・パスワード:
さらにSSLを使用したセキュリティで保護された接続にチェックをつけます。
上記のSSLを選んだ場合、ポート番号は「465」になります。
ここでTLSを選んだ場合は「587」です。
入力し終わったら「アカウントを追加」ボタンを押します。
確認コードの入力
確認コードを入力する画面が表示されます。
ドメインメールに確認コードが送信されていますので、そのコード(数字)を確認して入力します。
※コードの記載されたメールを受信する必要があるので、スマホやメーラー等に別途メールは設定しておいて下さい。
コードを入力したら登録完了です。
送信元アドレスの選択
これで送信メールにドメインメールを選ぶ事ができる様になりました。
返信の際は上の様に、送信先アドレスを選ぶ事ができます。
アカウントとインポートの欄で設定
さらに先程設定したメールアドレスの下にある項目から、設定を固定する事もできます。
・メールを受信したアドレスから返信する
・常にデフォルトのアドレスから返信する (現在の設定: xxxxxx@gmail.com)
これで遅延なくメールが届きますし、相手にはGmailの存在を知られずにやり取りできる様になります。
デメリット:スマホ版だとメールが2通来る
PCでもスマホでもGmailを確認する場合
PCブラウザ以外に、外出先でもメールを確認したい場合があるはずです。
外でもメール確認ができる様に、スマホにGmailアプリを入れている人が多いでしょう。
この様にPCブラウザのGmailとスマホのGmailアプリとを併用している場合、一つ懸念される事があります。
スマホでメールが2通届く
それはスマホGmailアプリを見た時に、同じメールが「2通」受信される様になる事です。
先程、ドメインメールに届くメールをGmailへ転送する設定を掛けました。
まずは転送でGmailにメールが1通届きますよね。
それとは別に、ドメインメールでもIMAP形式で直接1通確認します。
そうなるとiPhoneのGmailアプリ上では、2通届いたように見えるのです。
本当は受信先が違う訳ですが、アプリ画面上は縦に並ぶのでわかりにくいのですね。
メールのコピーを残すかどうか
スマホのGmailアプリ上でドメインメールは、「IMAP形式」で受信する仕様です。
つまりPOPの様に実物メールをダウンロードするのではなく、サーバー内のメールを単に覗いているだけなのです。
コピーを残すか残さないかでメール数が変わる
コピーを残した場合
メールの転送設定を掛けた時に、仮にメールのコピーを残す設定にしていたとしましょう。
この時スマホ版Gmailアプリでは、同じメールが2通届いたように見えます。
この2通の内訳は以下です。
・Gmailに転送されたメールが1通
・サーバー上のコピーメールが1通(IMAP)
コピーを残さない場合
もしここでコピーを残さない設定にしていると、転送された時にサーバーにメールは残りません。
その場合はメールとしては1通になりますね。
・Gmailに転送されたメールが1通のみ
※スマホ版Gmailアプリでメールが2通来た後、しばらくして1通に減ってしまう現象が確認されています。すぐにはメールのコピーが削除されないのかも知れません。
コピーが残り続けない様に
メールは基本的にどこでも同じものを受信したくなります。
しかしどこかでメールを削除しないと、サーバーにずっと残り続けて容量を圧迫するのも事実です。
コピーを残さない設定をした場合、Gmailで受信した時点でサーバーにメールは残りません。
他の端末で受信する事はできなくなりますので、十分注意をしておきましょう。
最終的に受信する端末を決めておき、そこで受信時にサーバーのコピーは残さない設定にしておくと良いでしょう。