短縮URLの仕組みや使い方をわかりやすくひも解いてみる

短縮URLの仕組みや使い方をわかりやすくひも解いてみる

短縮URLの仕組みや使い方をわかりやすくひも解いてみる

短縮URLは、サーバーを経由して長いURLを短く表現できるサービスです。

文字数が非常に短くなり、スマホ画面などでスマートに表示させる事が可能です。

様々な短縮URL生成サービスがありますので、目的に応じて活用しましょう。

短縮URLを使ったことはありますか?

皆さんは日頃、短縮URLサービスを使っていますか?

短縮URLとは、長い文字列で構成されたアドレスを短くしたURLの事ですね。

本記事では短縮URLの仕組みやメリット・デメリットについてご紹介します。

短縮URLの内容と仕組み

まずは短縮URLの仕組みについて、簡単に解説します。

短縮URLとは

短縮URLとは、本来記号などが入って長くなってしまうURLを短く短縮したURLの事です。

例えばWEB上にあるPDF(日本語)のリンクURLを貼り付けたとしましょう。

日本語URL例

https://chizai.tw/test/wp-content/uploads/2021/11/20191017-%E5%B0%82%E5%88%A9%E6%B3%95%EF%BC%882019%E5%B9%B411%E6%9C%881%E6%97%A5%E6%96%BD%E8%A1%8C%EF%BC%89-j.pdf

特に日本語をそのままURLに入れた場合に、「%00」などの記号が多くなります。

Amazonの商品リンクも様々なパラメータが付与され、すごく長くなる傾向にありますね。

このURLを短縮URLに変更すると、以下のようになります(onl.jpを使った場合)。

URLの文字数がすごく短くなりました。これが短縮URLです。

正規URLと短縮URL

URLはどのサーバーにあるどのファイルを呼び出すか、その宛先が指定されたものです。

ここからは本来のURLを「正規URL」とし、短縮されたURLを「短縮URL」と呼びます。

・本来の長いURL…正規URL
・発行される短いURL…短縮URL

短縮URLの生成サーバー

短縮URLは、正規URLを「短縮URLの生成サーバー」に登録することで生成されます。

このサーバーの中で、正規URLに紐づく短縮URLが登録される訳です。

短縮URLは必ず生成されるサーバーが必要になります。それが後述するbitlyやTinyURLです。

短縮URLの仕組み

正規URLがWEB上のファイルを示すのに対し、短縮URLが示すのは「正規URL」です。

短縮URLが直接、WEB上のファイルを示すのではありません。

正規URL→目的ページと流れるリンクフローの一番前に、「短縮URL」が割り込む事になります。

冒頭に工程が1つ増えた状態

短縮URL→正規URL→目的ページ

短縮URLが打たれると、まず短縮URL生成サーバーを経由して紐づけられた正規URLの情報へ到達します。

正規URLに到達したら、そこから本来の宛先となるWEBページに到達する事になります。

2つのサーバーを経由

2つのサーバーを経由する

・短縮URLから正規URLを探すサーバー
・正規URLから目的サーバーを探すDNSサーバー

正規URLを押して目的ページが開くまでに、このように2つのサーバーを経由する事になります。

ですので結果、正規URL・短縮URLのどちらをクリックしても同じページを示します。

短縮URLを使うメリット

短縮URLを使うのには様々なメリットがあります。

様々なデバイス端末で見やすく表記できる

短縮URLは、ブログ記事やメルマガ・SNS上でリンク貼り付けされます。

先ほどの日本語URL・パラメータURLのように、場合によってURLが非常に長くなる事がありますよね。

例えばスマホ画面に長いURLをそのまま貼り付けると、リンク文字列で画面を埋め尽くしてしまいます。

正直リンクの文字列で占有されている状態は見たくないものです。

こんな時に短縮URLを使えば、ユーザーの目を妨げる事がありません。

改行によるリンク切れを防げる

長い文字列を持つURLは、送る時の状態と受け取る時の状態で変わる場合があります。

特にメールソフトによっては、受信後に文面に改行が勝手に入る事があるのですね。

貼り付けた時は正常でも、相手が受信した時点で改行されているのでコントロールが効きません。

改行によりリンク切れする

改行でリンク切れした状態

この様に文字列上に改行が入ると途中でリンクが切れてしまい、押しても何も映りません。

※例えばWikipediaの場合、URLの文字列の合間に日本語が挟まると同じくリンク切れを起こしてしまう可能性があります。

予期せぬ改行が入らない様に、短縮URLを利用するべきでしょう。

クリック数を解析して効果測定

短縮URL発行サービスによっては、URLクリック数を把握できるものがあります。

短縮URLは、短縮URLを生成するサーバーを通過して目的とする正規URLにたどり着きます。

このサーバーを通過した履歴を記録する訳です。

URLのクリック率の分析を行いたいなら、クリック率を把握できる短縮URLサービスを選びましょう

短縮URLの注意点

簡単便利な短縮URL発行サービスですが、いくつか注意点もあります。

ユーザーから警戒されやすい

短縮URLはその見た目ではどこのサイトに繋がるのかは判断ができません。

慣れている人であればある程、URLのドメイン部分を確認しています。

知らないドメインのリンク表記

逆にドメイン名が確認できないと「スパム・フィッシング詐欺ではないか?」と思われる訳です。

ですので事前に警戒されないよう、URL付近にリンク先を明記しておくなどの工夫が必要だと思います。

WEBページの表示に少し時間が掛かる

短縮URLは通常と違い、生成サーバーを経由する工程が追加されると説明しましたね。

となれば2つのサーバーを経由する分、WEBページを表示するまでの時間が長くなります。

これはある程度は仕方ありませんね。

サービス終了するとリンク切れする

URL短縮は無料で利用できる嬉しいサービスではありますが、永遠に続くわけではありません。

サービスが終了すればアクセスできなくなりますから、リンク切れを起こしてしまいます。

ですのでサービスが終了した場合、それまでの全ての短縮URLを書き換える事にもなり得ます。

Googleの場合

Googleが提供していた「goo.gl」は2019年3月31日に新規の登録サービスを停止しました。

ただしそれまでに生成済みの短縮URLは残されています。

短縮URLから正規URLへリダイレクトするサーバーも継続されています。

Googlemapではgoo.glの短縮URLが今だに使われていますね。

Pixivの場合

逆にPixivの提供の「p.tl」短縮URLサービスが終了した際は、生成されていた880万件のURLがアクセス不可になりました。

ユーザーによる任意の書き換えが発生した訳ですね。

この様に無料で利用できるWEBサービスは終了する可能性もあります。

無料であるが故のリスクが付きまとう事を忘れてはいけませんね。

SNSの短縮URL

TwitterではURL短縮が活用されている

TwitterでURLを貼り付けた場合、内部で自動的に独自の短縮URLが生成されます。

ですので、他社の短縮URLサービスを活用する必要がありません。

t.coの短縮URL

どのTweetでも良いのですが、外部サイトへ飛ぶリンクをタップしてみて下さい。

リンクから目的ページへ飛ぶ直前、上部に「t.co」の表記が一瞬見えますよね。

Twitter上の見た目は元のURLのままですが、裏では「t.co」で始まる独自の短縮URLが使われている証です。

Twitterの解析用URLモデル

実はt.coの前に「analytics.twitter」の表記もでます。

これはTwitterが短縮URLのアクセスを解析するために追加経由したものです。

Twitterの短縮URLは、https://analytics.twitter.com/aboutで解析が可能です。

facebookのURLも短縮できる

facebookのURLは本来facebook.comですが、この部分は短縮できる様になっています。

例えば「fb.com」や「fb.me」などがそれにあたります。

facebook.comから始まるURLは冒頭のドメイン部分を上記2つのアドレスに置き換える事ができる訳です。

https://facebook.com/○○〇

https://fb.com/○○〇
https://fb.me/○○〇

InstagramにURLは貼れるのか

基本的にInstagramでは、プロフィールにしかURLを貼る事ができません。

投稿欄にはURL自体は貼れるのですが、リンクとして飛ばない様になっています。

ストーリーにURLを貼るためには、フォロワーが1万人を超えている必要があるそうです。

広告機能を使えば広告にURLを設置する事ができます。外部サイトへ誘導したいのであれば広告機能を積極的に活用するべきでしょう。

無料で使える短縮URLサービス

最後に短縮URLを無料で発行できるサービスおよび機能比較をしておきます。

onl.jp

とにかくシンプルイズベスト。フィールド上にURLを貼ると「onl.sc」などから始まる短縮URLが発行されます。

解析やQRコードなどを考慮しなくて良いのであれば十分なのではないでしょうか。

短縮URLメーカーSYNCER

GoogleやBitlyなど、有名な短縮URLサービス7つから選んで短縮する事ができます。

弊職が調べた限り、「SYNCER」は7つの内3つ程度しか変換できなかったので利用の際はご注意下さい。

Bitly

Bitlyは世界中の多くのユーザーに使われている、基本的な機能をもつURL短縮サービスです。

ユーザーアカウントを作成した後なら短縮URLが無料で使えます。

アカウント 必要
アクセス解析 リンク履歴は30日間
リンク記録は30日間
それ以外は有料版
独自ドメイン設定 有料版はあり
QRコード 有料版はあり

Ow.ly

Ow.lyは「Hootsuite」として知られる人気のソーシャルメディア管理ツールで利用されています。

Ow.lyの短縮URLを使用する場合、無料のHootsuiteアカウントを作成する必要があります。

アカウント 必要
アクセス解析 あり
独自ドメイン設定 なし
QRコード なし

無料ユーザー登録することで短縮URLを利用可能ですが、TwitterやFacebookなどのSNSアカウントと紐付けする必要があります。

TinyURL

「TinyURL」は無料のURL短縮サービスで、アカウント作成なしに短縮URLの生成ができます。

正しく表示されているかが「Visit link」で確認できます。

隣のQRコードアイコンを押してQRコードをダウンロードなど、操作は簡単です。

アカウント 必要なし
その場で生成
アクセス解析 履歴は30日間
それ以外は有料版
独自ドメイン設定 tinyurl.com/以下に
独自ドメイン設定可能
QRコード あり
ダウンロード可能

Tiny.cc

Tiny.ccは短縮URLとQRコードが同時に出力される、無料の短縮URLツールです。

有料プランは別サイト「Tinycc.com」で、クリック解析など豊富な機能とオプションが利用できるプランも用意されています。

アカウント 必要なし
その場で生成
アクセス解析 有料版あり
tinycc.com
独自ドメイン設定 有料版あり
tinycc.com
QRコード 同時生成あり

無料版では、短縮対象のドメインがリスト登録されていないと短縮ができない様です。

is.gd

is.gdはその場ですぐに短縮URLの生成、およびQRコード生成ができるツールです。

URLを短縮させた後、下にある「Give me this URL as a QR code」を押すと、QRコードも生成されます。

アカウント 必要なし
その場で生成
アクセス解析 なし
独自ドメイン設定 なし
QRコード あり

ただ短縮URLのみ使いたいのであれば、onl.jpやTinyURL・is.gdなどは簡単に取得できます。

アクセスの解析やSNS連携が目的であれば、Ow.lyやbitly等を選ぶようにしましょう。

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