NFTドメイン(ブロックチェーン・暗号アドレス登録)が発売されました

NFTドメイン(ブロックチェーン・暗号アドレス登録)が発売されました

NFTドメイン(ブロックチェーン・暗号アドレス登録)が発売されました

NFTドメインは、暗号通貨の取引時に利用する複数の暗号化アドレス情報を登録する事ができます。

さらにブロックチェーン情報が登録されているので、不正やなりすましを防止した認証ログインやコンテンツ構築ができます。

NFTドメインは取得料のみで維持費は掛からず、所有権は100%あなた自身にあります。

NFTドメインが発売されました。

皆さんは「NFTドメイン」をご存じでしょうか。

NFTとは「Non-Fungible-Token」の略で、代替不可能なトークンという意味です。

ブロックチェーンにより世界が認証したドメイン

NFTドメインは代替不可能なドメインと言われる通り、所有者プロフィールなどの情報がブロックチェーンに登録されています。

このブロックチェーン情報により、全世界がそれを認証する事になります。

なりすましや第三者による不正利用などが効かないドメインとして、高度なセキュリティを備えていると言えます。

暗号化文字列情報をドメイン名に変換

NFTドメインは、暗号通貨の送受信で使用される「26~42文字の英数字暗号アドレス」を登録できます。

例えば暗号化された英数字文字列(0x469B609Cb16Eb1126260f91cD2FC22V98ea499Ez等)があったとします。

それを例えば「lpeg.wallet」などのドメイン名に変換できる訳です。

通常のドメインが「WEBサイト」を表示するのに対し、NFTドメインは「複数の暗号化された文字列情報」を表示します。WEBサイトを表示するドメインとしての機能は、今回はいったん忘れましょう。

暗号資産から生まれたNFTドメイン

NFTドメインはまさに、暗号資産の取引を円滑にするために生まれたドメインです。

暗号通貨を取引するためには、必ず26~42文字の複雑な英数字の暗号アドレスが必要です。

管理が煩雑化する暗号アドレス

暗号通貨自体にもたくさんの種類があり、複数の通貨取引所やウォレットごとに様々な取引が発生します。

ですので取引を進めるにつれ、自然と複数の暗号アドレスの使い分けを迫られる様になります。

暗号通貨取引の難点の一つは、この複数の暗号アドレスの利用・管理が大変な点にあります。

暗号アドレスの管理や入力にミスがあれば、それこそ大変なリスク・損害につながりますからね。

NFTドメインが暗号アドレスに

そんな時にNFTドメインを使えば、暗号アドレスの代わりにドメイン名を入れるだけで済みます。

「NFTドメインの入力=暗号アドレスの入力・認証」になる訳です。

NFTドメイン:lpeg.wallet

暗号アドレス:0x469B609Cb16Eb1126260f91cD2FC22V98ea499Ez

ドメイン入力だけで済みますから、まちがう事も無いですし手間も掛かりません。

複数の暗号化アドレスを1活管理

さらにNFTドメイン一つに「複数の暗号アドレス」を登録できるので、通貨ごとに個別にNFTドメインを管理する事もありません。

一つのNFTドメインで複数の暗号通貨取引に対応できるので、暗号通貨の取引ストレスがかなり軽減されます。

NFTドメインの利用用途

WEBサービスのログイン情報

NFTドメインは暗号アドレスとしてだけでなく、WEBサービスのユーザー名・IDとして使用も可能です。

最近はNFTドメインを、SNSのユーザー名として使う人も増えています。

2022年1月10日に、NFTドメインひとつで様々なWEBサービスに簡単・安全にログインできる「Login with Unstoppable」サービスも誕生しました。

所有者がブロックチェーンにより世界的に認証されているドメインだからこそ、できる芸当だと言えますね。

不正利用・盗用不可のNFTコンテンツ

NFTドメインを使えば、他にも以下の様な様々なコンテンツが構築できます。

・デジタルコンテンツの作成
・第三者からの制約を受けない音楽クリエイター作品
・アート作品販売
・コミュニティやフォーラム

NFTドメインを使ったこれらのコンテンツは、なりすましや盗用・不正利用ができない事が保証されています。

所有者を証明するブロックチェーン

これはNFTドメインとその所有者が完全に一致し、唯一無二である事が証明されているからこそです。

NFTドメインの登録時に登録される「ブロックチェーン情報」により、NFTドメインの所有者を世界中が証明しています。

このNFTドメインを使ったコンテンツは、今後もっと様々な分野で誕生する事になるでしょう。

NFTドメインと通常ドメインの違い

WEBデータではなく、認証情報を記録する

通常ドメインで映し出すのは、WEBサーバーに格納されたWEBデータですよね。

それに対しNFTドメインが表示するのは、ブロックチェーンによる認証情報および暗号化アドレス情報です。

暗号通貨の取引や、所有者を認証するIDとして使われるのがメイン用途となります。

所有権が100%、購入者にある

通常ドメインの場合、ドメインを取得した後もレジストリに対して年間更新料を支払いますよね。

つまりドメインの所有権は、実質レジストリ側が持っている事になります。

一方NFTドメインの場合は、購入する事で所有権を100%あなたが持つことになります。

費用は購入時のみ

.comのような通常ドメインの場合、更新費用の支払いを継続しないと所有権を失ってしまいます。

それに対しNFTドメインの場合は取得費のみとなり、年間の更新費は必要ありません。

NFTドメインの場合は最初の取得費を払えば、その後は永久無料で自分のものになるのです。

売買も可能

NFTドメインは購入後に売買することも可能です。

NFTドメインの所有権は100%持ち主のものなので、売買などの取引は比較的簡単に行えます。

それだけNFTドメインが、セキュリティ面や資産性において通常ドメインより優位に立っていると言えるでしょう

NFTドメインを購入するには

ではこのNFTドメインを購入するにはどうすればよいのでしょうか。

現在、実質的にNFTドメインを提供しているのは「Unstoppable Domains社」です。

Unstoppable Domains社のNFTドメインの登録数は250万件を超えており、トータルの販売額は既に8000万ドル以上になります。

GMOは代理店

今年インターネットサービス大手企業「GMOインターネット」が、暗号アドレス「NFTドメイン」の販売を開始しました。

それがNFTドメイン登録サービス「Cryptoname」です。

これは、GMOが「Unstoppable Domains社」と業務提携した事で実現しています。

実際には「Cryptoname」サイト内でNFTドメインが取得できる訳ではなく、Unstoppableの公式サイトに転送される形になっています。

ですので結果、Unstoppableのサイト内で購入する事になります。

購入名称および料金

NFTドメインのトップレベルドメインの種類とその料金を紹介します。

今のところトップレベルドメインは以下の10種になっています。

.nft  2,800円~
.x   14,000円~
.crypto  5,600円~
.wallet  2,800円~
.bitcoin 5,600円~
.dao  2,800円~
.888  2,800円~
.zil  2,800円~
.blockchain 1,400円~

NFTドメインは取得費用しか掛からない訳ですから、上記の金額を見る限り「安い」と思うかもしれませんが、これは最低金額です。

セカンドレベルは任意

これに対し、セカンドレベル部分は今のところ自由です。

・個人であれば自身のファーストネームやハンドルネーム
・事業者ならサービス名、プロダクト名、屋号など
・企業であれば企業名など

例えば本ブログのセカンドレベルドメインは「lpeg」ですから、「lpeg.crypto」などのNFTドメインが考えられますね。

組み合わせにより大幅に料金が変わる

NFTドメインは通常ドメインと違い、トップレベルドメイン部分のみで料金が分類されているのではありません。

選択するセカンドレベル名との組み合わせによって、大きく金額は変わってきます。

人気の組み合わせによっては「500万円」になる場合もあり、これらはあくまで組み合わせ次第で変動します。

きちんと金額は確認しましょう。

取得は早い者勝ち

NFTドメイン取得は「早いもの勝ち」です。ここは通常ドメインも同じですね。

もし取得したいドメイン名があれば、他者に取得される前に取得する必要があります。

先に他人に取得されてしまうと、そのドメインが売りに出されるのを待つしかなくなります。

当然初期の価格よりも高値で購入せざるを得なくなります。

当然売り出されたNFTドメインを購入すると、ブロックチェーン情報や暗号化アドレス情報も書き換わります。

NFTドメインの課題

WEBサイトドメインの機能向けではない

NFTドメインも「ドメイン」と言うからには、WEBサイトも表示できると思う事でしょう。

ドメイン会社が販売しますから勘違いされやすいのですが、現時点ではWEBページを表示させる機能はありません。

IPアドレスの紐づけ情報を持たない

これまでのWEBサイトではドメインがIPアドレスを指し示していました。

ドメインのDNSを通して、WEBサーバーのIPアドレスを紐づけていた訳です。

それに対しNFTドメインは、ブロックチェーン情報や複数の暗号アドレス情報を保持する代わりに、IPアドレス情報は登録されません。

なのでこのままではWEBサイトを表示させることはできない訳です。

しかし今後IPFSなどで作られたWeb3.0対応のサイトであれば、WEBサイトを表示する事ができます。

その意味でNFTドメインは、Web3.0向けのドメインと言えますね。

NFTドメインをブラウザ閲覧するためには

現時点ではNFTドメインは特定の構成を用意しないと、アドレスを入力してもWEBページは表示できません。

しかし拡張機能を導入すれば、NFTドメインで特定のWEBページを表示できる様になります。

WEBブラウザでの拡張機能

・BobExtension(GoogleChrome)
・LinkFrame(Firefox)

これらを使えば、DNSサーバーを構成せずにサイトへアクセスすることが可能です。

NFTドメインのURLをアドレスバーに入力した際、任意のWEBページを表示させる紐づけの補助をするニュアンスですね。

Whois情報や権利保護ポリシーがない

.comや.jpなどの通常ドメインは、国際機関であるICANNによって管理されています。

それに対してNFTドメインは、ブロックチェーン技術を利用して分散管理しているので、特別に管理する機関があるわけではありません。

NFTドメインはICANNの許可を得ないと運用する事ができない通常ドメインと比べ、使い勝手が良いように思われます。

しかしNFTドメインにはICANNの準備する「WHOIS情報」がないため、ドメイン名登録情報を確認する事ができない面もあります。

またUDRP・URS、その他の権利保護メカニズムに関するICANNのポリシーについても適用されません。

WEBサイトとして表示するには、そのあたりの課題もあります。

Googleインデックスがされない

現段階でNFTドメインは、Googleによるインデックス作成がされません。

インデックス作成がされないという事は、Google検索エンジンでユーザーがWEBページを見つけることができない事を示しています。

WEBサイトドメインとしての機能はまだまだですから、仕方ないでしょう。

その代わり「NooFT」など、NFTドメイン専用の検索エンジンが用意され始めています。

2022年第4四半期にはベータ版がリリースされる予定です。

この記事をシェアする

一押し人気コーナー紹介

Webworks関連記事