ドメイン移管にはID付け替えが便利です

ドメイン移管にはID付け替えが便利です

ドメイン移管にはID付け替えが便利です

同じ管理会社アカウント間でのドメイン移動

お名前.comやムームードメインは、有名なドメイン管理サービスです。

これらのドメイン管理会社では、所有しているドメインを別のユーザーへ移動させる機能が充実しています。

アカウントさえあれば、ドメインを簡単に譲渡・受け取りできるようになっている訳です。

これがID付け替えと呼ばれるものです。

ID付け替えとは

例えば「lpeg.com」ドメインの管理を移管する場合を考えてみます。

このドメインはお名前.com管理にあり、「1111111」のID内で管理していたとします。

それに対しドメインを譲り受ける方は、同じくお名前.comで「2222222」のIDを持っています。

1111111から2222222へ移動するだけ

その場合以下の形で簡単に管理が移動します。

・移管元アカウント:1111111 (lpeg.comドメイン管理)
・移管先アカウント:2222222

・移管元アカウント:1111111
↓移動
・移管先アカウント:2222222 (lpeg.comドメイン管理)

移転は本来手続きに時間が掛かる

本来ドメイン移管をする場合は、移管申請の手続きをおこなう必要があります。

移管先・元に届くメールに承認対応をしてもらうなど、手続きに何かと時間が掛かるのですね。

しかし上記の様にID付け替えができる場合は、管理画面上からID付け替えの打診をするだけですぐに管理が移ってくれるのです。

もちろん移転元と移転先で移転に関する承諾が取れている事が前提です。

代行会社にとっては支払い先が変わるだけ

お名前.comにとってはそのドメインを管理していること自体は変わりません。

ただ管理をしているアカウントIDだけが変わります。

これはつまり、誰がこのドメイン料金を支払うのかが変わるだけなのです。

支払い先アカウントが変わるだけ
支払い先アカウントが変わるだけ

[おさらい]ドメイン移管とは

念のためにドメイン移管とは何かおさらいをしておきましょう。

ドメインの管理を他者からもらったり、相手に渡したりするのが「ドメイン移管」です。

例えばお客様のWEBサイト管理を自分が担当する事になる場合は、移管が必要になるでしょう。

移管とはドメインの支払い権限を移す事

ドメインにはそれぞれ年間の維持費が掛かります。

ご存じの通り、.comや.jpなどでそれぞれで年間維持費を支払う必要がありますよね。

ドメインの維持費を支払っている人が、ドメインの正当な管理者という事になります。

その支払の権利があなたに移る事で、ドメインがあなたに移管された事になるんですね。

常に管理代行会社を通して支払う

ドメインの維持費はドメイン管理会社の管理画面を通して、クレジットカード等で支払う事がほとんどです。

お名前.comやムームードメイン、バリュードメイン、X-domainなどがその管理会社です。

いずれの会社でも、会員(ドメイン管理)アカウントを開設する必要があります。

管理画面上でドメイン情報が確認できる

アカウントを開設すると管理画面が利用できます。

その画面でドメインの有効期限、ネームサーバー情報・Whois情報などが確認できる様になっています。

管理画面
管理画面

有効期限などを知らせてくれる

特に有効期限は重要です。

例えばドメインの有効期限が残り1ヶ月になるとお知らせが届きます。

登録されたメールアドレスに対し「有効期限が迫っています。お早めに更新手続きをおこなってください。」などのメールが届くのですね。

ドメインが移管されて管理がこちらに来ると、こういった更新期限の通知を自分がもらう事になるのです。

ドメインは複数管理可能

ちなみに管理するドメインは何個でも管理できます。

新しくドメインを取得する場合、基本はそのアカウントで取得・申込をします。

するとそのアカウントでログインした際に管理ドメインが一つ増える訳ですね。

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ムームードメインでのID付け替え

付け替えの具体的な手順

前置きが長くなりましたが、ここでよく使われる代行会社「ムームードメイン」と「お名前.com」の2つを例に、付け替えの手順をご紹介します。

ムームードメインの場合

ムームードメインのコントロールパネルへログインします。

ログインには「ムームーID」と「パスワード」が必要です。

お問い合わせ

左袖メニューから「お問い合わせ」をクリックします。

お問い合わせフォームへの入力

お問い合わせフォーム欄
上記をお問い合わせフォーム欄に必要事項を入力します。

・メールアドレス
・ドメイン
・お名前
・用件欄は「ドメインの移管」を選択

付け替えの際に送信するフォーム例

一番下の「お問い合わせ内容」欄には、下記のような譲渡申請を入力送信します。

■ドメイン譲渡の申請です。

下記管理者へ譲渡いたします。
・現在ドメインを管理されている方の氏名
( lpeg_info )【 平成 太郎 様 】
・譲渡するドメイン名
【aaa.com】
・新しくドメインを管理される方の氏名
( reiwa2020 )【 令和 裕子 様 】

この時、付け替えの元となる担当者と付け替え先となる担当者の両方から、同じ内容での依頼が必要です。

それぞれ違うムームーIDアカウントから同じ内容で付け替え依頼のメールが届く事で、両者に移管の同意があると判断します。

情報に不備が無ければ受理され、程なくしてムームーID間の付け替えがおこなわれます。

パスワードは必要なし

両者で事前にアカウントIDと名前の入力が必要ですので、事前にメールなどでお互いの情報を交換しておきましょう。

共有情報にパスワードは必要ありません。

両者でそれぞれお問い合わせフォームを送る必要があるので、間違いが無いようにしなければなりませんね。

お名前.comでのID付け替え

では次にお名前.comのドメイン移管です。お名前.comの「ドメインNavi」にログインしましょう。

ログインには「お名前ID」と「パスワード」が必要です。

お名前ID付け替え

お名前.com会員情報をクリック

ログイン後、上部の横並びメニューから、「お名前.com会員情報」をクリックします。

お名前ID付け替えをクリック

左袖にあるサイドメニュー欄から「お名前ID付け替え」をクリックしましょう。

ドメインチェック

移管をするドメインにチェックを付けます。

下にある「既存のお名前IDに付け替え」の欄に、移転先相手のお名前IDとパスワードを入力して、確認画面へ進みます。

既存のお名前IDに付け替え
既存のお名前IDに付け替えの欄

確認事項に問題がなければ申込を完了させます。

自分のログイン情報を提供しない様に

上記まで説明をしましたが、一旦ストップしましょう!実はこれはお勧めできません。

移転元に情報を教えてはならない

上記の情報は、管理を手放す「移転元」がおこなう作業ですよね。

上記の「既存のお名前IDに付け替え」を利用する時の「既存」とは、あなたのお名前ID・パスワード情報になります。

つまり相手に自分のログイン情報を提供する事になります。

危険ですし、正直教えたくないですよね。

ですので仮に相手が上記の方法であなたのログイン情報を聞いてきても、それに同意してはいけません。

お名前IDを新規発行する事

ここでログイン情報を知られずに付け替えができる方法があります。

まず移転元には「既存のお名前IDに付け替え」ではなく、その下にある「お名前IDを新規発行して付け替え」を選んでもらうようにしましょう。

移転ドメイン1件だけを管理した「新規のお名前.comアカウント」を開設してもらうのです。

管理者情報入力欄

お名前IDを新規発行して付け替えを選ぶと、管理者情報入力欄が表示されます。

お名前IDを新規発行して付け替え

上記の管理情報は、移転元側の情報で入れてもらいます。

最後にパスワードの設定がありますので、提供する事を前提に設定してもらいます。

メールアドレスに関して

新設アカウントのログインにはお名前IDとなる「番号」が必要なのですが、発行時に番号は明記されていません。

お名前IDの番号は、アカウント開設時に送られてくるメールに明記されています。

お名前IDは完全ランダムという事になりますね。

ですのでメールアドレスも管理元が受け取れるメールアドレスにしておくべきです。

新設アカウントのログイン情報を共有する

これを実行・開設してもらうと、その新設アカウントにドメインが移ります。

その新設したお名前IDとパスワード情報を、丸ごと提供してもらうのです。

この新設アカウントはログイン情報を共有するので、これ以外の用途には使わない様にするべきです。

次にあなたがその新設アカウントから自分のアカウントに再度付け替えをする事になります。

付け替えは2回おこなう事

わかりにくかったかと思いますので、もう少しこの部分を解説します。

具体的には中継アカウントを経由して、合計2回付け替えをおこなう事になります。

2段階の付け替え

新規アカウントが間に入るので、移転元に直接自分のID・パスワード情報を教える必要がありません。

間に入る新規アカウントのID・Pass情報のみを共有すれば良い事になります。

それぞれのおこなう付け替え

・1回目:移転元が中継用新規アカウントへドメインを付け替える
・移転元から中継用アカウントのログイン情報をもらう
・2回目:あなたが中継用アカウントから自分のアカウントへ付け替える

今回新規開設したアカウントは中継のためだけに用意されたものですので、移転が終了したら放置で構いません。

移転後、新規開設アカウント内には何も管理されていない事になります。

まとめ

移転先が新設アカウントに初めてログインする場合

情報提供を受けた移転先側が初めて新設アカウントにログインする際、認証コード入力を求められる場合があります。

その認証コードは連絡先メールアドレスに届きます。つまり移転元側になりますね。

認証コードが相手のメールに届くので、番号の連絡などを受ける必要があります。

こういった面も含めて、ログインして付け替える前に先方と打ち合わせしておくべきでしょう。

自動更新設定中は付け替えできない

対象ドメインの「自動更新」が設定中の場合は、付け替えをおこなうことができません。

自動更新設定を解除した上で、再度手続きをおこなって下さい。

以上の様にID付け替えができる様であれば、積極的におこなった方が良いと思います。

作業の簡略化のため、代行会社はどこを使っているのか、移転元に差し支えない程度にお聞きして良いと思います。

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