SEO上urlパラメータは重複コンテンツに注意

SEO上urlパラメータは重複コンテンツに注意

SEO上urlパラメータは重複コンテンツに注意

urlパラメータは重複コンテンツと判断されてしまうとSEO順位が下落してしまう可能性があります。

Goole search consoleで重複コンテンツ扱いになっているページを確認し、canonicalタグなどで適切に対処しましょう。

ツールを使ってパラメータ付きurlの扱いを設定できるので、SEOのためにもGoogleが好むurlパラメータの設定ルールを守りましょう。

urlパラメータのSEO対策:重複コンテンツ

urlパラメータを使う際に一番注意をして欲しいのが、重複コンテンツです。

重複コンテンツが多くなると、Gooleから質の低いサイトと評価されペナルティを受ける可能性があるのですね。

そうなるとSEO順位が大幅に落ちてしまう場合があります。

重複コンテンツとは

Googleは常にurl単位でWEBページを評価しています。

urlにパラメータが付いていても、基本的にはそれぞれ「別々のurl」と認識する仕様です。

重複コンテンツとは、Googleが認識しているどのurlからも同じページが表示される状態を指します。

個別urlの認識は全て「aタグのリンク元」から始まり、着地点がどこかを診断しています。

重複コンテンツと判断されやすい例

https://example.com/?id=111
https://example.com/?sort=price

本来静的URLであれば一つのアドレスに対し一つのページが表示されます。

しかし上記のように2つのURLが存在するのに、いずれも同じページが映る場合があります。

これが重複とされるのです。

SEOにおいて重複コンテンツがダメな理由

基本的にコンテンツは多ければ多いほどSEO上有利です。

50ページあるサイトよりも100ページあるサイトの方が評価が高いとされるルールを、サイト運営者であればみんな知っています。

ですので誰しもがページ数を増やす事・コンテンツを増やす事に力を注ぐわけですね。

不正SEOを防止するため

仮にパラメータを付与するだけで、それが同じページであるにもかかわらず5ページ・10ページとページ数がカウントされたとしましょう。

そうするとそれを悪用してページを量産しようという輩が出てくる訳です。過去に実際にあったという事ですね。

重複コンテンツの判定はそういった過去の経験を活かして規制したものになります。

ページ数を稼いでいるのではないかと疑われる

Googleは常に、ページurlの数を水増ししているか否かを疑っています。

ですので運営者側が意図していなかったとしても、別々のurlで同一ページ(同じコンテンツ)が表示される状態は良しとはされません。

重複コンテンツの例

それでは、商品の価格順や人気順などで並べ替えをするケースが多い「ショッピングサイト」を例にとりましょう。

商品データ並び替えのパターン

・通常の並び
・金額の高い順
・金額の低い順
・人気の高い順
・人気の低い順

単純に考えただけでも上記の5つ、さらに金額と人気順とを組み合わせるとさらに数種類のurlパターンができます。

この時urlは、パラメータの「&」の後に続く変数の組み合わせが増えるだけです。

表示されるページは「並び」が違うだけで同じ商品の内容ですよね。

このようにパラメータを変更しただけでたくさんの異なるurlが生まれ、それによりほぼ同一のコンテンツが表示されるケースが危険なのです。

※厳密には並び替えしているので、全く同じでは無いのですけどね。

Googleから重複コンテンツだと認識されれば、SEO順位が下落する・或いは圏外へ飛ばされる可能性が高いとされています。

urlパラメータのSEO対策:Goole search consoleで確認

Goole search consoleで重複コンテンツと判断されるかどうかを確認することができます。

重複コンテンツとなっていたら、何らかの対処が必要になります。

対象のWEBサイトを表示して、左の「カバレッジ」から上部の「除外」のグレー数字部分をクリックします。

除外されているurl

・重複しています。ユーザーにより正規ページとして選択されていません
・重複しています。送信されたurlが正規urlとして選択されていません

上記が重複コンテンツとされている箇所になりますので、urlを見て改善が必要になります。

カバレッジの除外欄

項目をクリックするとurlのリストが表示されるので、確認ができます。

基本的には除外扱いなので深刻な状況では無いのですが、数が多いのは問題ですよね。

カバレッジの除外欄

urlパラメータのSEO対策:canonicalタグを書く

canonicalタグとは

htmlソースにcanonicalタグを記述して、各パラメータの正規化をする方法です。

下記の様に<head>~</head>内に記述して使用し、評価を一本化できるタグです。

<link rel="canonical" href="指定されたurl">

canonicalタグはパラメータ専門の制御タグ

今回の様にurlの後ろに?aaaなどとパラメータが付くアドレスで、urlの正規化をする時に使用します。

パラメータが付与されるurlがある場合は、そのページのヘッダーにパラメータのつかないベースurlをcanonicalタグで記述しましょう。

タグを記述してアップロードすることで、パラメータurlを正規化する事ができます。

【通常】https://example.com/cases
【並べ替え時】https://example.com/cases?sort=view

上の2つは別urlですが、並び替えただけなので内容はほぼ同じページです。

headerタグ内への付け方

並べ替えができるページのヘッダーに下の様にベースurlを記述しましょう。

<head> … <link rel="canonical" href="https://example.com/cases"> … </head>

こうしておけば、並べ替え用にパラメータが付いたURLが生まれたとしても安心です。

このcanonicalタグにより、ベースurlの末尾は「/cases」であり、評価はこれに一本化しますという打診になります。

パラメータが付いたurlはベースurlの「分身」

・指定されたurlの分身が現れただけで、本体は「指定されたurl」です
・リンクの評価は全て本体である「指定されたurl」へ集約します

canonicalタグをつけたページにどんなパラメータが付いても「タグ内で指定したurlが本物であり、他は偽物」と明言した事になります。

urlパラメータのSEO対策:パラメータ設定ルールを守る

Googleの好むパラメータ設定ルールがある

Googleはurlパラメータが長く複雑になっている場合、クローラーが混乱してクロール品質の低下を引き起こすとしています。

これは変数や名前のルールなどを運営者側が自由に設定できる事が原因の一つでもあります。

Googleクローラーも優秀で高性能ではありますが、所詮は人間の目ではなくロボットです。

文字列が複雑に絡んだものだったりすると、判断する事ができずに混乱してしまう場合がある様です。

パラメータ設定数を多くしない

まずはクローラーを混乱させないためにも、areaやpriceといったシンプルで意味の通じるパラメータ名(半角英数字)を使うべきです。

そしてパラメータ名と値をいくらでもつなげれるからと言って、長々と設定しない事ですね。

認識されやすい記号を使う

次に大切なのが、認識されやすい標準的な記号パラメータを使用する事です。

パラメータには標準パラメータと非標準パラメータとがあります。

標準パラメータには「?」「=」「&」があり、中でも「?」はパラメータurlの最初に一つのみとした方が良いです。

ルールを逸脱した使い方

「?」を何回も使用する
「=」の代わりに非標準パラメータの「:」を使用する

この様な使い方の場合は、クローラーが正しく認識できない事があります。

urlパラメータのSEO対策:ツールの活用

urlパラメータツールの活用

Google Search Consoleの「urlパラメータツール」を使用することで、パラメータの処理を制御することが可能になります。

パラメータツールメニューの位置
urlパラメータは左袖「以前のツールとレポート」のメニュー内にあります。

このurlパラメータ設定を行うことで、複数urlページをGoogleに個別に認識させることが可能です。

各動的URにL対してGoogleのクロールをするか否かという設定や、評価対象から外したりすることで重複を回避します。

先述のショッピングサイトで価格帯や人気順などで並べ替えをしても、重複コンテンツと判断されずに済みますね。

urlパラメータツールの設定画面
urlパラメータツールの設定画面

自動生成ツールを活用する

先ほども言いましたが、urlパラメータはサイトの運営者が自由に設定することができます。

Googleがクロールしている訳ですからGoogle側の推奨ルールに乗っ取ったパラメータを使う様にしたいですよね。

Campaign url Builder

Googleアナリティクスを活用して解析を行っている人は「Campaign url Builder」というツールを活用してみましょう。

これでGoogleに好まれるパッシブパラメータを作る事ができます。

このツールは、Googleアナリティクスのルールにしたがって自動的にパラメータを作ってくれるツールです。

Campaign url Builder

パラメータ指定例

以下がGoogleアナリティクスが指定するパッシブパラメータ指定です。

Websiteurl:管理しているサイトのurl(例:https://.example.com/)
Campaign Source:訪問元となるサイトや媒体(例:google、newsletter)
Campaign Medium:訪問元となるリンク種類(例:cpc、banner、email)
Campaign Name:キャンペーン名(例:spring_sale)
Campaign Term:有料広告からの流入キーワード
Campaign Content:広告の分類キー

ツールの使い方

一番上の「Website url」欄にパラメータを付けたいアドレスを入れます。

その下にある「Campaign Source」欄に半角英数字など任意のパラメータ値のみを入れます。

そうすると、下の「Share the generated campaign url」欄内に自動でパラメータ付きurlが生成されます。

複数の項目に入れれば「&」アンパサンドを挟んで、複数連なったパラメータが生成されるようになっています。

生成されたurl部分
下記は各種パラメータをつなげている例です。

生成されたurlは「Copy url」ボタンでコピーする事もできます。

以上ここまで、SEOにおけるurlパラメータの制御法をご紹介しました。

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urlパラメータとは

以下からはurlパラメータを覚えていない人向けに、一通りおさらいできる様紹介をしておきます。

urlパラメータとは、表示させたい情報をサーバーに送るためにurlの末尾に付け加える変数(クエリ文字)の事です。

urlの末尾にいろいろな文字列を付け足す事によって、サーバーから呼び出される情報が変わります。

urlパラメータの付け方

一般的なパラメータは、urlの末尾に「?」クエスチョンマーク(半角)を付けます。これがパラメータ開始の合図です。

この「?」マークの後に続けて「パラメータ名=パラメータ値」と続けていくのです(イコールも半角)。

複数のパラメータを付ける場合は「&」アンパサンドで区切り、続けて別の「パラメータ名=パラメータ値」を付け足していきます。

urlパラメータの表記例

基本url

https://example.com/
上記は何も条件が設定されていない通常のデータを表示させます。

urlパラメータ付きurl

https://example.com/?id=111
上記はidの番号が111番のデータを表示させます。

複数パラメータ付きurl

https://example.com/?id=111&area=east
上記はidが111であり、かつareaカテゴリがeastになっているデータを表示させます。

※パラメータは際限なく追加する事が可能ですが、SEO上はお勧めできません。

各条件に応じたデータの出力ができる

idやareaなどのカテゴリ名(変数名)とそれに対応するデータは、あらかじめサーバーに全て格納されています。

これらは常時表示される訳ではなく、パラメータによる呼び出し指示が来て初めて表示されます。

様々な条件に応じて表示・非表示ができるシステムですね。

上記のような豊富な情報を多彩に表示していくWEBサイトにとって、urlパラメータは必須の機能です。

静的URLと動的URLの違い

パラメータには動的URLと静的URLとがあります。

重複コンテンツとしてSEO的に注意が必要なのは動的URLの方ですね。

静的URLとは

静的URLはパラメータが一切つかないurlの事を指します。

サーバーから呼び出すデータが常に固定であるアドレスと言えるでしょう。

静的URLの例

https://example.com/

この様なurlはデータの表示内容が変わらないWEBサイトによく使われます。

例えば通常のHTMLサイトであったり、Wordpressであれば固定ページの表示等がそれにあたります。

誰が見ても表示されるデータは常に同じであり、条件分岐などによるデータ変化が起こらないページになりますね。

動的URLとは

それに対して動的URLとは、パラメータを付けたurlの様に条件によってサーバーから呼び出すデータが変わるurlの事です。

urlの末尾に?や&と文字列が追加されたものになりますね。

ですのでurlパラメータがついたurlが「動的URL」です。

動的URLの例

https://example.com/?id=111&area=east

動的URLは静的URLと違い、データの表示方法に様々なパターンがあるWEBサイトに対して良く使われます。

物件情報検索サイトや求人情報サイトなどが一番わかりやすいのではないでしょうか。

動的URLは豊富な情報サイトで重宝される

例えば物件情報を探す際、ユーザーの探したい条件はユーザーごとに違いますよね。

たとえば地域エリアだったり家賃だったり、近くにスーパーがある・ないなど、その検索条件はユーザーごとに変わります。

閲覧ユーザーの条件に対応したデータを個別表示させるためにパラメータが使われるという訳です。

アクティブパラメータとは

動的URLつまりパラメータ付きのurlにはさらに種類があります。

それが「アクティブパラメータ」と「パッシブパラメータ」と呼ばれるものです。

アクティブパラメータとは、表示させるページ内容を実質的に変化させるパラメータの事です。

アクティブパラメータが使われるサイト

・地域エリアや賃料などの条件に応じて最適な物件を表示させる物件情報検索サイト
・カテゴリーやキーワードに沿ったページを表示させるWordpressなどのブログサイト

アクティブパラメータurl例

通常の場合

https://example.com/

エリア地区が「east」の情報を表示させる場合

https://example.com/?area=east

エリア地区が「east」で間取りが「3ldk」の情報を表示させる場合

https://example.com/?area=east&=madori=3ldk

上記はいずれも物件のリスト表示内容が変わります。

パッシブパラメータとは

パッシブパラメータとは、同様に「?」や「&」等のパラメータ名とパラメータ値が付きますが、表示するページに変化がないパラメータを指します。

パッシブパラメータはユーザーの流入経路や滞在時間などを計測するためのトラッキングなど、アクセス解析の目的で使われます。

ユーザーに見せるデータの見た目を変化させるのではなく、サイト運営者が分析のために使う事が多いのです。

パッシブパラメータはトラッキング用に使われる

例えばGoogleアナリティクスでよく使われるアクセス解析ツールの「トラッキング用パラメータ」等がこれにあたります。

例えばランディングページを運営していて、そのページの効果を測っているとしましょう。

その際訪問ユーザーは、LPページ内のどこからお問い合わせページにジャンプしてきたのか。

それを測る場合に下記のようなトラッキングコードを付けたりします。

パッシブパラメータのurl例

通常の場合

https://example.com/form.html

LPの上部メインバナーから来た場合

https://example.com/form.html?ref=lptop

LPのお客様の声の下から来た場合

https://example.com/form.html?ref=lpvoice

パッシブパラメータの重要性について

上記のようなurlパラメータを利用すると、アクセス解析ツールでは個別のリファラーとして表示されます。

つまり目的のページへどのような経路から訪問があったのかを、このリファラーをたどって集計していく事ができるのですね。

アクセス解析にパッシブパラメータは必須

WEBマーケティングの効果を測るために正確なアクセス分析をする事は必須です。

流入数が多く効果の高いチャンネルを選別したり、ユーザー動向を把握したりするための指針になります。

確かに上記を設定した場合、結果ユーザーに表示されるページは同じです。

ただしそれが「A」から来たのか「B」から来たのか、その内訳を知る事は今後のサイト運営において重要なのですね。

パッシブパラメータを使った場合と使わない場合の違い

使わない場合

LPページから訪問…100件

使った場合

LPページの上部メインバナーからの訪問…30件
LPページ下のお客様の声の下バナーからの訪問…70件

この違いは大きな違いとなります。

漠然と訪問者が100人いる事しかわからない場合は改善の方向性が掴めません。

では実は70人の人が「お客様の声」コンテンツの下にあるバナーから来ている事がわかった場合はどうでしょう。

それならお客様の声コンテンツを充実させたり、上に移動させるなどの手立てが生まれますよね。

ダミーパラメータとも

繰り返しますが、パッシブパラメータは表示するページ(コンテンツ)に変化は生じません。

この意味でパッシブパラメータを「ダミーパラメータ」と呼ぶ事もあります。

ダミーパラメータもURLが個別に存在しつつ、いずれも同じページを見せている事には変わりません。

そのためパッシブパラメータも重複コンテンツとなりやすい面があります。

まとめ

以上SEO対策におけるurlパラメータへの対処方法をご紹介しました。

物件情報検索サイトやショッピングサイトなどのWEBサイト運営では、重複コンテンツが増える傾向にあります。

SEOの関係上この重複コンテンツを無視する訳にはいきません。

適切なパラメータコントロールを

urlパラメータを正しく使い、正規化できるところはcanonicalタグで一本化しましょう。

さらにSearch Consoleの「urlパラメータツール」で制御しておくべきです。

アクセス解析のために個別リファラー(パッシブパラメータ)を設置している場合ももちろんです。

アクティブパラメータの変更は簡単ではない

パッシブパラメータは自分だけが確認するパラメータなので修正するのは簡単でしょう。ユーザーに見せるurlが変わる訳では無いからです。

しかしアクティブパラメータの修正はサイト設計にかかわる部分なので、後から変えるとなると時間や費用的な事も考慮しなければなりません。

簡単に修正はできないかも知れませんが、ペナルティのリスクを回避しつつ、安心で健全なサイト運営が行なえるようにしたいですよね。

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