SEO対策 リンクの種類について
リンクの種類
前回はh1タグに対する基本的なリンク(aタグ)の付け方をご説明しました。
今回はホームページにけるリンクの種類についてポイントをご紹介します。
このリンクによってリンク先のページ情報内容に対する評価が決まります。画像リンクにするよりもテキストリンクにする方がリンク先への効果が高いとされています。
デザイン的には画像でリンクを設置した方が見栄えが良い事もあるでしょう。ですのでその場合は画像リンクで構いません。ちゃんと別のところ(或いは別ページ)にテキストリンクがしてある箇所があれば良いと思います。
相対リンクと絶対リンクについて
リンクには主に相対リンク(相対パス)と絶対リンク(絶対パス)とがあります。
相対リンクとは
相対リンクとは、今表示されているページから次のリンク先ページへ飛ぶ際にその「差分」を記載するタイプです。
下の階層へいく場合
例えば今表示されているページが「hogehoge.com/area/aaa.html」であるとします。
このページからリンク先「bbb.html」へ飛ぶ場合、
<a href="bbb.html"> と記載するだけになります。
このページからリンク先が一つ下の階層である「bbb/ccc.html」へのリンクをする場合は、
<a href="bbb/ccc.html"> と記載をします。
上の階層へいく場合
このページからリンク先が一つ上の階層にある「hogehoge.com/ddd.html」(ddd.htmlはarea/ディレクトリの上部階層にあると仮定)へのリンクをする場合、
<a href="../ddd.html"> と記載をする事になります。
自分が今いるページより下の階層にいくためにはその階層の名前(bbb/など)をつけて指定をし、上の階層にいくためには「../」とつけて指定します。
同じ階層位置に飛ぶ場合はそのままファイル名を指定して良いです。2つ上の階層にいくには「../../」と記載をする事になります。
絶対リンクとは
それに対し絶対リンクとは、今表示されているページに関係なくそのホームページのアドレス(URL)を全て表示するタイプのものです。
例えば今表示されているページが「hogehoge.com/area/aaa.html」であるとします。
このページからリンク先「bbb.html」へ飛ぶ場合、
<a href="http://hogehoge.com/
area/aaa.html"> と記載します。
このページからリンク先が一つ下の階層である「bbb/ccc.html」であっても、一つ上の階層「ddd.html」であっても、
http://hogehoge.com/ を付けたアドレスで指定する事になります。
http://hogehoge.com/bbb/ccc.html
http://hogehoge.com/ddd.html
Wordpressは絶対リンク
この相対リンクと絶対リンクに効果の差はありませんが、Wordpressサイトは大体後者の絶対リンクを使っています。
Wordpressは管理画面から各種設定をおこなう事によりサイト全体が一括更新・一括変更される機能を搭載しています。
例えばリンク先を変更する際、上の階層や下の階層それぞれへのリンクは絶対リンクでURLから始まる方が変更しやすいためです。
極端なお話、アドレス自体が別のアドレス(ドメイン)に変わったとしても、そのURL部分だけ変更命令を掛ければ全ての箇所が一括で更新できるためです。
HTMLは相対リンク
絶対リンクはWordpress等サーバー内ソフトでは有効です。しかし通常のHTMLサイトの場合は相対リンクの方が良いと思います。
HTMLサイトは基本、ご自身のPCの中で構築します。その際にページ間リンクが全て絶対リンクで設置されていた場合、別のページを開く度いちいち本番サイトへ飛んでしまう事になります。
相対リンク・絶対リンクにリンク効果の差はありませんので、その制作環境に応じて便利な方を選びましょう。
ちなみに絶対リンクはURL全てを書く代わりに「/」で書き始める場合もあります。
例えば「bbb/ccc.html」へ飛ぶリンクを「/bbb/ccc.html」と記載します。それにより絶対リンクの扱いになります。
この場合もローカルPC環境では正常に対象ページが開いてくれないのですが、本番のサーバー環境上ではきちんとリンクしてくれます。
内部リンクと外部リンク
内部リンクとは
内部リンクとはサイト内の各ページを行き来するリンクの事を指します。TOPページを中心にいろいろなページへのリンクが一列に並ぶ箇所がいわゆる「メニュー」として表示される訳です。
検索キーワードによってはTOPページではなくそのキーワードに一番マッチするページが直接ヒットしますので、TOP以外のページに直接訪問されても全てのページへスムーズに巡回が出来るように整備をする必要があります。
少し前まではこの内部リンクをたくさんつける事がSEO対策上有効だとされていましたが、やみくもに付けてもダメです。
もちろんSEO対策上だけでなく訪問者にボタンがすぐに目につくようにいろいろなところにリンクを付ける、というユーザー目線によるものは最低必要です(特にお問い合わせフォームなどへの誘導)。
ただ一つ言えるのは、基本的にどのページも上部の横並びメニュー(ヘッダーメニュー)やサイドにある縦並びメニュー項目は統一で同じはずです。
ですので基本のリンク構成以外に不規則に出現する「説明テキスト中に出てくるリンク」などが特に有効と考えられています。
ですので、記事を書く中で関連性がある言葉に対しその説明ページへさりげなくリンク誘導する事は良いと思います。
外部リンクとは
外部リンクとはサイトを評価する非常に重要な要素の一つであり、そのサイトやページの正確性・信頼性を他サイトが証明するリンクと言えます。
そのリンクは当然の事ながら他サイトから自身のサイトへ他サイトの運営者が親切心で設置をしてくれるものです。
SEO的な評価の高いサイトであればある程、そこからもらうリンクの価値が上がるとされています。
リンクは基本もらっている方に有効に働き、リンクを出している方にはメリットは働きません。
その記事や内容が他サイトの運営者からみて本当に有効で素晴らしい内容である場合に限り、リンク設置をしてもらえるのです。ですからそれなりの評価の高い内容である必要があります。
外部リンクの購入とペナルティ
この外部リンクは今でも重要な評価があるとされています。ですので一時は、「外部リンクを購入する」文化がはやりました。
ホームページをたくさん所有している者に対しお金を払う事で、その所有サイトからお金を支払った方のサイトへ意図的に外部リンクを設置してもらうのです。いわゆる有料リンクと呼ばれるものです。
これにより一時期は確かにSEO順位が向上しましたが、お金を払う事で得られた外部リンクを持つサイトであっても「本当の意味で品質の高いサイトかどうかとは別である」という根拠をGoogleは見出します
それにより、悪質と判定されたり質の低いとされるサイトからの外部リンクを受けているサイトに対して、状況によってペナルティが課せられる事になりました。
リンクをさかのぼる事よってそのリンク元のさらに元のサイトの状態まで把握されていく様にシステムが随時改良されていきます。
言われてみれば確かにそうです。外部リンクを貼って順位が1位になってはいても、欲しい情報を探しているユーザーがそのサイトを見て満足するかどうかは「書いてある内容」次第です。
仮にどうでもいいような情報が書いてあるサイトが1位に来ていたら、それは検索サイトを提供している運営側(今はGoogle)の品位に関わります。
外部リンクを提供する業者側も巧妙になり、自然に貼られたリンクなのか、意図的なリンクなのか、その明確な差どんどんがつきにくくなってきます。
Googleはその一つ一つをどのように区別して判断するかという非常に難しい選択を迫られます。その不完全さ故に優良な外部リンクであるにもかかわらずペナルティを受けたサイトも数多く出たと聞いています。
Googleはその鼬ごっこに終止符を打つために、最終的にコンテンツSEOという新しい価値基準を採用していきます。
もちろん非常に評価の高いサイトからもらった外部リンクは今でも有効ですが、その外部リンクよりも重要な「コンテンツの品質」という要素を見出す事で、外部リンクに困らされる事無く次のステージへ進めたと言えます。
今の主流となっているコンテンツSEOをしっかり実践していけば、外部リンクは自然に増えていくはずです。逆に怪しいリンクだけに頼ったサイトは淘汰されていきます。