画像検索SEO!管理者は検索ユーザー体験を誘導できる
画像検索はユーザーの興味を誘導しやすくなっている。
検索上位に来なくとも、画像とテキスト文章のインパクトがSEOになり得る。
画像検索は画像が主役であり、掲載ページ全体がその引き立て役になる事が大切。
画像検索SEOについて
皆さんは画像検索におけるSEOに注力していますか?
画像検索によるサイト流入は、SEO対策上見過ごす事ができない重要な項目です。
今回はユーザーである私の実際の動きを例に取り、画像検索SEOについてご紹介します。
検索上位に来なくても勝負できる
現在は画像検索の整備が進んでいるので、いつでもスマホですぐに画像を見つける事ができます。
極端なお話検索上位に来なくても、ユーザーに与える印象次第で目にとめてもらえます。
ではどのように印象を与えるのかも解説していきます。
あるユーザーの画像検索実体験
先日とあるニュースキャスターのTV番組を見ていて、この人はいくつになったんだろうと思い検索をしてみました。
スマホで「キャスターの名前」で検索し、検索結果画面で年齢はすぐに判明します。ああなる程と。
画像検索へ方向転換
私は次に「画像」検索タブに目が向き、それを押しました。
近くに「キャスターの髪型」の関連検索候補が並んでいたので、見てみようと思ったのです。
画面上の情報から写真検索へと行動が変わりました。
リストから画像を選択
画像タブを開いて検索すると、写真とタイトルがセットになったリスト一覧が表示されます。
今回の場合はYahoo検索でしたが、Googleの画像検索でも写真とタイトルがセットで一覧になっています。
何気なく見ながら気になるタイトルのところをクリックし、画像の詳細を表示します。
タイトルに書いてあった文章が画像の詳細を押すポイントになりました、後から説明します。
画像詳細からサイトへアクセス
その写真の下に「サイトへアクセス」のリンクがあり、そこからブログページを訪れました。
今回はそのブログ記事を一通り見て終了しています。
そのブログ記事は可もなく不可もなくでした。
現在の画像検索環境
以上、先日の私の検索動向をご紹介した訳ですが、この「ユーザーの動き」が画像検索の醍醐味だと思います。
何気ない動きではありますが、実は様々な情報と力と心理が働いた結果なのです。
この時の私の動きを細かく解説していきます。
スマホでは画像検索がしやすい
スマホでは最初にキーワード検索をした時に、関連ワード検索履歴や画像検索タブなどがすぐ近くに表示されます。
これにより関連検索や画像検索が視界に入りやすくなります。
先ほど私の場合は、人物の年齢がわかった後に次の行動として実際に画像タブを押しているのです。
「関連検索」が追加の興味を誘導
実際には検索候補として「キャスター名 髪型」と表示されていました。
もしこの関連検索候補が表示されていないかったら、私は画像タブを押していません。
本当はそこで(年齢で)終わっていた興味を、さらに写真画像の方へ向けたのは、検索サイトの力によるものですよね。
ユーザーを誘導できる
もちろん検索キーワードによってその動きに違いは出るはずです。
仮にそれが商品のキーワード検索であった場合は、最初から写真を見るつもりで検索します。
ただ最初から写真を見るつもりが無くても十分ユーザーを誘導できる事がわかります。
画像とタイトルがセットで一覧になっている
上の画像を見てわかる通り、画像とタイトルテキスト(一部分)とURLがセットになって、ズラッと並んでいます。
各画像のサイズもある程度整えてあり、一覧として見やすい工夫がされています。
気になる写真をタップするにあたり、私は以下の2つが大きく影響したと思います。
ユーザーの心はどう動いたか
画像をタップするかどうかはやはり以下の2つに集約されるでしょう。
・インパクトのある画像かどうか
・タイトルが気になる画像かどうか
画像のインパクトに惹かれる
画像の並び順については画像検索のアルゴリズムによるものですが、必ずしも「きれいな画像の順」に並んでいる訳ではありません。
さらにスマホの小さな画面であっても、画面に最初から4枚程度は映っています。
なのでスクロールすれば10枚20枚はすぐに確認ができるので、必ずしも上位である必要はないと思われます。
画像がきれいでインパクトのあるものであればタップされやすいでしょうから、そういった画像を準備するべきですね。
気になるテキスト文章
私は今回、画像のインパクトよりもその下に添えられているテキストに目がいきました。
その画像とテキストは下に1つ2つ程度スクロールしたところにありましたが、掲載タイトルをみて「お?」と思ってタップしています。
ぶっちゃけて言いますと、この時タップした画像は全然きれいではありませんでした。
むしろ逆に古臭く荒れた様な、ある意味失礼な写真でしたね。
それに付けられていたテキスト文の冒頭が「顔が変わった?○○キャスターの…」から始まるものでした。
画像とテキストから連想して画像を拡大
私は画像とこのテキストから連想を膨らませ、画像をタップしています。
要は【そのキャスターが元は今回の画像の様な顔であり、整形して今の顔になったのでは?】という憶測を私の心に生んだのです。
この心理が非常に重要ですよね。
上記の様な拡大画像が表示され、かつ下にある「サイトへアクセス」そのサイトへ飛びました。
このリンクをタップする時点で自分の興味は、「年齢」から「整形」に変わっているのです。
ポイントはユーザー心理を突く事
このようなユーザーの動きに何も不思議なところはありません。こういった心理は誰でも働くと思います。
ただ面白い事に、ブログサイトの管理者はあえてこの心理を狙っています。
私の様にユーザーに動いてもらう事を狙って、写真やタイトルを設置しているのです。
この様に画像検索でもやり方次第で十分ユーザーを誘導する事ができ、検索流入を狙える訳ですね。
ポイントはユーザー心理をどう突くかです。
写真の汚さから逆に連想
私の場合、写真がきれいだから押した訳ではありませんでした。
キレイでエッチなお姉さんの画像の場合、そのインパクトの度合いに応じてタップされる可能性が上がる事は言うまでもありませんよね。
この様に写真自体の魅力で引っ張るのが「王道」でしょう。
きれいな写真群の中に見にくい画像がある
今回は逆に、かなり荒れた感じの見にくい画像が他のきれいな写真と違って目に留まった訳です。
そして「顔が変わった?」のテキストから「前は本当に画像の様な顔だったの?」と勝手な思い込みが生まれた訳です。
※キャスターさん、思い込んですいませんでした。
このように画像とテキストから連想して興味を持つユーザーの動きは非常に重要だと思います。
興味をそそる様に計画する
今回私は、画像への印象とテキストのインパクトの合わせ技を食らった形です。
荒れていて顔の印象が明らかに違っている画像に加えて「顔が変わった…?」のテキストです。
私はこの画像と説明文から勝手に興味を膨らませて、サイトへアクセスしている訳ですね。
これがまさにサイト管理者の狙い通り(デスノート風に言えば計画通り!)という事でしょう。
この様に、いかに画像とテキストで興味をそそる事ができるかが画像検索のポイントではないでしょうか。
ページのメインタイトルを練る
ちなみに画像の下に表記されるテキストは、そのWEBページのメインタイトルのテキストがそのまま表示されています。
画像タグに入れたAlt属性や見出しタイトルではありません。
サイトのメインとなる文章が画像検索の画像下にそのまま添えられるのですが、全てではなく前半部分だけです。
つまりtitleタグテキストを「顔が変わった?」から始める事が、ここにきて大きな意味を持つ訳ですね。
画像検索で上位を獲得する方法
画像検索で上位表示を達成する方法としては、以下の項目が挙げられます。
10枚20枚の位置ならまだしも、100枚以下の順位となると遭遇の可能性が低くなります。
ですので下記の項目はしっかり実施するべきです。
1.高画質な画像にする事
まずは大前提として画像は鮮明で高画質なものがインパクトを与えます。
2.画像は大きめが良い
写真は大き目の方が小さいものよりも好まれます。画像検索を狙うなら必須と言えるでしょう。
3.alt属性に画像の説明を入れる事
画像のaltタグには画像の説明をしっかり入れる事です。基本中の基本ですね。
4.キャプションを追記する事
画像の下に説明(キャプション)を入れる事で、画像を見ただけでは読み取れない内容を補足するために使用します。
こういった事も画像の示すものを強く補強できます。
5.画像の表示速度を向上させる事
画像が鮮明になり、サイズが大きくなると問題となるのが表示速度ですよね。
特に最近のSEOではページの表示速度が重要な要素になっています。
ですので高品質な大きい画像をいかに早く表示できるか、工夫が必要になりますね。
6.画像ファイル名でも画像を説明できる事
画像は単にファイル名ではなく、画像を示す名称名が入るとGoogleなどの検索エンジンはその画像を認識しやすくなります。
・マグロの画像…0000.jpg
・マグロの画像…maguro.jpg こちらの方が認識されやすい
7.画像サイトマップの送信
上記の様に画像専用のサイトマップを送信しておく事も必要です。
8.ページ全体で画像をサポートする事
8番については少し詳しく解説しましょう。
メインタイトルの重要性
画像検索最大のコツは、メインタイトルを念入りに練る事といって良いでしょう。
顔が変わった?というテキストインパクトが今回の「キモ」になっている事は、既におわかり頂けていると思います。
こんなのは、通常自分では決して検索をしない類のキーワードです。
それを結果的に誘導しきっている訳ですからね…。一本取られたなと思いました。
ページのタイトルタグ、h1見出しのタグに入れるテキストの前半部分にいかに印象に残る文言を入れる事ができるかがポイントですね。
画像のためにそのWEBページやタイトルがある
画像検索において画像は、そのページを表現する一要素ではなくそのページの「主役」です。
その画像1枚を表現するために、そのページ全体が存在していると言っても過言ではありません。
画像検索は画像が主役なのですから、役回りも逆になります。
titleテキストやh1テキストのわき役として画像があるのではなく、画像のわき役としてtitleテキスト・h1テキストが存在していると考えるべきです。
まとめ
以上私の検索体験をもとに画像検索SEOをご紹介しました。
正直なところ、あのキャスターの見えにくい画像がわざとなのかまではわかりません。
しかし今回この画像とテキストの合わせ技に私は引っかかっています。
単なる年齢検索だったのに、キャスターに関するブログ記事サイトを訪れるところまで、私を誘導する事に成功しているのです。
まさにそれは、その画像で訴求するためにブログページが一丸となった結果ですよね。
画像検索は「画像+タイトルテキスト」が勝負の鍵
画像の視覚効果とテキストがユーザーに大きな影響を与える事を今回実感しました。
スマホによる画像検索では、画像の質以外に添付テキストも大きく貢献する訳です。
WEBページのタイトルがいかにサポートできるかがカギと言えます。
画像検索された時に備えて、このタイトルで良いのか?と改めて熟慮する必要がありますね。