
iPhoneで複数の壁紙を設定(変更)する方法
iPhoneではホーム画面上に複数の壁紙を出しておく事はできません。
しかしショートカットなどを使えば壁紙を専用アルバムの中からランダムに変更する事ができます。
ボタンを押して変更したり、特定条件で自動で変更したりする事ができます。
iPhoneでは複数の壁紙を設定できない
まず大前提として、iPhoneでは壁紙を常に複数表示させる事はできません。
常に選択した1枚のみを表示する事が条件です。
複数のホーム画面に分けてそれぞれアイコンを並べても、背景となる壁紙は共通の1種類だけですね。
今回したい事は壁紙を変化させる事
本記事では、背景画像をランダムに切り替える方法を紹介します。
先述の通り、複数枚数の壁紙を常に表示させる方法ではありませんのでご注意下さい。
ボタンを押したり特定条件を満たす事で、前もって選択しておいた画像の中から壁紙がランダムに切り替わるようにする事が目的です。
iPhone11でも実現できる
今回の設定は、よくiPhone14から(ショートカット機能が充実したため)できると書いた記事が多い様です。
しかしそれより前の端末でも、複数の壁紙をランダム表示させる事ができるようになっています。
そこで本記事ではiPhone11をベースに紹介します。
大まかな流れ
写真の中から壁紙で使いたい画像を専用のアルバムにまとめます。
この専用アルバムの中から背景を選ぶ様にショートカットを設定します。
そのショートカットを直接押すか、オートメーション機能を使って特定条件を満たす時に実行させます。
壁紙用写真の選択(専用アルバム)
まずは写真アプリから写真を選択しましょう。
選択した画像の左下にある「共有」アイコンをタップします。
展開されたパネル内の「アルバムに追加」をタップしましょう。
表示された新規アルバムの部分をタップすると、名前の入力を求められますので「壁紙」などにしましょう。
名前を決めたら保存を押します。これで「壁紙」アルバムの中に写真が入ります。
他の壁紙にしたい画像も同様に、共有アイコンから「壁紙」アルバムを押して中に入れていきます。
これで壁紙にしたい画像を専用アルバムにまとめていきましょう。
専用アルバムの削除時は注意
今回まとめたアルバムの画像を削除する場合、元画像が消えない様に「アルバムから削除」を選ぶようにしましょう。
単なる「削除」を押してしまうと元画像が消えてしまいますので注意して下さいね。
ショートカットの作成
次にショートカットのアイコンを探してタップしましょう。
上のアイコンがショートカットアプリのアイコンです。
壁紙を切り替える命令をまとめたショートカットを作る事になります。
壁紙アルバムの写真呼び出し
アプリを開いてすぐに、右上の「+」マークをタップします。
「アクションを追加」をタップします。
検索ボックスで「写真」と入力します。
すると下のアクションの項目に「写真を検索」のメニューが表示されますので、これを選択しましょう。
次に「すべての写真 を検索」のタイトルの下にある「フィルタを追加」をタップします。
すると上段に「アルバム 次と等しい 最近の項目」と表示されます。
「最近の項目」テキスト部分をタップして、リストの中から先ほど作ったアルバム名の「壁紙」を選択しましょう。
「アルバム 次と等しい 壁紙」とテキストが変更されます。
下にある並び順序の「なし」をタップして、選択欄から下の方にある「ランダム」をタップしましょう。
そして制限をオン(緑)にし、下の「5項目を取得」を「1項目を取得」に変更します。
壁紙の切り替え
このまま続けて「Appおよびアクションを検索」ボックス内に「壁紙」と入れて検索します。
「壁紙を設定」が表示されますので、それをタップしましょう。
先ほどの設定欄に続いて「画面をロック、ホーム画面の壁紙を写真に設定」と表示されているはずです。
「画面をロック、ホーム画面」部分をタップすると、画面をロック時かホーム画面かを選択できるようになります。
今回はホーム画面時の壁紙なので「ホーム画面」のみチェックマークが付くようにして、右上の完了をタップします。
一つ前の画面に戻り、テキストが「ホーム画面の壁紙を写真に設定」に代わっているはずです。
そのまま下の「表示を増やす」を開いて「プレビューを表示」をオフ(白)に変更します。
ここまできたら、右上の「次へ」をタップしてショートカットに名前をつけます。
ここでは「ランダム壁紙」と入力し「完了」を押しましょう。
すべてのショートカット欄に壁紙をランダムに切り替えるショートカットパネルができ上がりました。
壁紙切り替わりをテストする
このランダム壁紙のショートカット自体を押すと、命令が実行されます。
つまり壁紙が先ほど作った「壁紙」アルバムに入れた画像の中からランダムに一つ選択されて切り替わるのです。
ショートカットのアプリを開いている状態なので、壁紙が変わったかどうかがわかりにくいかも知れません。
パネルを押した後にアプリを閉じてホーム画面にすると、壁紙が変わっているのがわかります。
ショートカットを押して壁紙を切り替える
このショートカットを押せば壁紙はランダムに切り替わってくれます。
後はこのショートカットをホーム画面に出しておけばいつでも押せるので便利ですよね。
設定の仕方
ショートカットアプリを開き、先ほど作成したランダム壁紙ショートカットの3点マーク部分をタップします。
編集画面が開きますので、最下段にある「共有アイコン」をタップしましょう。
展開されたパネル上に「ホーム画面に追加」メニューがありますのでそれを押します。
そのまま右上の「追加」を押すと、ホーム画面にショートカットアイコンが表示されます。
最後に編集画面に戻りますので、右上の「完了」を押すのを忘れないで下さい。
ショートカットを押すと上部にロード画面が出て、壁紙が切り替わります。
壁紙の変更を自動化する
では次にこの壁紙が自動で変化する端末のアクション条件を設定します。
ここは、ショートカットのオートメーション機能を使います。
変更条件の設定
「ショートカット」アプリを開き、真ん中下の「オートメーション」タブから青い「個人用オートメーションを作成」ボタンをタップします。
既に作っている場合は右上の「+」マークから追加して、新規オートメーション画面を開きましょう。
この中から壁紙が変わる条件を設定する訳ですが、「常時」というのは存在しません。
あくまで特定条件を付ける必要があるのですね。
そこで今回は「充電器」に関するアクションを選んでみます。
充電器の取り外しアクション
一番下までスクロールして「充電器」を開きましょう。
・接続されている
・接続解除されている
今回は両方にチェックマークが付いた状態にして、右上の「次へ」をタップします。
「アクションを追加」をタップしましょう
検索ボックスでショートカットと入力すると、下の項目欄に「ショートカットを実行」が出てきますのでそれをタップしましょう。
「ショートカット」の薄い文字部分をタップします。
先ほど作成した「ランダム壁紙」を選び、右上の「次へ」をタップします。
次の画面で下にある「実行の前に尋ねる」をオフ(白)にして、「尋ねない」をタップします。
右上の「完了」をタップすれば完了です。
一覧に新しいオートメーションが保存されました。
壁紙変化テスト
それでは実際に切り替わるのを見てみしょう。
充電器コードを差し込むと画面上部にショートカットのオートメーション実行のガイダンスが出ます。
そうすると少し間が空きますが、壁紙が変わります。
そして充電コードを抜いた時にも同様のガイダンスが表示されて、壁紙が切り替わるはずです。
あくまでランダムなので、同じ写真が選択された場合は壁紙が切り替わらないように見える事もあります。
そのためにも、画像は複数入れておく必要がありますね。
なぜ充電器関連のアクションを選んだか
個人用オートメーションの中で、充電器を今回ご紹介したのには訳があります。
他のアクションでもよかったのですが、他のだと「実行の前に尋ねる」項目が表示されないからです。
充電器の場合「尋ねない」という選択ができるので、自動で壁紙が切り替わります。
他のだとこのオプションが無いので、条件を満たしても毎回ガイダンス上の実行ボタンを押さないとショートカットが実行されません。
ですので厳密には自動切替ではなくなってしまうのですね。
オートメーションの種類について
オートメーションには充電器以外に、様々なアクション条件が用意されています。
様々な状態アクション
時間系
・時刻
・アラーム
場所系
・特定場所への到着
・特定場所を出発
受信系
・特定メールの受信
・SMS等のメッセージ受信
通信系
・Wi-Fi接続
・Bluetooth接続
APP利用時
・特定アプリを開いた時
など様々なケースで壁紙を変更できる(アクションを実行する)事ができる様になっています。