
スクリーンタイムパスコードを設定してiPhoneの機能を制限しよう
iPhoneのスクリーンタイムはアプリの利用やWEBサイト閲覧先をコントロールする機能で、パスコードでロックできます。
4桁のパスコードを忘れてもios13.4以降であれば、AppleIDとパスワードの認証により再設定が可能です。
それ以前のiosの場合、iTunesなどに接続してiPhoneを初期化する必要があるので注意しましょう。
iPhoneの機能を制限するスクリーンタイム
様々な機能を持つiPhoneですが、子供達に無防備に使わせるのは何かと不安な面もあります。
年齢制限のあるアプリの操作・サイト閲覧などは、ある程度防止・コントロールしたいですよね。
iPhoneは子供達が安全に利用できる様、スクリーンタイムと呼ばれる様々な利用制限の設定ができます。
スクリーンタイムとは
スクリーンタイムは、その端末でアプリやWEBサイトをどの程度利用したかを知る事ができる機能です。
この機能はiOS12以前では「機能制限」という名称でした。
iPhoneやiPadの利用状況をリアルタイムに確認でき、さらにアプリやWEBサイトに制限を設ける事ができます。
スクリーンタイム設定を子供が解除しない様に
「スクリーンタイム」は基本的に誰でも設定ができるものです。
子供の持つiPhone端末にスクリーンタイムを設定しても、子供の手で解除されない様にしないといけません。
そこでパスコードによるロック機能を使います。
保護者がスクリーンタイムにパスワードを掛ける事によって、子供では変更・解除操作ができなくなります。
未成年がiPhoneを利用する場合、事前に保護者で利用制限・パスワード設定するのがセオリーです。
スクリーンタイムの設定・パスコードの設定
スクリーンタイム・パスコードは、スクリーンタイムの設定を変更する際に必要なパスワードです。
時間や機能の制限・解除をしたり設定変更する場合に、このパスコードの入力が必要になります。
スクリーンタイムをONにする
設定メニューからスクリーンタイムをタップします。
「スクリーンタイムをオンにする」をタップしましょう。
スクリーンタイムの画面で一番下にある「続ける」をタップします。
設定をしているこの端末が自分のiPhoneなのか、子供の使っているiPhoneなのかを選択します。
これでスクリーンタイムが有効になりました。
iPhoneでスクリーンタイム・パスコードを設定する方法
スクリーンタイムのパスコードを設定する方法をご紹介しましょう。
スクリーンタイムの設定を子供に解除されないよう、必ず設定します。
「設定」から「スクリーンタイム」をタップし、少し下にある「スクリーンタイム・パスコードを使用」をタップします。
設定したい4桁パスコードを2回入力します。
AppleIDとパスコードの入力
パスコード解除のためには、AppleIDとパスワードが必要す。前もって確認をしておきましょう。
そのiPhoneのAppleIDとパスワードを入力し、終わったら右上の完了をタップします。
AppleIDとパスワードが認証されたら設定完了です。
パスコードは忘れないよう適切に管理・保管をして下さい。
各種アプリの利用制限
ではまずは使えるアプリを選択・制限する方法からご紹介します。
設定メニューからスクリーンタイムへと進みます。
「常に許可」の欄をタップしましょう。
許可するアプリ一覧
許可をするアプリの一覧が表示されます。上部の赤い「-」マークがついている欄が常に許可されたアプリの欄です。
下のアプリの一覧から許可したいアプリの「+」マークを押します。
基本的にあらゆる操作の際、最初に1度だけパスコードの入力を求められます。
+マークを押すと-マークの欄へ移動する
Amazon Photoアプリを選択してみました。上部一覧にアプリが移動したのがわかります。
許可したアプリの「-」マークをタップすると削除ボタンが出ます。それを押せば許可が解除されます。
各種コンテンツの利用を制限
次はコンテンツの利用に制限を掛けていきましょう。
先程同様に、設定からスクリーンタイムへと進みます。
次は「コンテンツとプライバシーの制限」欄をタップします。
次の画面で「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにして有効にしましょう。
コンテンツの制限
すぐ下にある「コンテンツの制限」をタップします。
制限をしたいコンテンツの一覧が表示されます。
音楽コンテンツ例
・オン
・オフ
映像コンテンツ項目例
G
12+
15+
18+
UR
各コンテンツによっては年齢別の制限項目が表示されるので、対象年齢に合わせればそれを超えるコンテンツ利用に制限が掛かります。
年齢別の制限項目はコンテンツごとに差があり、一律ではありませんのでそれぞれ設定をしましょう。
本などの例
不適切な内容
不適切でない内容
上記の様に「不適切か否か」で判断するコンテンツもあります。
プライバシーの制限
コンテンツ制限の下に、プライバシーに関する制限の項目もあります。
アプリを利用する事で外部に個人情報が漏れたりすることを防ぐ目的があります。
位置情報はもちろん、写真などにも撮影時のメタデータなどが含まれていますので、利用に制限を掛ける必要があります。
広告を押すと本人の興味関心に関するプライバシーも知られてしまうため、それらをブロックする事ができます。
特定WEBサイトへのアクセスを制限
スクリーンタイムの機能により、特定WEBサイト以外にアクセスを制限する事もできます。
先程同様に、設定からスクリーンタイムへと進みます。
「コンテンツとプライバシーの制限」欄をタップしましょう。
すでにコンテンツとプライバシーの制限は有効にしているはずなので、先程と同様に下にある「コンテンツの制限」をタップします。
WEBコンテンツの制限
ここで、WEBコンテンツ欄にある「WEBコンテンツ」をタップしましょう。
WEBコンテンツ関して制限したい項目を選んでチェックをつけます。
無制限アクセス
成人向けWEBサイトを制限する
許可されたWEBサイトのみ
成人向けWEBサイトを制限する
上記を選択した場合、多数のアダルトサイトへのアクセスを自動的に制限します。
WEBサイト別に許可する場合は、サイトURLを入力して許可するサイトを追加する事ができます。
許可しない場合も同様に、サイトURLを入力して指定サイトを拒否する事ができます。
許可されたWEBサイトのみ
かなり厳しい設定となりますが、指定したWEBサイト以外は基本的に閲覧不可とするものです。
許可されたサイトはいくつか並んでいますが、それ以外は基本的に一番下にある「WEBサイトURLを追加」から登録する必要があります。
タイトルとURLを入力して登録しましょう。
スクリーンタイムパスコードを忘れた場合
スクリーンタイム・パスコードを忘れた場合、ios13.4以降のiPhoneであれば、AppleIDとパスワードがわかっていればリセットできます。
AppleIDとパスワードで解除する
例によって設定メニューからスクリーンタイムへと進みましょう。
下にある「スクリーンタイム・パスコードを変更」をタップし、下から出るパネルの「スクリーンタイム・パスコードを変更」を再度タップします。
パスコードを変更画面が表示されるので、下の「パスコードをお忘れですか?」をタップします。
ここでスクリーンタイム・パスコードの設定時に登録した、AppleIDとパスワードの入力が必要になります。
右上のOKを押して認証されれば、パスコードを入れ直せるようになります。
新規にスクリーンタイム・パスコードを2回入力して完了です。
iOS13.4以前のiPhoneの場合
iOS13.4以前のiPhoneの場合、上記のAppleIDとパスワードの入力認証が使えません。
あまりお勧めはできませんが、iTunesを利用してiPhoneを初期化する方法もあります。
初期化すれば自然とスクリーンタイム・パスコードも解除されるので、再設定できるという訳ですね。
繰り返しますが、この操作はiPhone端末自体を初期化してしまうので自己責任で行ってくださいね。
iTunesでiPhoneを初期化
iPhoneをUSBケーブルでパソコンと接続してからiTunesを起動しましょう。
左上にある「iPhoneのアイコン」をクリックして、管理画面に入ります。
「概要」の項目から「iPhoneを復元」をクリックし、確認画面で「復元」をクリックします。
するとiPhoneが工場出荷時の設定に初期化されます。同時にスクリーンタイムパスコードも削除されます。