AssistiveTouchボタンスクリーンショット機能をカスタマイズする
AssistiveTouchボタンを使えば、いつでもiPhoneのスクリーンショットを撮影する事ができます。
AssistiveTouchボタンには、iPhone端末の設定操作に関する命令をメニュー表示できる「最上位メニュー」があります。
最上位メニューにはアプリを開く命令は設定できませんが、アプリを開く命令を事前に登録したショートカットなら設定できます。
AssistiveTouchボタン
よくスマホの表示画面をスクリーンショット(キャプチャー)する際に専用ボタンを表示させる事があります。
これが「AssistiveTouchボタン」です。
これは画面をタッチする事が困難だったり、支援ツールが必要な人でも簡単にiPhoneを操作できる機能の一つです。
本記事ではこのAssistiveTouchボタンを使った、便利なカスタマイズ方法をご紹介します。
AssistiveTouchの表示方法
まずはこのAssistiveTouchボタンのON・OFFの仕方を紹介しておきましょう。
まずは設定メニューを開きます。
「アクセシビリティ」の欄を探してタップしましょう。
次に「タッチ」の項目をタップします。
一番上の「AssistiveTouch」の欄(現在はオフになっているはず)をタップします。
AssistiveTouchのページのトグルマークをフリックしてオンにしましょう。
これで画面上に丸いマークのAssistiveTouchボタンが表示されたはずです。
AssistiveTouchをオフにする
先程のAssistiveTouchの欄のトグルマークをオフにすれば、ボタンは消えます。
出し方を覚えておくと便利ですね。
AssistiveTouchボタンの特徴
AssistiveTouchボタンは、iPhone上のどのアプリや画面よりも一番上に表示されます。
常に隠れる事なく一番上にあるので、いつでも必ず押せる訳ですね。
ボタンをドラッグすれば好きな位置に移動できますが、他の邪魔をしない様に画面の端に寄る様になっています。
アプリアイコンの上に重なってしまうと、そのアプリを押せなくなってしまうためです。
スクショ機能
このAssistiveTouchボタンには初期機能として、スクリーンショットが設定されています。
このボタンを出しておけば、iPhoneの表示画面をいつでもスクショできる訳ですね。
端末の左右ボタンを同時押しするスクショよりも簡単なので、頻繁に使うならAssistiveTouchボタンでしょう。
最上位メニューの表示
実はこのAssistiveTouchボタンは、スクリーンショット以外にも様々な設定ができます。
その中でも一番の特徴は、「最上位メニュー」です。
画面のロック、ホームに移動、音量を下げるなど、iPhone端末に関する操作をメニュー登録できます。
「最上位メニュー」もAssistiveTouchボタンと同様、常に一番上に位置するので隠れる事はありません。
アクションを割り当てれる
さらにAssistiveTouchボタンの押し方にも3種類あります。
・シングルタップ(スクリーンショット)
・ダブルタップ(割り当てなし)
・長押し(割り当てなし)
以上3つの操作に、それぞれアクションを割り当てる事ができます。
シングルタップはスクショのままにしておき、シングルタップとダブルタップとを使い分ける事ができる訳です。
今回は2つ目のダブルタップに対して、最上位メニューを登録してカスタマイズしてみます。
最上位メニューのカスタマイズ
では先程説明した、AssistiveTouchのページ(AssistiveTouchボタンをオンにした画面)までもう一度来ましょう。
すでにその画面を開いているのなら大丈夫です。
トグルマークがオンになっている事を確認します。
AssistiveTouchのページ
AssistiveTouchのページ下の「カスタムアクション」のところに3つの操作方法が並んでいますので「ダブルタップ」を押しましょう。
設定できる命令一覧
表示された一覧が全て、ダブルタップに設定できる命令項目です。
実に様々なものがある事がわかりますね。
メニューを開くにチェック
今回はこの中から上から2番目付近にある「メニューを開く」をタップしてチェックをつけます。
チェックを付けたら、左上の「戻る」で前のページに戻りましょう。
最上位メニュー
元の画面に戻ったら、シングルタップの上にある「最上位メニューをカスタマイズ」を押しましょう。
すると6個のメニューが表示され、それぞれに設定が割り当てられているのがわかります。
これが最上位メニューの初期状態です。
メニューの6個は増やしたり減らしたりが可能です。
このメニューアイコンをタップすると、先程の命令項目の一覧が表示されます。
命令の割り当て
使いたい命令をタップしてチェックを入れ、右上の「完了」を押します。
そのメニューアイコンが選択した命令のものに変わったら、設定できたことになります。
同様に他のメニューも設定してみましょう(必ずしも全て設定する必要はありません)。
これで最上位メニューへの登録ができましたね。
最上位メニューの操作
では実際にホーム画面で、AssistiveTouchボタンをダブルタップしてみましょう。
ダブルタップに「メニューを開く」を割り当てたので、先程の6項目の最上位メニューが表示されるはずです。
そして設定した命令が入っているのがわかると思います。
使用頻度の多い機能命令を登録しておけば、どんな操作をしていてもAssistiveTouchボタンからすぐに呼び出せますね。
しかもシングルタップ・ダブルタップ・長押しでアクション割り当ても変えられます。
複数アプリを最小化せずに開く
最上位メニューは、後述しますがちょっと工夫すればアプリを開く事もできます。
アプリアイコンはホーム画面上に並べているでしょうから、わざわざ登録する必要は無いと思う事でしょう。
ですが実際はそうではありません。
上から強引に開ける
普通はAのアプリを開いている最中にBのアプリを開く時、一度Aアプリを最小化しますよね。
この「最小化」の操作って結構めんどい訳です。
それに対しAssistiveTouchボタンや最上位メニューは、Aアプリを開いていても一番上に出ています。
つまりAアプリを最小化しないまま、最上位メニューからBアプリを開く事ができる訳です。
これは、AssistiveTouchボタンや最上位メニューが常に一番上にあるからこそできる芸当ですね。
最小化しなくて済むメリットは大きいと思います。
アプリ自体は直接設定できない
実は最上位メニューボタンのアクション命令項目の欄には、アプリの欄はありません。
ですので普通にはアプリを開く事ができない訳です。
しかし最上位メニューは、「ショートカット」アプリの命令なら設定する事ができます。
「ショートカット」アプリは上の命令項目の一番下の欄にありますので、スクロールして確認してみましょう。
アプリを最上位メニューに入れる場合は、これを利用する事になります。
アプリはショートカットで設定する
まず「ショートカット」アプリ内で、特定アプリを開くショートカットを作成しておきます。
例えば「Instagramを開く」命令などを、前もって登録しておきましょう。
その上でAssistiveTouchボタンのアクション先として、そのショートカット命令を指定すれば良いのです。
命令項目一覧の一番下にあるショートカットの欄で、Instagramを選択している様子
今回ショートカットアプリの操作については割愛しますが、アプリを開く命令を設定するの簡単です。
初期で6個登録できるので、有効に使えるのではないでしょうか。