レンタルサーバーのプラン変更によるWEBサイト移転

レンタルサーバーのプラン変更によるWEBサイト移転

レンタルサーバーのプラン変更によるWEBサイト移転

同じレンタルサーバー内でのプラン契約変更をする引越し

通常ホームページを引っ越しする場合は、それまで借りているレンタルサーバーとは違う会社のサーバーに移る事が多いですよね。

しかし状況によっては同じレンタルサーバーの中で契約しているプランを別のプランに変更したいだけという場合がありますよね。

この同じサーバー内でのプラン変更の場合も基本はサーバー引越しになります。

プランだけ変更では済みません。

この時プランだけ変更してホームページはそのままという訳にはいかないのですね。

これは前にも説明した通り、ドメイン名と用意したサーバーの区画は常に一対で紐づいている事が理由です。

マンションで例えてみましょう。

マンションで例えるならば、102号室に住んでいる人がもっと部屋の広いところに住みたいとなった場合、その部屋自体が拡張される事はありません。その場合広い間取りの別部屋に移るしかないのと同じです。

今までのプランよりも安かったり高機能だったりする別プランを契約したい場合は、サーバーデータを新しい区画にアップロードして引越しをおこなう必要があるのです。

プラン変更も引越しが必要

もちろんホームページを見ているユーザーの見た目には、WEBサイトが別のサーバーに移った事などはわかりません。

むしろわからないように、引っ越しに関してユーザーに迷惑をかけない様するのが本来のサービスだと思います。

プラン変更による引越しの最大の課題

見えない時間帯が発生してしまう

先ほどホームページ引っ越しをする際には、ホームページが見えない時間帯がでないように配慮するのが最低限のサービスだと述べましたが、実はこのプラン変更の際にこの問題が発生します。

見えない時間帯が発生してしまうのです。

ホームページが見えない時間帯が発生してしまう

それではなぜプラン変更などによる移転時にはWEBサイトが映らない時間帯が発生してしまうのでしょうか。

DNSが紐づけているのは「サーバー単位」であるため

前にホームページ移転の最終的な工程としてDNS(ネームサーバー情報)の変更が必要になる事に関して説明をしました。

DNS情報には、例えば「lpeg.infoのドメインで表示する先はAサーバーである」というドメインとサーバーの紐づけの情報が登録されています。

この情報があるからこそ、全世界どこでそのWEBサイトを見ても必ずAサーバーに入っているサイトデータが表示されます。

この情報は2重登録になったりはしません。必ず映し出す先は1か所のみです。

紐づけはサーバー単位(IPアドレス)まで

ここまでは前の説明通りなのですが、ここからが問題です。あくまでDNSが紐づけているのはサーバー名(サーバー単位:IPアドレス)までという事です。

今回のプラン変更などは「Aサーバーの中でのさらに細かい取り決め」にあたります。一口にAサーバーと言っても何百何千とサーバー区画が稼働しています。

全世界には何十億ものWEBサイトが存在しているのですから、同じように何十億もの「サーバー区画が存在している」事になりますので、Aサーバーがそれだけの区画数を保有していても全然おかしくはありませんよね。

むしろ、何百何千と稼働させないと逆にレンタルサーバー側も商売になりませんし。

数ある区画の中で格納先はたった一つである事

DNSサーバーで「Aサーバーが読込先」である以上、Aサーバーの中にある数百数千の区画のなかで、lpeg.infoのデータを格納しているのは1か所のみでなければなりません。

このルールをAサーバーは常に厳守しなければいけないのです。

通常の方法で移転作業を進めると2重登録になる

一般的なWEBサイト引越しの際は、まず先に新しいサーバーを契約します。そしてその新しい契約プランの管理画面でドメインを登録するのがセオリーです。

仮にこれと同じ流れで新しいプランを契約してドメインを登録してしまうと、一時的にせよAサーバーの保有するすべてのサーバーのうち、2つの区画にlpeg.infoのドメインが登録される事になってしまいますよね。

2重登録を禁止している

これではDNSサーバーの紐づけでAサーバーに来たはものの、そこから先どちらを読み込みにいって良いのか迷う事になります。

これを禁止するために、そのレンタルサーバーの全区画(契約)の中で既に同じドメインが登録済みである場合は、その独自ドメインの登録ができない様に機能制限がされているのです。

これはどこのレンタルサーバー会社でも同じです。2重に登録できるところはおそらく存在しないと思われます。

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プラン変更におけるサイト移転の手立て

いったんドメイン解除・そして再登録

ノープランでこの問題を解決するには、一旦移転元プランの独自ドメインの登録を削除します。そして2時間程度時間を空けてから移転先の新しいプランで独自ドメインを再度登録する流れになります。

決してお勧めできる方法ではないのですが、この方法を取った場合にどうなるのかあえて確認してみますね。

まず移転元の独自ドメインを削除したあと、あえて2時間程度待ちます。

紐づけ情報自体を消す

削除をした段階で当然の事ながらWEBサイトは映らなくなりますが、その後あえて2時間程度経過させる事でDNSサーバーにある紐づけ情報も消えます。

lpeg.infoはAサーバーという紐づけルールが削除されるのです。

プロパゲ―ションも発生

その後新しいプランで独自ドメインを設定する訳ですが、DNSの紐づけ情報がいったん消えてしまっていますよね。

ですのでHTMLサイトの移転の流れのところで記載したように、ホームページが映るようになるまで「プロパゲ―ション」が発生します。

最短で1日~最長3日で再度ネームサーバー情報に反映される事になりますから、それだけ表示をさせるのに時間が掛かる事になります。

DNSには既にAサーバーという読込先の紐づけルールが設定されている訳ですので、あえてそのDNS情報が一旦削除されるまで待つ必要はないと思いますが、ルールとして決まっている事ですので従うしかないですね。

このセオリー通りに作業を進めていく事はリスクが非常に高くなります。少なくとも1日程度はサイトが見えなくなってしまうためです。

別の方法について(サイト引っ越しを2回おこなう)

通常のプラン変更による引越し作業は上記の説明の通りサイトが映らなくなる期間が出てしまう為、やはりおすすめできませんね。

ではそのケースに遭遇した場合はどうするのがベストなのか、それは2回引越しをおこなう事です。

一旦違う会社に移転して、また戻ってくる

つまり一旦今までとは全然違う別会社のレンタルサーバーに引越しを行うのです。

ネームサーバー情報の違うサーバーに一旦映るのであれば、通常のWEBサイト引っ越しと何ら変わりはありません。

一度別会社のサーバーに移って、さらに元々いたレンタルサーバーの本来引越しをしたかったプランへ再度引っ越し(2回目)をするという事になります。

2回引越しの流れ

2回引越し

2回引越しを行う手間がありますが、ネームサーバー情報がその都度きちんと反映されるのを待てば連続でWEBサイトの引越しをおこなっても問題はありません。

これをおこなう事でサイトが見えなくなる状態を回避しつつプラン変更が可能になりますね。

レンタルサーバー会社側の課題です。

このプラン変更がスムーズに行えない事はもちろんサイト運営者にとって一つの課題ですし、レンタルサーバー会社側にとっても決して良いサービス品質を提供しているとは言えません。

せっかく運営しているレンタルサーバーの契約プランを変更しようかと検討してもらっているのです。

それがWEBサイトが映らない期間があるという事がネックになって、その結果別会社の方を選ばれてしまう可能性があるためです。

「データ移設」という機能があるサーバーもあります。

レンタルサーバー側の方でも以下の様にこのデータ移設の導入が進んでいるところもあります。

管理画面からの操作で、例えば「Aプラン」の管理画面内に入っているサーバーのデータをそのまま、「Bプラン」の管理画面から操作できる様に「区画間移動」させる事ができます。

データ移設機能の例

データ移設機能が付けばプラン変更は簡単です。

この機能を使えばデータの移設を全自動で行ってくれますし、DNSの情報はそのまま変更される事無く維持されますので、サイトが映らない状態が発生する事もありませんよね。

古いサーバーから新しいサーバーへの移設をレンタルサーバー側が積極的に促している場合などに、こういった機能が準備される事があります。

※従来通り両方のプランを契約して区画間を移動させたあと、前の契約プランを削除するという流れになります。

この機能はまだ全てのレンタルサーバー提供会社で搭載されているものでは無く、搭載がされているところとされていないところとがある状態です。

プラン変更機能を導入したサーバーを紹介

上記まで説明をしてきましたが、現在はプラン変更がスムースに行えるサーバーが増えてきています。これについては下の関連記事にてご紹介します。

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