ペライチ様サイトのデータ移転案件に関する問い合わせ
ペライチ様のサイトデータを別ドメインでロリポップサーバーに移転させる依頼がありました。
ペライチ様サーバー内でないとシステムが動かないので、ペライチ様で追加契約が必要だと説明します。
結果依頼は無くなりましたが、クライアントの誤解を解く事ができた事は良かったと思っています。
サーバー移転依頼のお問い合わせ
本記事は新規にサーバー移転依頼のお問い合わせをされた方(以下:クライアント)のお話です。
メールでやり取りする事で、実は引っ越しをする必要はない事案である事を理解してもらいました。
今回は「ペライチ」というWEBサービスで作成したページを対象としたものです。
「ペライチ」とは
ペライチはお客様自身で1枚もののWEBページ、つまりランディングページを作成更新できるツールを提供しているところです。
有料プランであれば独自ドメインでランディングページを運営・管理する事ができるようになっています。
管理画面からページを編集できるので、HTMLに詳しくなくても作成できる点が強みです。
クライアントの要望
クライアントは、ペライチ様で作っているページを別サーバーに移転させたいというお話でした。
この時点で「ん?」と思うかも知れませんが、まずはやり取りをご覧頂きたいと思います。
クライアントとのやり取り
弊職が管理するWEBサイト(当サイトlpegとは別)から、お問い合わせが届きました。
最初のお問い合わせ内容
私はこの文面から、ペライチ様で作ったWEBページデータを固めてしまい、ロリポップサーバーにデータを移して別ドメインで運営したいという事だと思いました。
これを受けて私はこの様に返信しています。
その後にクライアントからこの様に連絡がきました。
つまりドメイン名が変わるので、301リダイレクトを設定して旧ドメインの価値を引継ぎしたいという事ですね。
ペライチ様サーバー側でリダイレクトができるかどうかこの時点ではわかりませんでしたが、何とかなるだろうと思っていました。
これを受けてこちらから出した返答が以下です。
この後何度かやり取りして、クライアントから以下の様な返事がきました。
※スケジュールの都合上、私から2か月の納期猶予を打診しておりました。
この内容を見てふと違和感を感じました。ペライチ様サイトを今後もぎりぎりまで更新していくのか、と。
ロリポップサーバーにデータを移したら、それ以後一切更新はできない形になる訳ですからね。
そこで初めて最初から勘違いをしていたことに気づきます。
クライアントの認識を変える機会
ペライチ様サーバーを使っている事を知らない
これはペライチ様サイトデータをロリポップサーバーに移す話ではありませんでした。
クライアントは今のサイトがエックスサーバーで運営されており、それをロリポップサーバーに移したいと思っています。
しかし実のところ、エックスサーバーは今の時点で全く使っていません。ドメインのみX-domainを使っているだけです。
ペライチ様で管理画面を利用してサイトを日々更新しているのですが、ペライチ様のサーバーを使っているとは思っていない訳ですね。
ペライチ様の機能を離れるお話を想起
クライアントはそれを知らないので、ロリポップに移したいと伝えてきました。
それを受けてこちらは、今のWEBページを静的ページ化してロリポップサーバーに入れる案件と思ったわけです。
この様にクライアントによっては、認識が違う事を知らずにアクションを起こす人がいらっしゃいます。
クライアントに正確に理解してもらうために
そこで急遽この様に返信をしました。
クライアントを傷つけない様にナビゲート
これを受けてクライアントは想定通りの返事をされました。
つまりクライアントは現在ペライチ様のページデータをエックスサーバーで利用していると認識しているのです。
これをロリポップサーバーに移したいと思っている訳ですね。
そこで以下の様に連絡をしました。
※実際に旧ドメインのネームサーバー情報を調べています。
それから相手からも返信があり、こちらは以下の様に続けます。
ここまで説明をしてようやく今のWEBページがペライチ様サーバー内にある事を理解されていきます。
その上でこのような連絡が来ました。
特に上の部分でクライアントの理解が少し進んだ事がわかりますよね。
そこで以下の様に返しています。
しばらくするとクライアントから以下の連絡が来ました。
この後、お客様自身にて設定してあるドメイン欄を別のドメインにする事で納得していただけました。
あらためて金額を提示する必要が無くなった訳ですね。
サーバー引っ越し案件がドメイン設定変更に
これはドメイン名が設定してある欄さえわかれば自分でできる内容ですよね。
つまり一切引っ越しをする事なく済んだことになります。
プランの二重契約はしない方向
もし旧ドメインからの301リダイレクトをさせる場合は別途ライトプラン契約が必要な訳ですが、クライアントとしてみれば重複させて契約するのは嫌な面もあるのでしょう。
エックスサーバーもロリポップサーバーも借りてしまっている訳ですからね。
ここでこのクライアントとのやり取りは終了となります。
まとめ
相手の思い込みを解消する事も仕事です
このようにお問い合わせ頂いた段階で相手の意図を汲みつつやり取りをした結果、結果として移転させる事なく終わる案件も多少存在します。
しかし私としては、そこに到達させる事も一つの仕事だと思っています。
日々の対応が未来につながる
もちろんここまで説明をした分の費用を頂ける訳ではありません。
となると無償サービスになるのですから本来は親切に説明する必要も無いと言えます。元々こういったレクチャーは業務範囲に入れていません。
ですが相手の信用を勝ち取る事はできます。親切に対応してもらったというのがクライアントに残りますからね。
もちろん一期一会の可能性が高い訳ですが、確実に将来につながると自負していますし、私の本文でもあると思っています。
常識な事でも知らない人は大勢いる
知ってて当然とおもう事でも、知らない人は世の中にたくさんいらっしゃいます。
WEBの事って簡単に聞ける人がいるようですが、実はそうではなく「そんな事ネット調べろよ」が常識になっている業界です。
書いてある事が本当かどうかの判断を自分で下すのって、なかなか難しいんですよね。
職務を全うします
ですのでこんな私でも「助け」になれるのは大変光栄です。
相手に理解してもらえた時の喜びもひとしおですしね。
利益にはなりませんでしたが、自分の職務を全うできた良い例だと思っています。