PDFをExcelデータに変換する方法(無料変換できるPDFとできないPDF)

PDFをExcelデータに変換する方法(無料変換できるPDFとできないPDF)

PDFをExcelデータに変換する方法(無料変換できるPDFとできないPDF)

PDFはWordで開いてコピーを取り、Excelに貼り付けると簡単に変換できます。

オンラインツールを使って無料でExcelへ変換できます。ただしOCR読み取りは有料です。

OCRが必要なPDFはパスワードロックのものやコピー不可のもの、アウトライン化したPDFなどです。

PDFデータを編集して2次利用したい

PDFはソフト環境の影響を受けず誰でも閲覧できる便利なファイル形式です。

・見積書PDFを編集して先方に転送する
・カタログPDFの価格表を修正して資料に使う

などなど、二次活用としての用途は多岐にわたります。

ですがPDFのままでは修正や編集ができない訳ですから、編集可能なファイル形式に変換したいですよね。

本記事ではPDFの中にある表などをExcelデータに変換する方法についてご紹介します。

それから無料変換できるPDFとできないPDFについても深堀りしていきます。

Officeソフトを使ってPDFをExcelに変換する

まずはOfficeソフトWordを利用して、Excelに変換する方法です。

Adobe Acrobatなど有料ソフトなどを使わなくても、無料で変換する事が可能です。

WordでPDFを開く

まずはWordを起動させます。変換可能なOfficeのバージョンは「Word2013」以降からになります。

Wordの開くでPDFを選択

ファイルメニューから「開く」を選択し、変換対象のPDFファイルを開きましょう。

PDFから編集可能なWordファイルに変換をしますガイダンス

「PDFから編集可能なWordファイルに変換をします」のガイダンスが出ますのでOKを押しましょう。

PDFデータが表示される

そうするとPDFデータが出力されます。

範囲選択コピー

開いたファイルの全てが対象なら、「Ctrl+A」を押して全文選択をします。

上部に「編集を許可する」ボタンが出ている場合は、それを押すとコピーが可能になります。

表データなど「一部分」を変換したいなら、そこだけドラッグなどで範囲選択しましょう。

Ctrl+Cでコピー

選択したら「Ctrl+C」を押してコピーします。

Excelを開いて貼り付け

Excelファイルを新規に開いて「Ctrl+V」でコピーしたコンテンツをペーストします。

貼り付け時のオプション

ペースト直後に右下に出るアイコンから「元の書式を維持」を選択しましょう。

これで文字属性や書式設定・セルの結合等の書式情報を維持したまま再現する事ができます。

この状態でExcelを保存すれば、PDFデータのExcel変換は完了です。

貼り付け先の書式に合わせた場合

先ほどのアイコンで「貼り付け先の書式に合わせる」を選択した場合は、テキスト情報のみが貼り付けられます。

この場合書式デザインが一切反映されないため、表示が変わってしまう場合があります。

例えば「10の2乗(102)」のような上付き数字表示は解除され、全て「102」になります。

単なる「102」と10の2乗とでは全く意味が違いますよね。

この様に上付き文字と下付き数字とが、区別なく表示されてしまう事になります。

PDFをExcelに変換できるオンラインツール

PDFをExcelへ変換できるオンラインツールもたくさんあります。

非常に多くのツールが検索でヒットすると思いますが、ここでは検索上位にある変換ツールをご紹介します。

ilovepdf

ilovepdf

弊職もよく使うPDF変換ツールです。

様々な形式ファイルを様々なファイルに変換する事ができる項目メニューがあります。

その中でPDFをExcelに変換するのは以下のURLです。

PDFをExcelに変換するページ

「PDFファイルを選択」ボタンを押して、PDFをアップロードします。

PDFプレビュー画面

プレビュー画面と右側にExcelに変換ボタンが表示されています。

プレミアムアカウント

ここでOCRによる読み取りが必要な場合は「プレミアムアカウント」が必要になります。

※OCRについては後ほど解説します。

同様にPDFを追加でアップする場合も、プレミアムアカウントを作成する必要があります。

変換ボタンを押すと処理が行われます。「スプレッドシートに変換されました」と表示されれば完了です。

「Excelをダウンロード」のボタンが表示されますが、自動でダウンロードされてきます。

広告は表示されますが気に障る程度ではありません。

Hipdf

Hipdf

Hipdfは、PDFファイルをExcel・Word・PowerPointなどのOfficeソフトに変換できるツールです。

逆に、Excel・Word・PowerPointのデータをPDFファイルへ変換もできます。

PDF分割やトリミング・結合、パスワードロック解除なども可能な万能ツールとなっています。

PDFアップロード

対象のPDFファイルをアップロードすると、自動的にExcelに変換されます。

生成されたExcelファイルをダウンロードして完了です。

PDFをExcelに変換する際に広告も出ませんし、アカウント登録も不要です。

smallpdf

smallpdf

本ツールは1日に2回まで無料でExcel変換が可能なツールです。

緑エリア中央部分の「ファイルを選択」ボタンでPDFファイルを選択します。

アップロード後のオプション画面

次の選択画面で左側の「エクセルに変換」の方を選択して「オプション選択」ボタンを押します。

本ツールのデメリット

右側の「OCRでエクセルを変換する」を使う場合、PRO(有料)契約が必要です。

仮に左側のオプションを選択しても、変換するPDFの中に一部分でも画像が入っていると変換ができません。

変換されないままPROの契約を促されます。

※PROの場合は7日間は無料となっています。

オンラインツールのロック解除について

上記で紹介したツールの中に、以下の機能があります。

・PDF保護
・ロック解除

保護とはPDFにパスワードロックを掛けるものであり、指定したパスワードを入れないと開かない様にできます。

ロック解除はパスワード解除ではない

逆にロック解除は、そのパスワード保護されたデータを「パスワード入力なしの状態にする」機能です。

知らないパスワードを解除するためのツールではないので、注意して下さい。

パスワード入力が必要

ロック解除のためには、きちんとパスワード入力が必要になります。

MACでPDFをExcelに変換する

MACでPDFをExcelに変換する場合「PDFelement(Mac)」を利用すると可能になります。

PDFelement(Mac)

PDFelement

まずは「PDFelement(Mac)」をインストールして起動させましょう。

ドラッグ&ドロップでPDFを読み込むか、スタート画面の「ファイルを開く」からPDFファイルを開きます。

様々な形式へ変換が可能ですが、Excelに変換する場合メニュバーの「ファイル」→「エクスポート」→「Excel」をクリックしましょう。

OCR変換も可能

右側の枠の「変換」からOCRの設定もできます。

「オプション」をクリックして、ページ範囲や変換ページ対象、保存形式などを指定します。

「変換」ボタンをおせば、変換が自動的に始まります。

変換できないPDFの存在

PDFは改ざんや情報漏えい防止の観点から、セキュリティ設定で「コピー禁止」できる様になっています。

コピー禁止にされている場合、基本的にPDFデータを取り出すことができません。

PDFのコピー禁止の方法には主に2つあります。

・パスワードロックを掛ける
・セキュリティ設定で「内容のコピー」を「許可しない」にする

パスワードロック

パスワードロックの場合は、PDF作成時に設定したパスワードを入れれば普通に開きます。

ですのでパスワードを知っていれば、Excelへの変換はできます。

2種類のパスワード

さらにPDFパスワードには、以下の2種類があります。

・閲覧を制限するユーザーパスワード(閲覧パスワード)
・編集を制限するオーナーパスワード(編集パスワード)

閲覧パスワードはPDFを開く際に入力を求められるため、ロック状態だとすぐにわかります。

しかし編集パスワードはPDFを開いただけでは確認できません。

内容のコピーを「許可しない」に設定

パスワード以外に、根本的にコピーなどを許可しない設定になっているものがあります。

PDFセキュリティ機能の一部であり、この場合もOfficeソフトやツールで簡単に変換ができません。

設定の確認

PDFに設定されている編集制限を確認するためには、Adobe Readerで次の操作を行う必要があります。

・Adobe ReaderでPDFを開く
・「ファイル」メニューから「プロパティ」を選択
・「セキュリティ」タブを開く

プロパティのセキュリティタブ

ここにコピー禁止かどうかの記載があります。

さらに編集パスワードが掛かっているかも確認する事ができます。

許可が無いPDFも変換できる

仮に内容コピーを「許可しない」設定の場合も、実はOCR(光学式文字読取)で対応ができます。

「OCR」とは、対象データを一度画像として認識・読み取りをし、改めて一から情報解析していく機能です。

OCR解析ならパスワードは無関係に変換可能

変換できるオンラインツールの中で「OCR」が有料となっていたものがありましたよね。

OCRなら、コピー禁止やパスワードが掛かっていても変換ができる様になるのです。

許可していないPDFを変換する訳ですから、有料は当たり前と言えますね。

通常PDF Officeやツールで変換可能 無料
パスワードロック OCRによる画像解析 有料
コピー禁止 OCRによる画像解析 有料

電子文書と電子化文書

そのPDFが「通常変換可能か」「OCRが必要か」は、セキュリティ設定以外にPDFの種類によっても変わります。

「電子化文書PDF」か「電子文書PDF」かで、その特性が異なります。

電子文書

電子文書PDFは、文書部分が画像ではなくテキスト情報になっています。

そのため本記事で紹介したOfficeやツールを使った方法で、Excelなど別のOfficeアプリケーションデータへと変換ができます。

一般的にPDFの段階で文字を「ドラッグ選択」できるものが「電子文書PDF」です。

電子化文書

それに対して電子化文書PDFは、中身は文書の部分も全て「画像」になっています。

先程OCRのところで説明した様に、画像化された状態から文字情報を解析していく技術が必要になります。

PDF上の文字を選択する事ができないものが「電子化文書PDF」です。

アウトライン化したPDFはどちらか

例えば印刷デザイン専門のソフト等で作成され、アウトライン化したPDFがありますよね。

アウトライン化すると、フォントの状態をそのまま継承して印刷・再現できます。

アウトライン化する代わりに文字情報はなくなってしまいますので、電子化文書になるのです。

電子文書 通常PDF PDF内を解読して変換
電子化文書 PDF上の画像上の文字 PDFを画像として解析しOCR変換
アウトライン化PDF PDFを画像として解析しOCR変換

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