
おすすめ書籍「限りある時間の使い方」を読みました。
「限りある時間の使い方」という本がベストセラーになっていましたので読みました。
時間を使いこなせるかは、あなた自身が時間に対しどう向き合うかで決まります。
時間の中を漂う現代人がこれからの時間の本質を知る事ができ、日々を生きる私達の「今」に気づける一冊です。
「限りある時間の使い方」
本記事はちょっと趣向を変えて、最近読んだ書籍を紹介させて頂きます。
イギリスのオリバーバークマン氏が書いた著書を日本語訳した「限りある時間の使い方」という本です。
私にとっては日々の生活そして人生どう生きるかを見つめ直す、貴重な体験をもらいました。
人生100年は非常に短い
今「人生100年時代」とよく言われるようになりましたよね(しかもここ数年でです)。
100年と言えば非常に長い時間の様に思われますが、じつは大体5,000週間程度です。
週間計算してみると決して長い時間に感じませんよね。実は100年なんてあっという間なのです。
そして残念ながら100年も生きれない人が多いでしょうから、当然もっと時間は短くなります。
この本は上記の様な冒頭で始まり、「限られた時間を有効に使うため」の様々な考察をしていきます。
その考察の中から、私が感銘を受けた部分をいくつか挙げてみます。
タイムマネジメントの罠
まずはいわゆる「タイムマネジメント」に関するお話ですね。
タイムマネジメントの本はよく出回っていますし、ビジネスマンなら一度は見たことがあるのではないでしょうか。
「発見!1時間でこんなにできる」
「隙間時間を有効活用」
こういった文句に目を奪われる事でしょう。
タイムマネジメントをしたい人の目的は、「効率を上げて自分の時間を確保したい」というのが大部分ではないでしょうか。
仕事ばかりの世の中ですから皆さんそう思うはずです。
効率を求めた先にあるもの
時間を有効に使う事は「1時間・1日・1週間を長く過ごす」事につながるはずです。
でも時間を有効活用した結果、生まれるのは「時間的な余裕」ではありません。
時間を作るため効率を上げるための努力をした結果、どんな事が起こるのかが明確に記されています。
時間が欲しいと思う人と思わない人
時間には「現在・過去・未来」という概念がありますが、あなたが生きている時間は「現在」です。
考え方としては過去や未来は存在しますが、過去に行ったり未来に行ったりすることができない以上「今」しかないのです。
ある意味、時間は「今」という瞬間の連続で形成されていると言えますね。
時間を感じる人感じない人
そんな「瞬間」の中を泳ぐ私達にとって「時間がある」「時間が無い」とは何を意味しているのでしょうか。
社会人の大部分が時間が欲しいと思う人ばかりでしょうが、中にはその様に思わない人もいる様です。
では自分自身とその人との決定的な違いは何か?が本には記されています。
将来の事を計画する事は大切
誰でもそうだと思うのですが、将来の事を考えた計画設計は大切ですよね。
・老後の事を考えてお金を貯める
・子供たちのために家を建てる
・家族を作るために結婚相手を探す
・良いところに就職できるように大学へいく
・良い学校に入るために塾に行く
・才能を開花させるために習い事をする
こういった段階ごとに起きる様々な目的のため、様々な立場の人たちが日々の仕事や生活を送っていると言って良いでしょう。
目的のない生活なんて逆にあり得ません。
もちろん将来の事を考えて行動するのはとても大切な事ですよね。
将来に向かって努力している人へ
中には目的達成のため苦しい時期を過ごしている人、達成が困難になり挫折しつつある人もいるかも知れません。
私も20代の頃は、大きな目標を何となく掲げていました。その為に「今の努力」があると思っていました。
でもこの本では、その「考え方自体を見つめる必要がある」と教えてくれています。
読めば「なる程」「確かに」、きっと皆さんもそう思う事でしょう。
普段やらない事をやる
本で紹介されている実践内容の一つに、「普段しない事をあえてやる事」と書いてあります。
本を読んだ後、ふと自分の身内が先日「不自由さを楽しむ」と言ってキャンプに出掛けていたことを思い出しました。
最初は「何でわざわざ…」と思っていましたが、本を読んだ後にはっと気づかされましたね。
本を読まずとも、そういった事が大切である事をその身内は自然と習得していたのでしょう。
避けずに向き合うと発見がある
日々忙しくしている人であればある程、無駄な事・面倒な事にちょっと出くわすとそれを避ける傾向にあります。
あなたも「そんな事をしてる暇はない」と思って、実行しなかったりしていませんか?
実はそこに、あなたが時間を有効に使える様になるためのノウハウがあるとされています。
一緒に時を過ごす人の数が時間に影響を与える
もう一つ思ったのは「1人で過ごしている時間が多い人ほど、時間を有効に使えない」という事です。
一人で時間を過ごす程、時間が足りない・時間がもったいない、という考え方を持ちやすいらしいのですね。
ではなぜ一人だと時間が少ないと思うのでしょうか。
自分だけの時間を自由に使える訳ですから、家族で過ごす時よりも時間が長く感じるはずですよね。
大勢で過ごす事が及ぼす影響
でもこの本では全く逆です。
複数で一緒に時を過ごす事が、時間の概念に大きな変化をもたらしてくれると伝えています。
昔は家族単位で過ごすことが多かったので、それが自然と良い効果を生み出していたという事になりますね。
全ては偶然これからも偶然
これまで生きてきた人生、当たり前の様に思うかもしれませんが、実は「たまたま」です。
偶然ここまで生きてきただけの事であり、単なるラッキーだと。
病気になったり不慮の事故にあったり戦争に巻き込まれたり…いくらでも遭遇し得ると、この本は伝えています。
たまたまここまで、そうならなかっただけの事なのです。
この先もずっと偶然の賜物
そしてその先の偶然として、あなたに「残された時間がどれだけあるか」これが一番重要ですよね。
しかしこれは誰にもわからないので、不安になり、結果時間を操ろうとし始める訳です。
でもこの本に記載されている事を理解すれば、その不安が少なくなるはずです。
まずはじっくり読んでみて下さい
ちょっと文字が小さくて「くち数」の多い文章ですが、ぜひお手に取ってみて下さい。
今までと違って自分の時間感覚に余裕ができ、ちょっとリラックスできるようになると思います。
気ぜわしい私がそうでしたから。
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