クライアントエピソード8:新型コロナウィルスの影響がWEBにも

クライアントエピソード8:新型コロナウィルスの影響がWEBにも

クライアントエピソード8:新型コロナウィルスの影響がWEBにも

クライアントのWEBサイトの中で海外から日本国内への旅行客に対しておこなっているサービスのLPを展開していました。

しかし今回中国で発生している新型コロナウィルスの影響を受け、このLPを海外アクセス禁止にする事になりました。

具体的には.htaccessで日本国内のみアクセスを開放しつつ、Googleなどの検索クローラーも解放する形です。

クライアントエピソード8:新型コロナウィルスの影響がWEBにも

最近ニュースで常にトップで報道される、中国を中心に全国に広がっている新型コロナウィルス。

大変な事になっていますよね。いろんな情報が出ていますが、今年はオリンピックもあるので不安が募ります。。

抗ウィルス薬の完成、投薬実施による終息が待ち遠しいこの頃です。

クライアントからの連絡

実は先日私のクライアントからもこの件で電話連絡がありました。

もう10年以上はお付き合いのある古くからのお客様です(業種・業態はプライバシー上伏せておきます)。

LPページの海外アクセス禁止

現在運営しているWEBサイトの中に海外向けのLP(ランディングページ)があるのですが、そのLPの「海外からのアクセスを禁止」して欲しいという打診でした。

つまり国内サーバーのこのLPを海外からは見れないように遮断する事で、海外からのお問い合わせを受けなくする事が目的です。

というよりも厳密にいうと「中国」での閲覧をブロックしたいという事なのですね。

クライアントのWEBサイトについて

クライアントのWEBサイトについて

このクライアントのWEBサイトは元々国内向けの商品販売ページが中心となっているショッピングサイトです。

この商品の中に、海外から来られた旅行客にとってそれが使えたら便利な商品があるのです。

特に中国や韓国からの日本への旅行者は年々増加しています(韓国はまああれですが…)。

もうキャナルシティとかいったらものすごい人だかりになっています。ほとんどが外国人旅行客です。

キャナルシティ側も外国人向けの品ぞろえ・サービス品質に重点を置いているくらいです。

特定商品向けのLP作成

何年か前にクライアントがそれに目を付けて特定商品のランディングページを作成する事になりました。

当然PCスマホ一体型のレスポンシブデザインによるWEBページです。

そしてその文面を色々な言語に翻訳できる様に「Google翻訳」のツールを設置して対応したのです。

Google翻訳ツールについて

現在はGoogle翻訳ツールは新規に設置ができないようになっています。

それまでに導入していたWEBサイトでは引き続き使えるのですが、今後新しく発行はしないという事ですね。

これは海外からアクセスされた時、閲覧しているPCやスマホのブラウザにある翻訳機能が使われているので、そちらを優先してもらう意向でしょう。

以前まで使えていた翻訳ツールページはこちら

海外在住の方はこの翻訳ツールを使わずにブラウザの機能で翻訳をしている事になりますね。

検索順位の上位奪取に成功

このLPページ作成が成功して、徐々に海外からの旅行者から問い合わせの連絡を受けるようになりました。

設定した自然検索ワードで1・2位を取る事に成功したからです。

これはLP以外のショッピングサイトコンテンツ自体が豊富にある事・それに対してのSEO対策も実施していた事なども要因として挙げられるでしょう。

海外旅行客への展開が軌道に乗る

当サイトのLPは入国時にその商品を貸出して、出国前に返してもらうというレンタル商品をPRしたものになります。

もちろん相手は外国人で日本語がわからない事が多い訳ですから、契約などの細かい部分のやり取りで苦労する事はある様です。

しかしきちんと売上につながってきたのは喜ばしい事ですよね。

新型コロナウィルスが流行したため一旦停止

新型コロナウィルスが流行したため一旦停止

そういう訳で毎年順調に運営をしていたところ、今年に入って今回の新型コロナウィルスが発生したわけです。

これだけの状況になっていますので、中国人観光客と国内で接触をしないで済むように一旦サービスを停止するしかありません。

万が一の感染を防ぐ

ウィルス感染者でも見た目で判別は出来ませんから、仮にキャリア(菌保有者)と接触してウィルスをもらいでもしたら大変です。

今回の新型コロナウィルスは潜伏中でも人から人へ感染するらしいので、大変危険ですよね。

新型コロナウィルスに万が一にも感染しないよう、社員が海外からの旅行者との接触をなるべく避ける事が一番の理由です。

しかしそれとは別に海外のお客様とのやり取りをしばらく控えるという判断に至ったそうです。

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具体的な方策について

お問い合わせやTELの非表示(機能停止)・ページ削除の場合

お問い合わせやTELの非表示

上記の方法だと、お問い合わせフォームが送信できなかったり、電話番号が出ていないので電話ができないという事になります。

こうなるとLPページ自体が機能しないため国内の問い合わせの方に迷惑をかけてしまいます。

今回はあくまで海外からの訪問客が制限の対象です。国内からは通常通り受け付けなければなりません。

ページ削除はできない

ましてやページ削除をすると検索順位が落ちてしまいますので、これは論外ですよね。

最終的に決定されたのが海外IPからのアクセスを禁止するという方法です。

.htaccessで日本国内のアクセスのみ許可する

.htaccessで日本国内のアクセスのみ許可する

海外からのアクセスを禁止するという事はつまり、日本国内からのアクセスのみを許可する事を意味します。

海外IPアドレスをブロックするやり方だと、世界中に存在する途方もない数のIPを制限しなければならないからです。

基本的には全世界全てのアクセスをブロックをして、その中で「日本国内IPのみアクセスを許可する」という方向で進める事になります。

.htaccessを使ったアクセス制限

具体的な方法については.htaccessに上記の記述をして制御していく事になります。

.htaccessを使った海外アクセス禁止の方法については別記事にて紹介します。

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Googleクローラーの問題

この中で一番注意しなければならないのは、SEO対策です。

皆さんご存知の通り今現在の検索サイトの順位はGoogleが決定しています。各WEBサイトを巡回してそれぞれの評価を決定した上で順番をつけているのですね。

この巡回するGoogleのクローラーは定期的にサイトを訪れます。

定期的に訪問してサイトの状態の変化や質の上下などを常に見定めているのです。それは常に競合他社との比較にも利用されます。

Googleクローラーは海外から巡回してくる

このGoogleクローラーはGoogle自体が当然アメリカの会社ですから、海外から飛んでくると思ってて良いと思います。

今回は基本的に海外からのアクセスをブロックして、国内からのみを開放する訳ですから、当然アメリカからのアクセスもブロックされます。

そうなるとGoogleクローラー自体もブロックをしてしまう事になりますよね。

検索評価がゼロになり、順位が下落する

Googleクローラーをブロックすると、WEBサイトの巡回・診断がされなくなります。

これは検索評価がゼロになる事を意味しますから、今の検索順位はほどなくして下がっていく事になります。

せっかく1・2位を取っている検索順位が下がってしまうと、国内向けの需要に対応できなくなります。これは痛いですよね。

解放リストの中にクローラーを含める

ですので開放するリストの中にこのGoogleなどのクローラーを含めなければなりません。

国内からのアクセスと検索クローラーのみを開放して、他は全て禁止するという形です。

まとめ:制御後の問題

問題なのは本当に海外からのアクセスをブロックできているかの検証ができない事です。

現地にわざわざ行って確かめてくる訳にはいかないですし。

知人・友人が現地にいれば検証できるでしょうけど、現段階ではそういった方(特に中国)にはいません。

現在テストツールでの確認のみ

一応ブロックができているかをチェックできるツールがあるので、それでテストをするしかない様ですね。

クローラーは本当に開放できているか

それから本当にGoogleからのクローラーアクセスは許可しているのかについても注意が必要だと思っています。

相手はロボット(クローラー)なので、メールや電話で確認できる事では無いからです。

終わりに

しかしまさかWEBページにまでコロナウィルスの被害・影響が及んでくるとは思ってもいませんでした。

中国ではどんどん被害が拡大しています。一刻も早くワクチン開発・投与、そして終息に向かうことを願っています。

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