クライアントエピソード6:初めて構築済みテンプレートを使った案件

クライアントエピソード6:初めて構築済みテンプレートを使った案件

クライアントエピソード6:初めて構築済みテンプレートを使った案件

フリーランス体験談6

これは私が初めて構築済みのbootstrapテンプレートを使ってクライアントのWEBサイトを制作した際のお話です。

それまでのWEBサイト制作案件は、ほぼ全てのhtmlフレームを自分で手作りしていました。

今回紹介するクライアントで私は初めて、構築済みテンプレートを使ってデータ納品をしようと決めたんですね。

今は契約は解約されているのですが、このお客様がいたからこそテンプレート制作に踏み込めたと思っており、あの時チャレンジして本当に良かったと今でも感謝しています。

今回の制作条件

今回担当するWEBサイトで構築済みテンプレートを利用しようと思ったのにはいくつかの理由があります。

・今回の案件がリニューアル制作でかなりページ数がある事
・かなり納期的にタイトなスケジュールだった事
・PCスマホ一体型のレスポンシブルデザインを採用する事
・Wordpressは会社規定で使えない事

などなど、上記の条件をオールクリアする必要がありました。

最初からある程度洗練されたデザインを提供しなければならないし、かといってこだわる時間もない、Wordpressは最初から使ってはいけないという指示も前もってありましたね。

案件受注のタイミング

私の公式WEBサイトを見て、当時の担当者が電話をかけてこられた事がきっかけでした。

その前に別の担当者がいたようで、その方が退職された後に後任として就いておられました。あまりWEBの事には詳しくない様でしたね。

その担当者が「ここならいいだろう」と私のWEBサイトを見て判断してくれたのでしょう。

印刷物担当の別業者がいた

WEBサイトに手を加えたり何か展開を開始する際は、印刷物担当の業者と一緒に進めるのがセオリーだったようなのです。

ところがその業者は、その時どの業者を選ぶのかに関しては関与しませんでした。

クライアント側担当者も後任として付いたタイミングがギリギリだし、今の制作業者は辞めて別の業者を探さないといけないが、とにかく時間もない、印刷物担当の業者には頼れない、さあどうしよう。という状態だったようです。

とにかく多大なプレッシャーでした。

私もそれまでいくつか大き目の企業様のWEBサイト管理担当をしておりますが、今回のクライアントは地元ではだれでも知っている超大手の企業様のとある事業部門会社です。

普通なら私のようなフリーランスのところに話が来ること自体があり得ないと思います。

もちろん最近は、同じ品質のWEBサイトが出来上がるのなら、値段を抑えるためには法人ではなく個人の制作業者に頼めばいい、という認識が浸透しているのかも知れませんが、それでも驚きです。

それに加えて上記で挙げた様な諸条件が襲い掛かってきます。当然の事ながら私に多大なプレッシャーが掛かっていました。

テンプレートを採用すると決断

一旦落ち着いて出された諸条件を整理しようと書き出して並べてみると、もう並べたくないんですよね。それ位プレッシャーでしたね。

正直まごまごしていられない、条件をクリアするためにはもうやるしかない!と、私はそこで決断しました。

前まえから、1件当たりのWEBサイト制作時間が掛かり過ぎてしまうのが自分自身のネックだったし、事前にクライアントに提出するデザイン画(モックアップ)を作るのにも非常に手間が掛かるので、数をこなせないというのが課題でした。

それが構築済みテンプレートを使えば全てが短縮されるのではないか?と何となく思っていたんですよね。

このプレッシャーが背中を押してくれました。

構築済みテンプレートを採用した理由

今回採用したbootstrapテンプレート(構築済み)は、最初からTOPページとサブページ(何点か)が出来上がってるパッケージ化されているものでした。

当然の事ながらPCスマホ一体型のレスポンシブデザインで作られているのでその部分は気にしなくていいし、TOPページのデザイン一式(画像や文面)をクライアント様向けのコンテンツに差し替えてしまえば、一応モックアップとして機能しますよね。

洗練されたデザインのテンプレート

構築済みテンプレートは洗練されたデザインとレイアウトで便利でした。同じものを一から作ろうと思ったら大変です。

しかもそれは複数ある中から選択ができるので、クライアントにマッチしたものを選べます。

モックアップも簡単

上でも述べましたが、モックアップは一から作らずに実物データをキャプチャーして、その上に画像や文面を乗せて加工する訳です。

ただTOPページのレイアウトが洗練されていれば、画像と文章部分が変わってもある程度洗練されたモックアップができます(多少コツはありますが)。

クライアントからは勢いのあるデザインが良いという要望があったのでそこだけは注意して、多少微調整はありましたが比較的容易にOKをもらいましたね。

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テンプレートで制作を進める

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テンプレートの癖を見極める

初めて構築済みテンプレートを利用する中でやはり壁にぶち当たります。

構築済みのテンプレートというのはつまり別の人が作ったフレームワークを利用するのですから、どこに何があるかを把握しなければなりません。

どの部分からどの部分が何を表示している箇所なのか、html中のクラス名がどのCSSファイルに書いてあり機能しているのかを追っていく必要があります。

CSSがポイント

特に大変なのが、とある一つCSSクラス名による装飾の設定がどのように実現されているのか、各CSSファイルをたどっていく作業です。これが把握できないといざその装飾部分を変更するのに困ります。

前に書いたカスケ―ディングシステムの本流・支流の関係がどう絡んでいるのか、そのパターンを把握しなければ自在に変更ができません。

他人の作ったCSSファイルのクセを知る

それを把握するのには時間がどうしても掛かりますが、そのテンプレートが持つ複数のCSSファイルを確認し、その記載ルール(制作者のクセ)がわかれば、修正をするのもだんだん容易になってくるのですね。

このCSS構成の把握がポイントです。私はこれをきっかけに様々な構築済みテンプレートを利用するようになるのですが、これが実にまちまちです。

うまく構成されているもの、複雑すぎるもの、多々あります。

部分的に同業者にヘルプを頼む

Wordpressが使えない以上、htmlページを1ページずつ作っていくしかありません。

でも納期はあまりありませんでしたので、どうしても自分一人では難しい部分がありました。

何日も徹夜できる体力もありませんしね。

リニューアルするページ数が多い事についてはどうしても力技で進めてしていく必要があるので、その当時付き合いがある同業者に依頼して、重要度は高くないページ部分に関しての制作代行を頼みました。

しっかり丁寧にやってくれるフリーランスの人だったので大変助かりました。その同業者とは今でもお付き合いさせてもらっています。

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WEBサイトは無事に完成

リニューアルサイトは無事に完成してリリースされました。

私はリスティング広告と併用して担当をする事になります。その期間は結果1年くらいでしたね。

程なくして、前から担当されているという例の「印刷物向け担当者」と顔合わせをして打ち合わせをするようになりました。

この方がどうもWEB媒体・紙媒体におけるキーマンだったようで、クライアント側も日ごろからこの人物に信頼を置いている様でした。いろいろな提案・指示をしてくるようになりました。

担当者の退職

私に声を掛けて頂いたクライアントの担当者は、程なくして前任者と同様に会社を退職してしまいました。次にもっとWEBの事がわからない感じの担当者が来られます。

私に声を掛けてくれた担当者はまさに「WEBサイトを作る時に私を選んでもらうだけ」の担当になりましたね。

共通しているのは、自身の大手企業の名前を背に威厳を保つための態度・発言はきちんとされる部分ですね。よくわかられていないのは一目瞭然なのですが、そこは皆さん一緒です。

再改変に伴う契約解除

会社自体の業績が低迷している事を受け、さらなるテコ入れが必要という事になり、結果WEBサイトをもう一度やり直す事になりました。

印刷物担当の方も私が制作したWEBサイトを変える必要があると判断したのでしょう。

ほぼ1年経過した段階で私の契約も解除となりました。

失礼極まりない

契約が解約となる事を先に告げてきたのは、その印刷物の業者でした。レストランで打ち合わせしたいと呼び出されてその事を通知されました。クライアントの社員ではない印刷物担当の別業者からですよ?

失礼な話ですよね。「あなたとは契約していませんよ」とその方にははっきり言いました。

その後慌ててクライアント側の後任者から電話が掛かってきましたけどね。

大きな財産が出来ました

解約になった事はどうでも良いのです。このクライアントのWEBサイトリニューアル案件を通して、私は構築済みテンプレートを利用してWEBサイトを作る事を経験しました。

これが本当に大きかったです。とても便利だし、非常に豊富な中から相手にマッチするものを選べる。これ以上のものはありませんよね。

そしてどのようにすればそれが「自分の構築したWEBサイトになる」のか、その全てを勉強させてもらいました。

技術が大きく向上した事への自信

この案件以降、ほとんどのWEBサイトは構築済みテンプレートがベースになっています。数もこなせるようになりましたし、何より私自身に余裕が生まれました。

どんな案件が来ても大丈夫と感じられるほど、自分にさらなる自信がつきましたね。

あのプレッシャーにさらされなかったら、ここでテンプレートを使う決断はしなかったかも知れません。

その意味でこのお客様には本当に感謝しています。

神様がくれたタイミング

神様がくれたタイミング

話が前後しますが、この案件で声を掛けて頂いた時はいろいろなラッキーが重なっていました。それが後からわかります。

・元々の担当者が退職をした事

・次のWEBサイトリニューアルの業務を請け負った担当者が、星の数程ある業者の中で「私」に声かけしてくれた事

・ご用命を受けてWEBサイトリニューアルをする間、印刷物の業者担当が腕を骨折していて離脱していた事

本当に不思議ですよね。

サイトが完成する頃には骨折をしていた印刷物の担当者は復帰をしていましたが、その頃にはもう作り上げていたので今更何か文句を言う訳にはいきませんしね。

この人が仮に骨折をしていなかったら、私にこの案件が来たかどうかも怪しいです。

恩返しをしていきます

上記の出来事が一つでもズレていたら私がこのクライアントのWEBサイトをリニューアルする事はなかったと思います。

そしてこのラッキーが重なって、私に構築済みテンプレートを利用する機会を与えてくれた事に心から感謝をしています。

もう今回のクライアントには恩は返せないので、その分自分が今後担当していくクライアントに少しずつ恩を返していきたいと思っています。

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