グーグルパートナーズGoogle partnersからの電話
グーグルパートナーズからの営業電話
先日、私が担当をしているお客様(クライアント)のところに営業の電話がかかってきました。
それが「グーグルパートナーズ」という会社からで、「あなたのところのサイトはセキュリティが低い・アドビも外さないと検索順にに影響が出る」という主旨の話でした。
メールで上記の様に記載があったので、実際のお話はもう少しいろいろ説明があったとは思いますが、大体上記のような感じだったのでしょうね。
今回はそのグーグルパートナーズという会社と私とクライアントへの対応についてお話をしたいと思います。
担当しているサイトデータ
担当サイトの経緯
このクライアントからは2つのWEBサイトを担当させてもらっています。一つはもともと別の業者が制作したサイトなのですが、その制作業者の対応が悪いという事で、何年か前にサーバー引っ越し・管理者移動を経て私の管理になり、今に至ります。
もう一つは、私が新規に作ったクライアントの新サービス紹介向けとなる別のWEBサイトです。
いずれのサイトも保守は担当しておりますが、SEO順位の維持は契約内容に入っていませんでしたし、現在のところまだSSL暗号化(https化)もしていない状態です。
ターゲットになったのは1つ目の古いサイト
グーグルパートナーズから電話があった時に指摘されたWEBサイトは前者の方で、HTML4のバージョンで記述されたままの古い形態のサイトです。
トップページの上部にメインイメージの役割としてFlashコンテンツが設置されており、まだスマホページの準備すらしていない状況です。
提案をしていないまま今日まで来ている
ちなみに後者のサイトの方もスマホ版・レスポンシブルデザインにはしていませんでした。
どちらのサイトも本来であればSSL化やレスポンシブルデザインへのリニューアルを実施していかなければならないのですが、結果進んでいないまま今日まで来ている感じですね。
当然お金が掛かる話です。そのクライアントからはすぐにでもWEBサイトをブラッシュアップ(スマホ版を準備するなど)して、呼び込みを強化したいという姿勢があまり感じられませんでした。なのでこちらも深追いはしないスタンスですね。
これが今回のクライアント様のサイトの現状です。
グーグルパートナーズとはどのような会社か
営業電話を掛けてきた「グーグルパートナーズ」とはどんな会社なのでしょうか。
クライアントが言うには、STAFFが検索したら「詐欺だ」とかの口コミがネットに出ていたとの事。
てな訳で私もいくつか検索をしてみました。
グーグルパートナーズから電話がかかってきた
【相手】
「Googleマップにウェブサイトの登録がある会社様で1ヶ月間サイトの内部更新がされていないのでご連絡しました。
このままではサイト評価が下がって検索されにくくなってしまいます。一度こちらで詳細をチェックの上、資料をご用意してご説明にお伺いさせて頂きますが、ご都合の良い日程はいかがでしょうか?」【担当者】
「うちのサイトは毎日更新していますが、どういうことですか?」【相手】
「web上の更新と内部の更新は」違うのです。その辺りもお伺いしてご説明しますが、ご都合はいつがよろしいですか?」【担当者】
う~ん、いまいちよくわからないしアポイントを迫られる。
自称グーグルパートナー」から電話があったらどうすべきか?
従業員がグーグルから電話ですと取り次ぐので、グーグルパートナー(代理店)の「株式会社***」と、いかにもグーグルからの電話のようにいって、グーグルマップの仕様が変わりましたので、グーグルの代わりに、無料で書き変えますので、今日、訪問したい時間を指定したいと、電話がありました、ネットで調べると、HPの制作会社でした。
Googleの名を語る 検索しているとへんな表示が出ますとの事。今出ないのならそのうち出るようになると言っている。ホームページを見た人は出ているよ、などと言っていました。詐欺まがいの言い方でした。
Googleパートナーズと名乗り、ホームページを更新をしてないと検索結果に表示されないとか、セキュリティに問題があるとか、アルゴリズムに合わせて更新が必要とか、知らない人が聞くともっともらしいが、実際には知識レベルが低いことが話してすぐにわかったので、SEOの営業か?と聞くとMEOと。また社名をGoogleパートナーズと言っていた。営業するにしてもレベルが低すぎるインチキ会社。
以上、様々な書き込みが出て来ていましたね。
「Google partners」の何が問題か
まずグーグルパートナーズという名乗り方ですよね。正式な会社名ではなくGoogleの関連会社を連想させる呼称になっている部分です。
本来であれば実際にGoogleの関連会社からそのような電話が掛かってくるはずがありません。
わかる人はわかると思いますが、その辺りに疎い人でも、GoogleがIT大手の有名な企業である事くらいは知っているので、その知名度を狙ったものだと推測されます。
実際に存在するGoogle Partners
更に言えば本当に「グーグルパートナーズ」と呼ばれる名称が存在している事ですね。
厳密には「Google AdWords認定パートナー」と呼ばれるものです。
Google Partnerバッジを保持している代理店で、Google のサービスを熟知しており、優れたサービスの提供およびGoogleの成功事例を実践できる良好なビジネスパートナーの認定資格をクリアした会社がそう呼ばれます。
下が認定後に名刺などに印刷ができる「Google Partnerバッジ」です。
グーグルパートナーズはアドワーズ正規代理店のリスティング代行会社を指す
今現在「Google pertners」はGoogleのアドワーズ広告部門に統合されています。ですのでアドワーズ正規代理店のリスティング代行会社である事を一般的に「グーグルパートナーズ」と呼ぶようです。
この認定会社の品位を落とす事につながっているのが一番の問題ではないかと思います。
今回のクライアントへの対応
クライアントにこのグーグルパートナーズから電話が掛かってきた時に私が取った対応をご紹介しましょう。
責任はこちらにもある
まず電話が掛かってきたのは、対象WEBサイトがhtml4で構成された古いタイプのWEBサイトだった事が要因でしょう。ここは私も責任を感じています。
レスポンシブルデザインで構築された最先端デザインのWEBサイトにリニューアルをしていれば、おそらくそのような電話自体掛かってきていないと思われます。
私が送ったメール文面(返信)
それに対してクライアントのお返事がおおよそ以下の内容でした。
クライアントからの返信メール
このやり取りを機に、まずは2サイトのSSL設定のご用命を頂きました。
この感じであればWEBサイトのリニューアル案件も近いうちに頂けると踏んでいます。
むしろ私にとってはグーグルパートナーズのサポートを受けてこちらの仕事(営業)が進んだという感じでしょうか。
日頃の信用が全ての鍵です。
少しずつ築いた信頼
普通この場合、クライアントから「他人から指摘をされて恥ずかしい思いをした」と言われてしまう可能性もあります。
でもこのクライアントとは良好な関係が築けており、更新のご依頼には常に迅速に対応しておりますし、質問されたことに対してはきちんとわかりやすく説明応対をしておりました。
SSLの事はともかく、リニューアルの提案(スマホ版ページ準備に関して)は既に何度かしておりましたので、この件で信用が落ちる事はなく、むしろ「やっぱり言われた通りなんだ」と提案の根拠が補強された感じすらありますね。
第三者からの刺激心理
でも担当業者である私から発せられる提案は、当然の事ながら直接お金が絡む事なので、提案理由を額面通りに受け取れない心理が働くのは当然です。
そこで第三者であるグーグルパートナーズからその重要性を再発信してもらった事になり、今回は抜群の効果があったという事ですね。
繰り返しになりますがこれは常日頃の信頼あっての芸当です。
全てはどれくらいの信頼を持たれているかに掛かっていると再確認したお話でした。