
win11とwin10とでフォルダを共有する際、共有PC名が表示されない場合の対処法
きちんと共有設定ができているにも関わらず、Win10の共有PC名が表示されない事があります。
Win10の古いバージョンでは、共有PC名が表示されない事がある様です。
そんな時はアドレスバーに直接共有フォルダのパスを入れれば開けます。パスのショートカットを登録しておきましょう。
共有PCが表示されない
Windows系の共有フォルダの設定については既にたくさん紹介記事がありますね。
どの記事も操作はほぼ同じなのですが、その通りに設定しても共有フォルダを設定したPC名が表示されない事がありませんか?
本記事では簡単に共有の仕方をおさらいし、共有フォルダが表示されない場合の解決方法を紹介します。
Windowsの共有設定のおさらい
まずは共有設定をもう一度確認していきましょう。
ネットワークプロファイルの設定
「Win旗マーク」→「設定」→「ネットワークとインターネット」へ進んだ状態
使用しているネットワークの「プロパティ」を開きます。
ネットワークプロファイル
利用しているネットワーク(無線・ルーター有線LAN)のプロファイル欄が表示されます。
ここを「プライベート」の方にチェックを付ける様にしましょう。
共有の詳細設定の変更
次にネットワークと共有センターを開きます。
一つ前に戻った「ネットワークの状態」画面下に「ネットワークと共有センター」のリンクがあります。
ネットワークと共有センター
左メニュー欄にある「共有の詳細設定の変更」をクリックしましょう。
共有オプションの変更
ここには大きく下の3つの項目がありますが、基本的に全て有効にしておきます。
・プライベート
・ゲストまたはパブリック
・すべてのネットワーク
チェックを付ける項目(プライベート and ゲストまたはパブリック)
ネットワーク検索を有効にする
ファイルとプリンターの共有を有効にする
チェックを付ける項目(すべてのネットワーク)
共有を有効にして、ネットワークアクセスがある場合はパブリックフォルダー内のファイルを読み書きできる様にする
128ビット暗号化を使用してファイル共有の接続を保護する(推奨)
パスワード保護共有を無効にする
最後のパスワード部分だけ無効にする形です。
共有フォルダの作成
では次に共有フォルダを作成していきます。
共有したいフォルダを右クリックして「プロパティ」をクリックします。
共有タブを選んで「詳細な共有」ボタンをクリックします。
まず一番上の「このフォルダーを共有する」にチェックを付けましょう。
次に共有名を確認して、下にある「アクセス許可」をクリックします。
共有アクセス許可
共有アクセス許可の画面には、グループ名とアクセス許可欄が表示されています。
グループ名(everyoneでOK)をクリックし、下のアクセス許可の縦3つのチェックを全て付けましょう。
・フルコントロール
・変更
・読込
これでPC間の共有は一通り終了した事になり、再起動した上でネットワークを開くと、共有PCが表示されるはずです。
設定した後、PCの再起動は必ず行うようにしましょう
ネットワーク上の共有PCについて
これでネットワークを開くと、共有したPCのアイコンが表示されているはずです。
権限情報の入力が必要な場合がある
共有PCを開こうとすると、権限情報としてユーザー名とパスワードを聞かれる場合があります。
・コンピュータ名
・パスワード
※1日に1回初回アクセス時に聞かれる場合あり
ここはその共有するPCのコンピュータ名と、パスワードはPINコードを入れる事になります。
PINコードとは、PC起動時に入力するパスワードの事です。
コンピュータ名の確認
上で入力するコンピュータ名を確認する方法をご紹介しましょう。
「設定」から「システム」を開き、左のメニュー欄一番下にある「詳細情報」メニューを開きます。
詳細情報ページの右項目欄に「このPCの名前を変更」という薄いメニューがあるのでそれをクリックしましょう。
「システムのプロパティ」が表示されます。ここでフルコンピュータ名:の所にある記載がコンピュータ名です。
入っていない場合は下にある、このコンピュータの名前を変更するには「変更」をクリックしてください。のボタンを押します。
直接アドレスを入力する
共有PCが表示されない
問題は、ここまで全ての設定をきちんとやっているのに共有PCが表示されない事です。
もちろん再起動したにもかかわらずです。
共有PCが表示されないと、その中にある共有フォルダへアクセスする事ができませんよね。
皆さんもここでつまづいているのではないでしょうか。
Win11とWin10で違う
例えば今回の環境の場合、Win10の画面上にはWin10とWin11の共有PC名が表示されています。
Win11のPC名は権限情報を初回に1度入れるだけで開けますし、中の共有フォルダにもアクセスできます。
逆にWin11のPC画面上には、Win10の共有PC名が表示されません。
PC名が出ない以上、中で設定している共有フォルダを開く事ができない訳ですね。
ではどうすればよいのでしょうか。
共有PC名を直接アドレス欄に打ち込む
ズバリ解決方法は、「共有PC名を直接アドレスバーに入れる」事です。
共有PC名を入力してみる
アドレスバーの中身(今はネットワークと書いてあるはず)を全て消して「\\共有PC名」と入れてみましょう。
例:\\DESKTOP-lpeg
(DESKTOP-lpegが共有PC名)
すると以下の2つの結果のどちらかが出てきます。
権限情報の入力画面が出てくる
アクセス権限がないというガイダンスが出る
繋がらない場合もあるでしょうが、共有設定は生きている訳です。
アイコンが出ないだけで共有設定は有効
同じWin10でも初期のものになると、この様に共有PCが見えない場合がある様です。
ただ、アイコンとして見えていないだけで実際に共有設定は正常に働いています。
アドレスに直接打ち込めばつながる事がその証です。
共有フォルダ名を打ち込む
共有PCにはアクセスできなかったかもしれませんが、大事なのは中の共有フォルダですよね。
では先ほどと同じ要領でアドレスバーに「\\共有PC名\共有フォルダ名」を入れてみましょう。
例:\\DESKTOP-lpeg\webdata
直接共有フォルダ内が開く
すると中が開いてくれるはずです。
これでPCアイコンが出ていなくても、共有フォルダ内を開ける事ができる様になりましたね。
共有PCが見えなくても、共有フォルダさえ開ければ後は何とでもなります。
ショートカットを作成する
本来利用したいのは共有PCではなく、中の共有フォルダのはずです。
ですので共有PCアイコンが開けなくても、中のフォルダが開けば問題はありません。
ですのでその共有フォルダに直接アクセスできるショートカットを作れば良いのです。
そうすればネットワークの画面を開く必要もありませんね。
デスクトップ上で作る場合
デスクトップ上などで右クリックし「新規作成」から「ショートカット」を選択します。
\\DESKTOP-lpeg\webdata
上記のアドレスを項目の場所に入れて「次へ」をクリックしましょう。
次にショートカット自体に名前を付けて保存します。
これで別CPの共有フォルダへアクセスできるショートカットができました。
まとめ
いかがでしたか。無事共有フォルダへアクセスできる様になりましたでしょうか。
要は共有PCアイコンが出なくても、設定できてればきちんと共有がされているという事です。
アイコンをクリックできないのなら、直接アドレスバーにパスを入れればそこに飛んでくれます。
後はよく使う共有フォルダをショートカットで登録しておけばよいだけです。
共有先のPCがスリープ状態だとつながりませんので、確認してくださいね。
PCアイコンが出ていなかった人はアドレスバーへの直接入力をぜひお試しください。