www付きサブドメインの管理(どちらかに統一する)

www付きサブドメインの管理(どちらかに統一する)

www付きサブドメインの管理(どちらかに統一する)

サブドメインは様々な区画を作る事ができ、それぞれ違うコンテンツを表示させる事ができます。

レンタルサーバーによっては、自動でwww付きサブドメインが作られる場合があります。

どちらも同じで良いのなら、.htaccessでリダイレクト設定を掛けて統一しましょう。

wwwサブドメインの管理を考える

今、WEBサイトURL表記としては以下の2つがよく使われています。

ドメイン名のみ(wwwなし)
www.ドメイン名

ドメインそのままの場合と、www.ドメインの場合ですね。

両者に優劣はない

両者にサイトの価値における優劣はありませんので、どちらで表示しても問題はありません。

ちなみに本ブログのURLはhttps://lpeg.info/ でwwwはつきません。

※できるだけURLを短くしたいなら、付けない方が良いでしょう。

一昔前はドメイン名は「wwwあり」のURLが主流でしたので、昔からあるWEBサイトURLはwww.の付いたものが多い気がします。

今はドメインのみ(www.なし)のサイトもたくさんあります。

GoogleChromeの表示

ブラウザのGoogleChromeでは、URLにwwwがついていてもアドレスバーには表示されない仕様になっています。

本来はwww.付きURLだが見えていない状態

知らないユーザーがサイトのURLを目視したら、本来はwww付きのURLであってもwwwが付いていない様に思われますね。

それに対してMicrosoft Edgeでは、アドレスバーはwwwまできちんと見えています。

かなりのシェアを誇るGoogleChromeにおいて、www部分が見えない仕様になっている訳です。

その意味で、wwwを付けるメリットはあまりないと言えるかもしれません。

サブドメインの役割

lpeg.info部分を「ドメイン」と呼ぶのに対し、www.の部分は「サブドメイン」と呼びます。

このサブドメイン部分の名称は、www.だけではありません。

sub.ドメイン名
test.ドメイン名
user.ドメイン名

などいろいろなサブドメイン名を付ける事が可能です。

区画ごとに違うコンテンツ

サブドメインの本来の役割は、名称ごとにそれぞれ違うコンテンツを表示させる事です。

例えば一般公開しないテスト環境準備が目的であれば、test.lpeg.infoを設定しその中にテストデータを入れます。

test.lpeg.infoで一度実地テストをした後に、lpeg.info環境にアップする形ですね。

他にも会員専用のコンテンツを公開する目的で、user.lpeg.infoなどを作る訳です。

この様に別区画を設けて、ブログやシステムなど本番コンテンツとは違うコンテンツを入れるのが一般的です。

サブドメインでメールも作れる

あまりないかも知れませんが、@マークの後ろにサブドメインが付くメールアドレスも作れます。

例えば、info@test.lpeg.infoなどです。

サブドメインは任意で作る

基本的にサブドメインは管理者が任意に準備するものなので、使わないなら何もしなくて良いのです。

ところがwww.のサブドメインは、管理者が意図していなくても自動的に作られる場合があります。

これはレンタルサーバー側の仕様によるものです。

レンタルサーバーのサブドメイン設定

レンタルサーバーで独自ドメインを設定した際、ものによっては「wwwサブドメイン」も同時登録される場合があります。

この時、wwwなしwwwありのどちらでも同じサイトデータを表示する様に設定されます。

lpeg.info
www.lpeg.info(自動作成)

独自ドメイン設定時に自動で「wwwあり」も設定され、どちらでも同じサイトが表示される。

ロリポップ

ロリポップでは、独自ドメイン設定時に自動でwwwサブドメインも設定されます。

サブドメイン設定

上記は管理画面の「サブドメイン設定」欄に表示された一覧です。

公開アップロードフォルダは通常ドメイン時と同じところが自動指定されています。

SSLも両方同時に設定できる

SSL設定

無料SSLも、ドメインのみとwwwサブドメインの両方を設定できる様になっていますね。

Xserver

Xserverはwwwサブドメインは自動設定されません。全て任意です。

サーバーパネルのサブドメイン設定欄

サブドメイン設定

ですので独自ドメインを設定した段階では、ロリポップの様にサブドメインはつきません。

サブドメインを設定する場合、以下の2つを任意に設定する必要があります。

サブドメイン設定追加パネル

サブドメインの名称
表示する区画(ドキュメントルート)

さくらインターネット

さくらインターネットでは、ドメイン登録時にwwwサブドメインが自動設定されます。

ドメイン設定パネル

ドメイン設定時に「www.が付与されたサブドメインも利用する」のチェックが付いた状態で始まります

ですのでサブドメインを使わないのなら、チェックを外す必要がありますね。

wwwサブドメインで表示する区画も「公開フォルダ」と同じところです。

統一設定ができる

ドメイン転送

さくらでは、wwwあり・なしのどちらに転送するかを選択できるようになっています。

これにより2つが1つに統一される訳ですね。

Webarena

Webarenaでは「子ドメイン」という扱いで、wwwサブドメインの設定ができます。

子ドメインを設定しない限り、自動では設定されません。

子ドメイン設定

ですので最初から自動設定はされません。

wwwサブドメインでメールを利用するかどうか、オプション選択も可能です。

子ドメイン公開フォルダの設定

さらにマルチドメイン設定ツールから、wwwサブドメインの公開ディレクトリ位置を指定する事ができます。

マルチドメイン設定

これでwwwサブドメインで違うコンテンツを表示させる事もできる訳です。

Conoha WING

Conohaサーバーではwwwサブドメインは自動設定されません。

別途管理画面からサブドメインを追加する事で利用できる様になります。

サーバー区画にサブドメイン名フォルダができる

サブドメインを追加すると、サーバー区画内に専用の公開ディレクトリ(サブドメイン名)ができています。

その中にデータを入れる事で別々のコンテンツを見せる事ができます。

以上、主なサーバー先を紹介しましたが、ロリポップやさくらサーバーは自動で設定がされる仕様です。

すでに上記レンタルサーバーを使っている人は確認をしてみましょう。

ドメインとサブドメインは別々の扱い

ドメインのみのコンテンツとwwwサブドメインは本来別々のものです。

しかし従来までの流れで、ドメインのみ・wwwサブドメインいずれも同じサイトデータを表示させる傾向にあります。

独自ドメイン設定時に自動で設定されていると、余計気づきにくいのです。

しかしこの状態をそのまま放置するのは危険です。その理由を解説します。

Googleに間違った判断をさせない

サブドメインURLも表示される再に注意して頂きたいのが、Googleの検索ロボットへの対応です。

ユーザーから見て、どちらでも同じものが映るのであれば問題ないと思う事でしょう。

しかしGoogleの検索ロボットは両者を同じものとは判断しません。常に別々のものと判断しています。

2つ目のサイトは元サイトのコピー

つまりサイトデータは共通で1セットしかなくても

lpeg.info
www.lpeg.info

この両方でサイトが見える以上、Googleは2つの個別サイトが存在すると判断するのです。

両方同じデータが見えるため、複製されたコピーサイトとして扱われるのですね。

複製サイトはペナルティ対象に

Googleはサイトの複製を極端に嫌がりますから、ペナルティを受ける可能性もあるのです。

「ドメインのみ」が本家URLなのですが、wwwサブドメインを放置していたがために、本家の順位が落ちる事もあり得るのです。

被リンクの価値も分散する

SEOのコーナー記事でも一度解説しましたが、外部サイトから受けるリンクは非常に重要です。

価値のあるリンクがあればある程、順位に影響すると言われているためです。

被リンクのURL

例えば、以下の様なURLで被リンクが貼られている場合があります。

lpeg.info/~で始まる被リンク
www.lpeg.info/~で始まる被リンク

これって実は、それぞれ別々のリンクになってしまうんです。

同じサイトなのに2つのサイトで分け合っている

例えば1本1点のリンクを10本もらっていたとします。合計10点のリンク価値がある訳ですね。

これがlpeg.infoに対して10本貼ってあるならば、全てlpeg.infoへの価値となります。

ではその半分の5本が、www.lpeg.infoに対して貼ってあったらどうでしょうか。

lpeg.info…5点
www.lpeg.info…5点

価値が分割されてしまい、非常にもったいない事になります。

SEOのためにもリンク評価を1つに集約させる

本来10点あるはずの価値が半分になっている訳ですから、SEO的にも大変な損失です。

リンクを付けてくれた側は同じサイトと思っていますから、悪気は全くありませんしね。

外部からの被リンク価値を100%もらう意味でも、被リンクが分散されない様にしなければなりません。

合わせて読みたい

リダイレクトで両者を1つにまとめる

今この問題を解決する一般的な方法は、リダイレクト処理で両者を1つに統一してしまう事です。

例えば仮にwwwサブドメインのURLを打たれても、ドメインのみURLの方に強制転送させてしまいます。

そうする事で着地点がドメインのみURLに統一されますね。

※サブドメインを削除してしまうのはリンク切れとなるので、お勧めしません。

これによりGoogleもドメインのみURLのみを認識し、複製サイトという判断はしなくなります。

リンクの価値も分散される事はありません。

ですのでwwwサブドメインを放置している管理者は、このリダイレクト対策を早急に行うべきです。

リダイレクト対策

wwwサブドメインをドメインのみにリダイレクトさせる場合、.htaccessに書くのが簡単です。

.htaccessリダイレクト例(ドメインのみへ統一)

まずはwwwサブドメインをドメインのみに301リダイレクトさせる例です。

<IfModule mod_rewrite.c> RewriteEngine On RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www.lpeg.info RewriteRule ^(.*) https://lpeg.info/$1 [R=301,L] </IfModule>

※<ifmodule></ifmodule>のところは環境に応じて入れて下さい。

.htaccessリダイレクト例(wwwサブドメインへ統一)

以下は逆にドメインのみのURLを、wwwサブドメインへ301リダイレクトさせる例です。

<IfModule mod_rewrite.c> RewriteEngine on RewriteCond %{HTTP_HOST} ^lpeg.info RewriteRule ^(.*)$ https://www.lpeg.info/$1 [R=301,L] </IfModule>

本ブログのURLは、上のやり方でhttps://lpeg.info/ に統一しています。

以上の様に設定しておく事で、ドメインのみかwwwサブドメインのどちらかに統一させる事ができます。

Googleも迷わずに済む訳ですね。

wwwサブドメインを確認して未設定の場合は、リダイレクトする様にしましょう。

最近出現したwwwサブドメインのメリット

本サイトはwwwなしドメインで統一をしていますが、最近wwwサブドメインのメリットが報じられる様になりました。

サイト表示速度を高速化したり負荷を軽減する「CDN」を利用するなら、wwwサブドメインが良い様です。

CDNを利用する際はwwwサブドメインでなければならい

CDNとはContent Delivery Networkの略で、キャッシュサーバーを使ってWebサイトの表示を高速化したり、負荷耐性を高めたりできます。

このCDNを使う際の条件の1つに「wwwなどのサブドメインがついたドメインである事」があります。

DNSの仕様による仕組みが影響しており、ここでは解説しませんが、CDNを使うのならwwwサブドメイン側に統一しておく方が良いでしょう。

他に、さくらインターネットのCDN連携機能である「コンテンツブースト」でも、wwwサブドメインでなければ設定できないという制限があります。

この辺りは、用途に応じて選択する事になりますね。

この記事をシェアする

一押し人気コーナー紹介

HTMLカテゴリの関連記事