Photoshopでよく使うメニュー機能
Photoshopでよく使うメニュー機能
前回はPhotoshopでメインとして使う左袖のツールメニューの紹介をしました。
今回はそれ以外に、画面上部の横並びメニュー(ファイル・編集・イメージ・レイヤーなどの並び)の中でよく使う機能を紹介していきますね。
前回同様繰り返しとなりますが、今回も画像加工よりもWEBイメージ画像の出力を想定したものになります。
ファイルメニュー
ファイルメニューは画像保存・出力の際によく使います。前回説明をしたのでここでは省略しますね。
編集メニュー
【変形】
変形メニューは、作業ファイル上の対象レイヤー(画像だったり図形だったりテキストだったり、クリックしてハンドルが表示される要素)を選択した状態で使用されます。
対象レイヤーを「90度や180度に回転」させたり、「水平方向に反転・垂直方法に反転」などをさせる事ができます。
他にも「自由な形・遠近法・ゆがみ」など、対象レイヤーの形を変える事ができます。
実際にどのように形が変わるのかについては実際にテストしてみて下さいね。
【ブラシを定義・パターンを定義】
これはPhotoshopに表示している画像や要素をそのまま「ブラシ」として使えたり、レイヤー効果の「パターンオーバーレイ」として利用する事ができるものになります。
ブラシ定義
ドット柄やアイコンなどをブラシとして定義登録しておくと、その絵柄でライン線が書けたりブラシとして塗ったりできます。
パターン定義
登録した画像を一つのパターンとして定義すれば、その画像パターンでレイヤー全体を敷き詰める事ができます。
対象を「定義」する事でいつでもそれが使えるようになり複数定義もできるので、よく使いそうなものがあれば定義登録をしておきたいですね。
イメージメニュー
【色調補正】
色調補正は対象の色合いを変える様々な機能が搭載されています。Photoshopの「本文」である画像加工の要となる機能です。明るさやコントラストだけでなく非常に豊富なカラー調整ができます。
ここでは一つ一つ詳細の紹介はしませんが、WEBイメージは写真を適度に明るく調整したりする事が多いので、彩度やコントラスト等の調整は最低限できるように練習をしておきましょう。
【画像解像度】
画像の解像度とは対象となる作業ファイルのサイズを拡大縮小するものです。縦横サイズの単位は基本的にはピクセルサイズ(px)になっています。
ドキュメントサイズ(cm)も下に用意されていますが、基本的にWEBイメージはpx単位でサイズ管理をするので、上のピクセルサイズを常に見ておくようにしましょう。
縦横比について
基本的に縦横は比例して拡大縮小\するので、幅のサイズを変えればそれに応じて縦サイズも変わります。
下にある「縦横比を固定」のチェックを外すと、縦横を比例させずに拡大縮小する事ができます(比例させずに使う事はあまりないと思います)。
写真をPhotoshopに取り込んだら、まずは何よりも最初に「WEBイメージとしての掲載サイズ」を先に決定するでしょうから、この「画像解像度」による作業ファイルの拡大縮小は重要な作業になりますね。
画像解像度は基本「72」になっています。解像度については後述します。
【カンバスサイズ】
カンバスサイズは「作業ファイル自体のサイズ」を変更する際に使う機能です。
画像解像度と違って対象の各要素を拡大縮小させるのではなく、作業ファイル枠自体のサイズを変える機能です。ですのでファイル上に乗っている画像や要素のサイズは変わりません。
サイズを大きくする場合
要素はそのまま作業ファイルだけが大きくなるため、仮に背景色が「黒」になっていればその分黒い背景余白ができます。
サイズを小さくする場合
要素はそのまま消える事はないのですが、表面に見えるサイズが狭まるような感じになりますね。
【画像の回転】
画像の回転は変形メニューの回転と違い、作業ファイル全体を回転させる機能になります。
「90度や180度回転」「上下反転や左右反転」などができます。特に上下反転や左右反転は、元画像の雰囲気を少しでも変えるためによくおこないますね。
【トリミング】
トリミングとは作業ファイルの端と要素の周りにある余白部分(ホワイトなど一色で敷き詰められたエリア)を一気に削除する機能です。
左上の色あるいは右下の色、そして透明の箇所を選択してトリミングする事ができます。これにより作業用ファイル自体のサイズが削った分だけ小さくなります。
【複製】
作業用ファイルをコピーしてもう一つ同じ作業用ファイルを複製する事ができます。
よく同じ要素を2つずつ重ねて使う場合に、効率よく要素を複製するためその作業ファイル自体を複製する事があります。
バックアップの役割もできる
作業ファイルを複製した方で一旦作業を進めてみて、結果上手くいかずに複製の方を削除したとしても、元の作業ファイルが残っているので安心ですよね。
レイヤーメニュー
【レイヤーマスク】
レイヤーマスクは対象となる選択エリアを隠したり、或いはそこ以外を隠したりして、見せたい箇所を任意に限定する場合によく使います。
例えばある要素を選択しておき、その上に別の要素レイヤーを載せている場合、上のレイヤーを「下にある要素の選択範囲分だけ隠して」下のレイヤーを見せたりする事ができます。
切り取りと違って「隠す・或いは隠すのを解除」ができる点がメリットです。
フィルターメニュー
【豊富にある各種フィルター効果】
画像なり要素だったりにいろいろな効果を施す事ができます。メニューをみてもお分かりの通り、非常に様々なフィルター効果を掛ける事ができます。
どのような効果ができるのかについては一つずつ自分で試してみて下さい。
※描画色や背景色をきちんと設定しているとフィルター効果がわかりやすいです。
特によく使うのが「ぼかし効果」
イメージ画像出力の際に映っていてはまずい部分などがある場合に、そこを識別できない様にぼかす事がWEBではよくありますよね。
ウィンドウメニュー
【各種項目のチェックON・OFFによるメニューの表示】
作業をする際に常に出しておきたいツールやメニューは人によって違ってきます。その常に出しておきたい項目のチェックをON・OFFする事で出し分ける事ができます。
いかがでしたか。
人によって良く使う機能は様々だと思いますが、特にWEBイメージ画像の出力の際には上記は頻繁に使われるものばかりだと思います。
まずは基本的なバナー画像などの作り方を覚えて、各機能を駆使していけるようになりたいものですね。
特にご紹介した機能はキーボードのショートカットメニューから簡単に呼び出せるものもありますので、マウスでクリックしなくてもいい様に、よく使うものについてはショートカットメニューを覚えておきましょう。