ローカルSEOに取り組む前に必要な9つの準備(初心者向け)
ローカルSEOに挑むには大手サイトに登録するだけでなく自身のWEBサイトとコンテンツが必要です。
WEBサイトでどれだけ地域に貢献・密着をしているかをアピールする必要があります。
地域限定イベントやFAQ、オリジナルの完全ガイドの様なコンテンツを作る事でローカルSEOの評価が上がります。
ローカルSEOではオリジナルWEBサイトが重要
地域サービス検索の鍵を握る「ローカルSEO」、WEBサイトの順位が上がらず悩んでいる人が多いと思います。
今は資本の入った「大手サイト」が検索世界のどのジャンルでも大きくシェアを伸ばしています。
料理店であれば「ぐるなび」や「ホットペッパー」に登録表示するのは、今となっては必須でしょう。
ぐるなびサイト
大手サイト内でも競争激化
しかしこの大手サイトは、紹介するお店の数が膨れ上がり過ぎています。
ですので大手サイト中でさらなる検索競争に晒される事になります。
大手サイトの中で他社との検索競争に負けていては、大手サイトに出す意味がありませんよね。
自身のWEBサイトがやはり必要
ここで今一度原点に立ち戻りましょう。
ビジネスを収益化・成長させたいのであれば、「ローカルコンテンツ独自のWEBサイト」が必要であり、それを磨き上げていく必要があります。
競争力の高いローカルキーワードで上位表示させるためには、ローカルコンテンツの作成がやはり効果的な方法なのです。
本記事では特にこれからの初心者向けに、ローカルSEOに取り組む前の9つの準備をご紹介します。
拠点固有のランディングページ
もしあなたが複数の拠点を持つビジネスの場合、その場所ごとに専用のランディングページを持つようにしましょう。
あなたが小規模な地元企業である場合、競合他社に場所ごとにWEBページを構築すされてしまうとかなり不利になります。
ですのでそうならないよう、防止策の意味合いもあります。
例:ハウスクリーニング大手の地域別サイト。
このようなページが地域拠点ごとに存在するので、地元業者の脅威になります。
競合他社に引けを取らない形
逆に言えば競合他社が拠点ごとのランディングページを既に展開しているならば、こちらも対応して作成する必要がある訳です。
その場所ごとにシンプルに1ページを設ける形でよいので準備をしましょう。
とにかく競合他社との比較で見劣りしない事です。
都市・地域に密着したコンテンツページ
競合他社に対抗するランディングページを作る予算が無かったり、既に太刀打ちできない状態まで来ている可能性もあります。
この様に競合他社にランディングページで対抗するのが困難な場合は、都市または地域名におけるWEBページを作成する方法もあります。
自身のテリトリーではなく、あくまで地域の業種業態に関する情報を提供するページとなりますね。
自身のビジネスPRに関係しない「関連コンテンツ」サイト
地域や都市でくくるとあなたのお店との直接のつながりが無くなるかも知れませんが、それで良いのです。
要は自分のビジネスサービスと都市・地域を結びつける様な「関連コンテンツ」に活路を見出す訳です。
例:地元の高校生のための地元企業紹介サイト
このようなサイトを地元企業が構築し、地域PRにつなげている例もあります。
キーワードのターゲット範囲が少し離れてしまうので検索数としては少ないかも知れませんが、競合他社に抗うよりは可能性があります。
FAQページを整備する
WEBページには質問と回答を乗せた「よくある質問のページ」が付いていますよね。
ローカルSEOのコンテンツの秘策の一つは、このFAQページを練り上げる事です。
このFAQページだけで全ての自分のビジネスに関する全ての疑問を解決できる様にブラッシュアップさせるのです。
FAQページ
FAQページが重要な理由
ではなぜFAQページを充実させる必要があるのでしょうか。
それはFAQページが「会話型」の文章形式で掲載されている事が多いからです。
音声検索の台頭
近年人々がコンテンツを消費する方法には変化が見られます。モバイル検索・音声検索などがそのいい例ですね。
調査データ
モバイル検索のほぼ3分の1は「場所」に関連した検索である
過去12か月間に音声検索で場所を検索している消費者は58%に上る
会話型の検索に対応するため
音声検索ですから、入力形式は当然「会話型」によるものが多くなりますよね。
となればFAQページなどの会話型のコンテンツが検索評価対象として有利という訳です。
FAQページが重要視される例
Googleで例えば「ペットにどのような予防接種をするべきか」と検索したとしましょう。
すると獣医師のFAQページが上位に表示されています。
獣医師サイトのFAQページ
このページは時にはTOPページの「強調スニペット」になっている事もあり、Siriで同じ質問をしたときの検索結果の2つ目にも出ていました。
この様にFAQページは、ローカルSEOの向上に役立つと言えるのです。
特別割引サービスを展開する
これは、地元の住民を対象とした特別割引サービスを展開する事で、差別化を図る手段です。
地元限定の割引サービスですから、地元ユーザーに強力にアピールができますよね。
この「限定」というワードは、ユーザーを特別な気分にさせるはずです。
競合他社に競り勝つためにも、思い切った割引サービスを展開するべきでしょう。
楽天トラベル:県民限定宿泊プラン
ローカルイベントを主催する
よくFacebookなどで特定日にイベントを開催するビジネスがありますよね。
一部サービスの半額或いは無料、限定イベントなど多岐にわたります。
地元の企業がユーザーの認知度を高めるため、FacebookやTwitterを活用するのは当然ですね。
SNSだけで完結させない
しかしFacebookなどのSNSだけでPRするのは非常にもったいない事です。
WEBページでそのイベントを表示させるべきなのに、していない場合があります。
地元イベントの主催者なのに自身のWEBサイトでPRしないままだと、地域密着型サイトの色合いが出せません。
自分の傘下でアピールする
SNSも重要ではありますが、FacebookなどのSNS記事は所詮「facebook.com」などのドメイン内です。
あなたのWEBサイト(ドメイン)に地元イベントのコンテンツが掲載されて初めて、あなたのサイトがローカルSEOにおいて評価を受けるのです。
例:地元クリスマスイベントページ(他社サイト)
地元のローカルイベントに協賛する
地元にはあなたが主催せずとも様々なイベントが開催されているはずです。
それに協賛する事も社会貢献であると同時に、ローカルSEOの役に立ちます。
主催・協賛会社サイト間のリンク
具体的な利点の一つに「リンク」を受ける事ができる事が挙げられます。
協賛していればイベント主催のWEBサイトからあなたの運営サイトへリンクが張られます。
つまり被リンクをもらえる可能性が高い訳ですね。
地元のイベントサイトからリンクをもらう事でローカル評価は向上します。
無理をする必要はない
仮にイベントを後援する予算がない場合は、必ずしも無理をして協賛する必要はありません。
代わりにその地元のイベントについて、WEBサイト内のブログや新着情報で取り上げる事が重要です。
ブログコンテンツを充実させる
ブログコンテンツはまだまだ様々な可能性を秘めています。
あなたが自分のサイトの中でブログを日々更新できるなら、SEOでランキングを改善するのに役立てましょう。
ブログ記事は必ずしも自分のビジネスの記事である必要はありません。
あなたの地域に関係するネタで良いのです。重要なのは「続けていく事」ですね。
新しい地元ショップの紹介
例えば近所に新しいお店が開店(閉店)したなどの情報も、地域の歴史の変遷を知る上で価値あるものになります。
いち早くその開店したお店の情報を発信する事で、徐々に定期購読ユーザーも増えていく事でしょう。
そのユーザーは「100%地元ユーザー」です。将来のあなたの顧客候補となり得ます。
地域の手続き
例えば行政手続きなどは、地域やエリアごとに方法が違ってきます。
そういった地域オリジナルの手続きや取り決め・方法などをブログで紹介するのも非常に効果的です。
アンケートやお客様の声
地域の人に実際にアンケートなどをして収集した情報を公開したり、お客様から聞いたお悩みを紹介するのです。
地元の生の声として活用できると同時に、唯一無二の情報となります。
自分だけの渾身のコンテンツガイド
何か一つで良いので、これだけは負けない自分だけの「虎の巻コンテンツ」というものを作りましょう。
たとえば、Coffeeショップであれば「コーヒーの淹れ方ガイド」を作成するなどですね。
これは単にコーヒーの作り方を説明するだけではなく、豆の種類と対応する淹れ方、歴史や豆知識・料金など余すところなくです。
全てを網羅したと言って良いほど重厚なコンテンツである必要があります。
唯一のオリジナルコンテンツを作る
さらに言えば地域のコーヒーショップの場所と特徴を網羅した「地域ショップリスト」なども面白いかも知れません。
鳥を飼っている・ペット入店OKなどのニッチなリストであれば、日本全国を対象にしたオリジナルのガイド情報ができるでしょう。
あなたのビジネスならどのようなガイドがイメージできるでしょうか。
例:全国の猫カフェを網羅して紹介しているサイトなどもある
時間は掛かっても構いませんので、簡単には他社に真似できない重厚なコンテンツが欲しいところです。
※ここが一番難しい事だと思いますが、頑張って作ってみましょう。
情報をとにかく発信する
どんな情報でも積極的に発信をしなければ誰も見てくれません。
そのためにはSNSでコンテンツ発信情報を告知する事は大前提です。
上の8個のいずれも最後に必ずSNSで発信するようにしましょう。発信して初めて1サイクル終了と言えます。
みんな同じ気持ちです
「こんな事発信していても仕方がない」常にこんな思いが頭をよぎる人もいるのではないでしょうか。
もちろん私もそう思う事が多々あります。
でも安心して下さい。みんなその気持ちを持ちながら発信しているのです。仕事ですからね。
この発信一つ一つの積み重ねがローカルSEOにつながると思って、淡々とおこなっていくべきです。