Firebase Hostingに独自ドメインを設定する(お名前.comでDNSレコード追加する場合)
Firebase HostingでデプロイしたWEBページを、独自ドメイン(カスタムドメイン)で公開する方法について紹介します。
設定するには、独自ドメインを取得した会社の管理画面から、DNSレコードを2回編集する必要があります。
まずは独自ドメインの所有権をTXTレコードで確認し、次にAレコードでFirebaseのIPアドレスを指定する必要があります。
Firebase Hostingに独自ドメインを設定する
一つ前の記事で、Firebase Hostingを利用する手順について紹介をしました。
この時ホスティングされたWEBサイトは、Firebase側が発行するドメイン(サブドメイン付)のURLでの公開でしたね。
例:https://lpeg-hosting.firebaseapp.com
本記事ではFirebase HostingにデプロイしたWEBサイトを、独自ドメインで公開する方法を解説します。
例:https://xxxxx.com/
取得ドメインはお名前.com管理
今回のドメインは「お名前.com」で取得した独自ドメインです。
今回は設定していく中でドメインのDNSレコードを追加するのですが、編集ページまでの進み方や追加方法はドメイン管理会社によって違います。
今回は「お名前.comのDNSレコード編集」が前提となりますのでご注意下さい。
他の会社のDNSレコード編集が必要な場合は、当サイト内を検索頂くか別途調べてみて下さい。
既にWEBデータ公開している事
本記事では既に、Firebase Hosting上にWEBページがデプロイ(アップロード)されている事が前提です。
まだFirebase Hostingでデプロイした事が無い人は、以下の記事を参考にWEBページをアップしてからご覧ください。
カスタムドメインを追加
まずはFirebase Consoleを開き、自分の作ったプロジェクトをクリックします。
左の「構築メニュー」→「Hosting」と進めば、上記の様なダッシュボードが表示されます。
右上の「カスタムドメイン追加」ボタンをクリックしましょう。
ここにドメイン名「xxxxxx.com」を入力し、「次へ」を押します。
www付きでもドメイン登録はできます。
Google Domainsについて
まだドメインを取得していない場合、「Google Domains」のリンクからドメイン取得ができます。
Google Domainsも、お名前.comと似たようなドメイン管理サービスです。
所有権確認の必要が無い
FirebaseはGoogle傘下のサービスなので、Google Domainsと連携されています。
ですのでGoogle Domainsで取得した場合は、次に紹介する「所有権の認証」をする必要がありません。
今回は他社(お名前.com)で取得していますので、所有権の確認が必要になります。
TXTレコードの表示
DNSのTXTレコード情報が表示されています。
今回登録するドメインの所有者が、管理者本人かどうかを確認するためのレコードになります。
タイプ:TXT
ドメイン名:xxxxxx.com
値:google-site-verification=○○…
コピーボタンを押せば、レコードを記録できます。
このTXTレコードがドメインのDNS情報に書き込まれたら、あなたが「所有者」という事になりますね。
画面はこのまま別ウィンドウを開く
ではこのまま右下の「所有権を証明」のボタンは押さずに、ブラウザで別タブを開きます。
画面は閉じない様に気をつけましょう。
お名前.comDNSにTXTレコード追加
別ウィンドウから、お名前.comの管理画面へログインします。
以下の記事(ページ内リンク)に、お名前.comのDNSレコード編集ページへの進み方を紹介しています。
上記記事を元に、まずは該当ドメインのDNSレコード編集ページまで進んで下さいね。
この記事を見ながら進めている場合、lpegの記事とFirebaseとお名前.comとでタブを何枚も開いて、行ったり来たりしますので注意しましょう。
TXTのレコード追加
まずは所有権確認のために「txtレコード」を追加しなければなりません。
DNSレコード編集の画面で、以下の様に情報を入れていきます。
ホスト名:空白
TYPE:「TXT」を選択
TTL:「3600」のまま
VALUE:先程コピーしたものをそのままペースト
今回はTXTレコード以外の情報を入れる必要はありません。
上記情報を入れて右端の「追加」ボタンを押すと、入力内容が追加の欄に移動します。
内容に間違いが無ければ、一番下にある「DNSレコード設定用ネームサーバー変更確認」にチェックマークをつけます。
「確認画面へ進む」ボタンを押し、次のページで内容を確認して「設定する」ボタンを押しましょう。
これでTXTレコードの追加が完了しましたので、正式に所有者として認められます。
FirebaseのIPアドレス情報を取得
ではお名前.comの管理画面のページタブはそのまま、Firebase Consoleのページタブの方に戻りましょう。
先程押さずにおいた、所有権確認パネル上の「所有権の証明」ボタンを押しましょう。
無事所有権の確認が取れたら、次の工程へ進むことができます。
IPアドレス情報
つぎにFirebaseのAレコード情報(IPアドレス)が表示されます。
タイプ:A
ホスト:xxxxxx.com
値:199.00.000.000
この情報を、再度DNSレコードに追加する事になります。
先程のTXTレコードに続けて今度はAレコードと、DNSレコードは2回連続登録する事になります。
横にコピーボタンがついていますが、お名前.comのIPアドレスは数値を4つのマスに個別に入れるタイプです。
ですのでコピーしてもペーストできませんので、目視で確認しながら入力する事になります。
お名前.comDNSにAレコード追加
ではお名前.comの管理画面側のタブに移動し、もう一度DNSレコード追加の画面まで進みます。
Aレコードの追加
次はDNSレコードにAレコードを追加します。
ホスト名:空白
TYPE:「A」を選択
TTL:「3600」のままでOK
VALUE:数値を入れるマス(4つ)の通りに入れます。
IPアドレスは4つのマスにそれぞれ手入力する必要があります。
上記情報を入れて右端の「追加」ボタンを押すと、先程と同じように入力内容が追加の欄に移動します。
一番下にある「DNSレコード設定用ネームサーバー変更確認」にチェックマークがついている事を確認します。
「確認画面へ進む」ボタンを押し、次のページで内容を確認して「設定する」ボタンを押しましょう。
これでAレコードの追加も完了しました。
反映されるまで待つ
DNS設定は反映までに最大24時間掛かりますので、しばらく待つ事になります。
お名前.com管理画面の操作は終了したので、Firebase Consoleの方に戻りましょう。
先程のIPアドレスが表示された画面の状態のままになっているはずです。
右下の「終了」ボタンを押すと、ダッシュボード画面に戻ります。ステータス表示
上記の様に独自ドメインが追加されており、ステータス欄は「設定が必要です」になっていると思います。
これがじきに「反映中」となり、最後に「接続されています」に変わります。
そうなれば独自ドメインでデプロイしたWEBデータが表示されるようになります。
WEBページはFirebaseのドメインと同様に、https:通信(SSL)で表示されます。
テストで表示してみる
Console上はまだ「保留中」であっても、既に表示される場合があります。
試しにブラウザで独自ドメイン名のURLを入力して開いてみましょう。
今回ステータス上は反映前でしたが、既にFirebase HostingでデプロイしたWEBページが表示されていました。
www付も表示したい場合
「www.xxxxx.com」の様にwww付ドメインも追加したい場合があると思います。
その場合は、最初の登録時に「www.xxxxx.com」の表記でドメインを登録しましょう。
所有権確認(TXTレコード入力)は上記で解説した通りに進めます。
次のAレコードの情報表示の際は、「ホスト無しのIPアドレス」の段とは別に「www時のIPアドレス」も表示されます。
レコード情報が2行表示され、どちらも同じIPアドレスになる訳です。
DNSレコード追加時も1段ずつ2行追加する事
ホスト名 | TYPE | TTL | VALUE |
---|---|---|---|
なし xxxxxx.com |
A | 3600 | 190.00.000.000 |
www xxxxxx.com |
A | 3600 | 190.00.000.000 |
お名前.comでDNSレコードを追加する際も、ホスト無しとwwwホストで、2行追加すれば設定されます。